個別対応のお土産がその人本来の美しさをUP。リピートにもつながる重要アイテム ハーバルアーユルヴェーダ ブラフ弥生さん♯1

ヨガインストラクターからアーユルヴェーダセラピストに転身したブラフ弥生さん。サロンをオープンして2年目にはリピート率90%を超え、その時点で新規予約は受けていないのだとか。その集客力と高いリピート率の秘訣はどこにあるのか? アメブロを週5で更新、アーユルヴェーダが得意とするそれぞれに対応したトリートメント、そしてまた来たくなってしまう「お土産アイテム」のお話は興味津々です。

お話を伺ったのは
ハーバルアーユルヴェーダ
代表 ブラフ弥生さん

アーユルヴェーダの知恵をベースに講座やセラピー、プロダクト製作を行うスクール&サロン「ハーバルアーユルヴェーダ」を主宰。ヨガインストラクターとして活動中に大学院でインド哲学を学び、2010年インドへ渡る。アーユルヴェーダスクールでセラピー技術を習得。2011年ヨガスタジオ&アーユルヴェーダサロンを開業。2017年屋号を「ハーバルアーユルヴェーダ」に改称。メディア掲載多数。最近は、長野にある山ラボと東京の二拠点暮らし。

目標のモニター練習50人を達成してサロンオープン

「当時は、ヨガのインストラクターもアーユルヴェーダも子育てもしていて。よくやっていたなといまになって思います」

――まずアーユルヴェーダセラピストになるまでの経緯を教えてください。

2003年からヨガインストラクターの仕事をしていました。当時はまだヨガインストラクターが少なかったこともあり、週に18クラスも担当するハードワーク。体を痛めてしまい、体調もイマイチ、1クラスの人数も結構多かったので、大人数ではなく個別対応できることをやりたいなという気持ちが芽生えていました。そんなときにメンテナンスのひとつとして訪れたのが、アーユルヴェーダサロン。ヨガともすごく繋がっているし、おもしろいんじゃないかと興味を持ったのが2009年くらいですね。大学院でインド思想を勉強していたこともあり、アーユルヴェーダが実践哲学であることに惹かれ、仕事にしたいなと思いました

でもいまから10年前は、アーユルヴェーダというとシローダーラを提供するサロンかインド料理研究家の方しか見当たらず。とにかくアーユルヴェーダを仕事にしたかったので、消去法で料理家は違う、じゃあとりあえずという形でセラピストになったんです(笑)。

――とりあえずだったんですね!? でもセラピストになるための学びはどこで?

まずはインドに行きました。ネットでアーユルヴェーダが学べる学校を探し、日本人コーディネーターの通訳の下、アーユルヴェーダの手技を学びました。

帰国後、練習する場所がなかったので、すぐにサロンを借りたんです。ヨガのレッスンだったら10人くらい入る場所でしたね。アーユルヴェーダをやるときは、その一角を茶色いテントで囲って専用スぺ―スに。そこでヨガのインストラクターをしながら、生徒さんに材料費くらいの料金をいただいて、アーユルヴェーダのモニターになっていただくんです。モニターで50人練習したらサロンをオープンするという目標を掲げ、5ヶ月後に達成。ついにアーユルヴェーダサロンをオープンしました。

――50人のモニター練習後、どんな変化がありましたか?

最初からセラピストになりたかったわけではないので、こんなセラピストになりたいというイメージもなくて…。ただ最初から楽しかったです。これだけ身体との境界線がない仕事ってなかなかないですし、トリートメントをすると身体がすごく緩むじゃないですか。緩むと本音が出てくるので、緩みながら話すとお互い通じやすいんだなということを体感できました。

――アーユルヴェーダを広めたいという気持ちが強かったということですよね。

そうですね。セラピーでその場だけで人を癒したいという気持ちよりも、アーユルヴェーダの理論を通して、肌悩みや不調を和らげる方法をお伝えするためのサロンにしたかったんです。

開業して5年間は、週5でブログを更新

ブログではトリートメントに使用する植物のことやプライベートも。

――開業2年目にはリピート率90%以上になったそうですが、そのためにどんな工夫をされましたか?

