これからもずっと美容に関わっていたい!そのために美容師の資格を取得 フィル スマイルオーナー 米山寛美さん#2

ネイリストとしてサロンを切り盛りするかたわら、8歳になるお子さんを育てている米山寛美さん。前編では最良のパートナーと出会ってお子さんを授かったこと、ご自宅にサロンを開設した経緯などを伺いました。

後編では米山さんが今、思い描いているキャリアアップのこと、これからのご家族のことについてお話いただきました。

お話を伺ったのは…

 

フィル スマイル オーナー
米山寛美さん

高校を卒業後、会員制レストランに勤務。25歳のとき美容業界で働く決意をしてネイリストを育成する学校へ。30歳で横浜市内にご自身のサロンを開設。結婚・出産を機に、サロンをご自宅に移設する。美容師免許を取得するために通信で勉強を始め、39歳で無事に合格。パートナーと現在8歳の女の子の3人で暮らしている。

家事は分担を決めず「できる方がやる」のがルール

――家族の時間はどのタイミングでとっていますか?

主人は朝が早いので、家族がそろうのは夜ご飯のときなんですよね。食事をしながら、その日にあったことや次のお休みには何をするかなど、いろいろな話をします。

――パートナーとの時間はどうやって工面していますか?

主人の勤務体系が不規則で平日が休みのこともあるんです。そんな日は2人で近所の定食屋に行ってランチしています。

――お子さんは何時に帰ってくるんですか?

小学校の授業が終わったら、そのまま学童へ行って16:00に戻ってきます。学校から戻ってきたとき、家に母親がいると安心感がありますよね、きっと。だからこの時間には家にいるようにしています

――その後は習い事へ。何を習っていますか?

そろばんと空手です。3年生になってから習い事を始めました。空手は本人に合っているらしく、「これから週4日、道場に通いたい」と言っているんですよ。本気なのか、ちょっと私も悩んでいます。

私は娘にも「がんばれば自分のなりたいものには絶対になれる」と言っているせいなのか、娘はすごい努力家です。そろばんの検定で、あと少しのところで落ちてしまったことがありました。よほど悔しかったんでしょうね。それからものすごく練習をして、検定をパスしました。

――米山さんご自身の息抜きの時間はありますか?

仕事中ですね。仕事をしているときがいちばん楽しくて、私らしくいられる時間です

実母には頼れない。その状況を察してくれる義母は最強の味方

今年82歳になる義母の誕生日を祝って。同じ横浜市内に一人暮らししているとか。

――初めての出産、子育てで迷うことがたくさんあったのでは?

主人の母が同じ横浜市内に住んでいるので、いろいろサポートしてもらっています。実母と私は折り合いが悪い…という話をしたことがあって、それ以来、義母は母のことを話題にしないように気を遣ってくれているんです。

姑というと、いろいろ指図をして口うるさい人というイメージがありませんか? 義母はまったく違います。あれこれ一切言いません。ただ、本当にやってはいけないことは先回りして教えてくれます。私たちが本当に困っているんだろうな…というのを察して手伝ってくれるような人です。娘を出産したときも、1週間も家に来て家事をしてくれたんですよ。

――ほかにサポートしてくれる方はいますか?

ママ友ですね。保育園や学校で知り合った友人は、みなさん仕事をしていてお子さんが1人。私と環境が似ているので話が合います。一人っ子だと、どうしても子どもに目が行き届き過ぎてしまうんですよね。一人っ子をもつ母同士の悩みを相談し合っています。

――普段の家事で米山さんがこだわっていることは何ですか?

すべて手を抜くことです(笑)。時間があるときに、まとめてやればいい…と思っています。こだわりではないですが、私は食べることが大好きなので、外食をして美味しかったら家で再現することもありますね。

――家事の分担は決まっていますか?

特に決めていません。メインは私ですが、やれる人がやれることをする…というのが基本です。主人は一人暮らしの経験もあるので、家事全般何でもできるんですよ。
いつも私が朝のうちに掃除や洗濯を済ませていますが、慌ただしくて何もできない日もあります。そんなとき、主人がお休みだったら掃除機をかけたり、洗濯したりしてくれます。本当に頼りになります。

あと30年は働くために、ゆくゆくは訪問美容師になるのが目標

「お客さまに恵まれています。尊敬できる方ばかり。ありがたいですね」

――40歳を目前に美容師免許を取得したのはなぜですか?

私はずっとネイリストとして仕事をしていましたが、うちのサロンでまつ毛ケアもしたかったんです。そのためには美容師免許が必要だったので、通信教育で3年間勉強しました。

――ご自身のサロンがあって、家事も育児もあって、さらに勉強は大変だったのでは?

家族はもちろんですが、お客さまもママ友たちも応援してくれたので助かりました。
通信教育なのですが月に2~3回スクーリングもある学校だったので、楽しく課題をこなせたので良かったです。

――今はまつ毛ケアも取り入れているんですか?

自宅のサロンでは認可が下りなかったので、ここではやっていません。でもスキルが落ちるのが怖いので、友人のアイラッシュサロンでアルバイトをしています

――ネイリストでもあり美容師の免許もある今、どんな働き方をしたいですか?

私は今、ネイリストとして仕事をしていますが、美容師として髪を切るのが夢なんです。これから先、爪より髪の美容の方が大事になると思っています。
私はあと30年は働くつもり。20年後には訪問美容師として活動していたいですね。髪だけではなくネイルもフェイシャルもトータル美容ができる美容師がいたら最高だと思いませんか? 今はそのステップの途中。下準備をしている時期なんです。仕事をセーブしながら、ほかのサロンでいろいろな技術を学ばせてもらっています。
主人は今51歳。あと9年で定年退職を迎えます。そこから先は私が主人を楽させてあげたいんです。


米山さんが夢を実現するためにがんばっている3つのポイント

実現したいことを家族や周りに伝えて協力してもらう

2.学童保育をフル活用しながら、子どもと過ごす時間はしっかり確保する

3.目標を立てたら実現するための努力と時間を惜しまないこと

ご自身のモットー「がんばれば自分のなりたいものには絶対になれる」を、体現している米山さん。お子さんもパートナーも、米山さんががんばっている姿を間近で見ているから応援したくなってしまうのでしょう。パートナーの定年退職後は、「私が主人に楽させたい」という言葉に、米山さんの力強さと愛情の深さを感じました。

撮影/古谷利幸(F-REXon)

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