ビジネスノウハウより大切なのは、どんな自分でありたいかという思い ヨガインストラクター・SAYAKAさん

ヨガインストラクターのSAYAKAさんは、ママに特化したヨガレッスンを主催し、絶大な支持を集めています。前編ではその秘密を伺いました。一番のポイントはどんなヨガインストラクターでありたいかという軸をかためたことで行き着いた、1人ひとりの生徒と全力で向き合いたいという思い。そこでレッスン終了後に、参加者が本音を吐き出せる時間を作り、ヨガ哲学やSAYAKAさん自身の子育て経験から、悩みのヒントとなる話しをするようになったそうです。すると体だけでなく心も軽くなると参加者から好評となり、結果、リピートや紹介につながっているといいます。

今回、お話を伺ったのは…

SAYAKAさん

6年前、産後太り解消のために行ったヨガのレッスンにより、心身ともに整い、子育てが楽になった経験から、ヨガインストラクターになることを決意。赤ちゃんを抱っこひもで抱っこしながら行う「ハグヨガ」など、数多くのママ向け講座を担当し、人気を集める。現在は、mamaケアヨガインストラクター養成講座を開催するなど、インストラクター養成にも力を入れている。

SAYAKAさんのInstagram:@teida.yoga

ママの悩みを吐き出す場を提供し、全力で向き合うことでリピーターが増加

SAYAKAさんの元には、子育てに悩むママさんが数多く参加する

――レッスンに生徒さんが殺到するほど人気を集めているとのことですが、その秘訣を教えていただけますでしょうか。

ヨガインストラクターとして自分がどうありたいか、何を大切にしたいかの軸をしっかりと持つようになったときから、参加してくださる方の満足度が高くなり、リピートや紹介につながるようになったと思っています

私の場合、子育てに悩みを抱えるママさん達に全力で向き合いたい、ヨガを通して子育てや生きることが楽になってほしいという軸があります。そこでレッスン終了後の30分ほど、参加者の子育ての悩みを吐き出す時間を作ったんです。私自身、ヨガを通して体が整ったことで体力もつき、心に余裕ができて、すごく子育てが楽になりました。そしてヨガ哲学を知ったことで視野が広がり、今の自分でいいんだと考えられるようになって、子育てが楽しめるようになったんです。この経験をママさん達にもしてもらうためには、ヨガのポーズを教えるだけでなく、ヨガのマインドを知ってもらうことが大切だと思い、悩みを吐き出してもらうようになりました。

――悩みに対して解決策を提示されるわけですね。

解決策を提示するというより、今のままでいいんだよと安心してもらうことのほうに重きを置いているかもしれないです。ものごとにはポジティブな面ばかりではなくて、ネガティブな面もあります。だから無理にいい子育てをする必要はないよ、今の自分のままでいいよ、ということを伝えていますね。グループレッスンでは参加者の方全員からお話を聞くためひとりあたりのお話時間が少なくなるので、30分みっちりお話したい方はプライベートレッスンを予約してくださいます。

この枠はありがたいことにリピーターの方ですべてうまっていて、募集をかけることもないくらいです。私が自主開催をさぼっていると、「先生、いつやりますか?このくらいの時期にやってくれませんか?」と声をかけられることも(笑)。悩みができたら、来てくださるという方もいますね。

ときには周りの意見よりも、自分の思いを大切に

SAYAKAさんのレッスンの様子。子連れ参加OKで、子ども達もリラックスして過ごす

――では、集客のために特段やられていることはないのでしょうか?

一時期はインスタ発信に力を入れたり、ビジネスを学んだりしたこともありましたが、やはりそれ以前にどういうヨガインストラクターでありたいかという軸が大切なんだと思うようになりましたね。もちろん、今でもインスタでレッスンのお知らせをして来てくださる方もいるのですが、どちらかというとリピーターの方への告知に使っている形で。インスタを通してまったくの新規の方がいらっしゃるということはあまり多くなくて、レッスンに来てくださった方の口コミで紹介、というのが一番多いんです。レッスンを充実させることで、自然と集客につながっていくのかなと思います

――ビジネスも学んでみた結果、ビジネスのノウハウはあまり必要ないと思われているわけですね。

まったく必要ないというわけではないと思うし、プラスになることももちろんあると思うのですが、ビジネスの細かいノウハウは変わることもありますし、自分にあわない方法もなかにはあると思うんです。そこに固執していると結果が出るまでに遠回りになってしまうこともありますよね。ときには周りの意見を聞くよりも、自分の思いを持って進むことも大切なことかなと思います

赤ちゃんを抱っこしてできる「ハグヨガ」で、赤ちゃん連れママさんの満足度アップ

今は対面とオンラインのレッスンを半々で開催しているというSAYAKAさん

――ママ向け講座を開くうえで工夫をしていることはありますか?

赤ちゃん連れでもヨガに参加する時間が短くならないよう、赤ちゃんを抱っこしたままヨガをする「ハグヨガ」を定期的に開催しています。私のレッスンは赤ちゃんが泣いてもOK、オムツを交換してもOK、ミルクをあげてもOKという風にはしているのですが、赤ちゃんの対応をしている間に、どうしてもヨガが進んでいってしまうこともあります。そこで何かいいものはないかと探しているときに、HUG&YOGA協会主催の赤ちゃんと一緒でも楽しめる新しいヨガ「ハグヨガ」と出会いました。すぐに認定講師の資格をとって、開催するようになったんです。赤ちゃんも抱っこされているうちに眠ってしまうことが多く、安心して参加できると好評ですね。

――ママ向け講座を打ち出すことで、ママが多く集まる以外にも何かメリットになったことはありますでしょうか?

ママ向けの講座をやっているというタグをつけたことで、外部からの声もかかりやすくなったと思います。たとえば日本最大級のオンラインヨガ講座を運営している「SOELU」さんの立ち上げ当初に、ママ向けの講座をぜひ担当してほしいとお声がけいただいたことがありました。自分が子育てに悩んだ分、少しでも世の中のママたちが子育ての悩みを解決できれば、みんなが生きやすくなるという思いはずっとあって、その気持ちをFacebookで投稿していたんです。それを担当者の方が見て、声をかけてくださって。今は忙しくなってしまいやめてしまったのですが、「SOELU」さんもとても大きくなって、レッスンを持ちたいと思ってもなかなか難しいと聞いたこともあるので、本当にありがたいなと思います。

オンラインレッスンでは自分なりに体の見せ方や、声かけを模索していたので、コロナ禍でオンライン化していくときにも、スムーズに移行することができました。


SAYAKAさんが人気ヨガインストラクターになった3つのポイント

1.自分がどういうヨガインストラクターでありたいかという軸をきちんと持った

2.レッスン後にママ達が子育ての悩みを吐き出す場を作った

3.赤ちゃんを抱っこしながら行える「ハグヨガ」で、赤ちゃん連れママさんの満足度をアップさせた

後編ではSAYAKAさんがどのようにして最初の仕事をつかみ、広げていったかを伺います。養成講座の先生からの紹介でキャリアをスタートしたというSAYAKAさん。スタートは順調でしたが、なかなか自分の思い描く仕事の量を確保できず悩んだこともあったそうです。しかし「やってみたい」と思うことは、実現できるから頭に浮かぶと信じているSAYAKAさん。悩んでいるときこそ自分の足元をかため、あきらめないで進んできたといいます。
後編もお楽しみに!

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