開業して5年間は、週5でブログを更新していました。当時、SNSで発信しているセラピストはそんなにいなかったんですよね。だから目に留まりやすかったのかもしれません。ブログを見て来てくださる方は、初来店でもちょっと心を開いてくださっているので、ゼロからのスタートではなく、少し関係性ができている状態。そうすると、わたしが提供したいセラピーの内容をスムーズにお伝えできるので、早い段階で高いリピートにつながったのだと思います。

――ブログではどんなことを発信していたのですか?

自分がどういう気持ちでアーユルヴェーダをやっているのか、アーユルヴェーダの生活への取り入れ方、それからサロン準備の様子やプライベートで行った場所なんかも書いていました。

その人に合わせたオイルの種類・スピード・圧・リズム

「トリートメント中は、ヨガのような感覚で何にも執着しないようにしています」

――アーユルヴェーダのセラピーはどんな内容なのでしょうか?

アーユルヴェーダは、ひとりひとりの性質・体質を大事に捉えていて、「個」に対するアプローチが得意なんです。「ヴァータ」、「ピッタ」、「カファ」この3つの構成バランスから、その人に何が必要で何が余分かを、わたしの感覚ではなく理論ベースでみていくことができます。

トリートメントでは、基材・スピード・圧・リズムをその人の状態に合わせてカスタマイズしていきます。例えば、滞りがちで重さが出てしまうような場合、オイルではなく温めたハーブパウダーを使って、軽さを与えるようなリズムでトリートメントしていきます。乾燥が気になる方には、パウダーにオイルを重ねるなどお悩みに合わせてアレンジ。アーユルヴェーダのトリートメントは、血流やリンパの流れを整え、高いデトックス作用も。体の中から本来の美しさを取り戻すことで、肌のハリ・つやアップ、むくみ、たるみにも働きかけます。

――トリートメントで心がけていることはありますか?

体に対してジャッジしないこと。あ、ここが凝っているなというのはもちろん分かるのですが、そこをゴリゴリとかは絶対にしません。わたしの余計な感情を入れず、エネルギーを循環させている感覚が強いですね。言ってみれば、空洞・ストローのような役割でしょうか。

それぞれに合ったお土産を渡して生活改善への意識を促す

「アーユルヴェーダでは肌トラブルも内側から原因をみていくので、身体全体が整います」

――セラピーでは、お客様に合った生活術もお伝えしているそうですね。

トリートメントももちろん大事ですが、毎日の生活の中で何かを始めたり、何かをやめたり、ちょっとしたことでお悩みが和らぐことも多いんですね。お客様自身が、本当はこれをやめたほうがいいのだけど、やめ方が分からないという人も多いので、それをお土産として差し上げるアイテムで意識していただく。意識できるようになることは大きいのかなと思いますね。

――どんなものをお土産にするのですか?

例えば、小さなハーブをお渡して、次に来てくださるまでに温かいお茶にして飲んでいただきます。看護師の方に規則正しい生活を強いても無理なので、その方が簡単にできて続けられることが大事。そうするとお客様は、家に帰ってお土産をちゃんと使ってくださるんですよね。

その人に合ったものを渡せていると思うので、「サロンに何回か通ったらすごく調子がよくなった」とおっしゃる方が多いです。そして今度は、別のお客様を紹介してくださったり、2回分の予約を入れてくださる方も多く、オープン1年半で新規予約はとらなくなりました。予約が2ヶ月先まで埋まっているのはありがたいことですよね。

弥生さんが集客・リピート率UPのために行ったことは

弥生さんが、集客・リピート率UPのために行ったことは以下の3つです。

1.オープン当初はアメブロを週5で更新

2.お客様の状態に合わせてトリートメントをカスタマイズ

3.お土産を渡して次回までの宿題にする

後編では、トリートメント以外の収益を生むアーユルヴェーダのサブスク、「クラシツクル」について伺います。

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