会員制シェアサロンを活用した独立開業のメリットとは【BODY MAKE SALON BELLA SALUTE 川崎 毅さん】#1

美容業界で働くうえで「独立」という目標を持つ人は多いはず。そんな方に向けて先輩オーナーの経験談を全2回でお届けする本企画。

今回お話をうかがったのは、会員制シェアサロン「OASIS RESORT SPA」を利用して開業したボディメイクセラピスト・川崎 毅さん。川崎さんは2021年10月に、麻布十番のシェアサロンの一室で「BODY MAKE SALON BELLA SALUTE」をオープンしました。

前編では、川崎さんが整体の道に進んだ理由と、美容整体サロンを開いた経緯、開業にシェアサロンを選んだ理由をお聞きします。

お話をうかがったのは…
BODY MAKE SALON BELLA SALUTE 川崎 毅さん

社会科教員として部活動に関わるなか、姿勢の大切さを知り整体の道へ。加圧トレーニングインストラクター、姿勢調整師などの資格を取得し、オリジナルの姿勢調整技法を開発。ボディメイクセラピストとして美と健康のための美しいカラダづくりをサポートしている。

川崎 毅さんのInstagram:@bodymakesalonbellasalute

教員から整体師へ。技術と知識を積んだフリーランス時代

40歳で教員を退職し、整体の道を進み始めた川崎さん

――まずは開業までの道のりについて教えてください。

前職は社会科の教員をしていて、テニス部のコーチとして生徒たちを指導していました。その一環として身体のケアについて自分なりに勉強していくなかで、姿勢とパフォーマンスの関係に着目するようになったんです。

姿勢はスポーツプレーにおけるパフォーマンスだけでなく、生徒たちのメンタル面にも関わっていると感じました。そこから姿勢を中心としたボディメンテナンスについて、深く学んでいくようになったんです。

――教員を退職して整体の道に入られたんですね。大きな決断だったのでは?

退職したのは40歳でした。人生設計を考えたときに、組織に属している限り退職するときは来るし、年金もあまり当てにできない。それなら手に職をつけて死ぬまで働きたいなという気持ちもありました。

――退職後はどのようなかたちで活動されたんですか?

整体には本当にたくさんの手技や考え方があるので、とにかく多くの施術を学びたいと思い、アルバイト契約や業務委託契約などでいろいろなサロンに入りました。雇う側からするとイヤな働き方だと思うんですが、半年学んだら次のサロン…という感じで、たくさんのアプローチや理論、解剖学などの知識を身につけていきながら、オリジナルの施術を作り上げていったんです

時間に余裕を持って一人ひとりに合った施術をするため独立

独立のために本格的に動きだしたのは
整体の道に入って15年目、2021年8月ごろだったそう

――では自分で開業しようと思った理由は?

元々いずれは独立して開業しようとは考えていました。その前提でいろんなサロンに行って、その街の客層やサロンの雰囲気、サロンごとの集客法やお客様対応の違いなども見ていましたので。

現実的に開業を考え始めたきっかけは、もっとお客様一人ひとりに向き合った施術がしたいと感じ始めたからでした。

いろんなサロンを経験するなかで、マニュアル的な施術や売上アップのための余裕のない予約の取り方をするサロンが多いことに気づきました。でも僕の場合、癒しというよりも身体を整えて美しく健康にしていきたいという考えが強いんです。機械的な対応やギチギチの予約時間では、自分が望むような接客は難しいと感じました。

お客さんの悩みをしっかり聞きたいし、どんな施術をするのか、どんなケアが必要なのかという説明もしたい。一人ひとりとしっかり向き合っていくには、自分が経営の責任者であり、サロン運営の責任者になったほうがいいのではないかと思ったんです

――開業準備のなかで特に大変だったことは何ですか?

物件探しが一番大変でしたね。開業前に勤めていたサロンが東銀座で、そこで僕の施術を気に入ってくださったお客様がいたので、その方たちに来てもらえる場所というのが前提。そしてその地域の客層が自分に合っていて、イメージしている雰囲気の内装で、予算に合うかどうか…。いろんな要素をクリアできる物件を見つけるのは本当に大変ですが、妥協しないほうがいいと思います。

資金を抑えるためシェアサロンで開業

「OASIS RESORT SPA」麻布十番通り店の一室にて2021年10月にサロンを開業

――開業にシェアサロンを選ばれた理由は?

やはり一番は開業資金を抑えるためです。希望エリアが東銀座に近いところだったこともありますが、家賃がかなり高額で。

テナントはもちろん、マンションの一室を借りるにしても住居使用とは違って敷金礼金を5カ月分以上はとられるので、物件だけで最低でも100万円以上の資金が必要になります。その資金を少しでも抑えられないかと思い、シェアサロンを検討し始めました。

8月から1カ月くらい、いろいろなシェアサロンを見て回って、最終的に「OASIS RESORT SPA」に決めたのが9月末。10月に開業できました。

――「OASIS RESORT SPA」を選んだのはなぜですか?

内見したシェアサロンのなかで一番内装がキレイで、上品な雰囲気もあり、僕の客層に合っていると感じたからです。また、内見を担当してくれた社員の方の対応もすごく良くて。細かいところまで説明してくれるし、質問の回答や確認もスピーディだったので、安心して借りられそうだと感じたのも決め手になりました。

ある程度の設備が揃っているのもよかったですね。他のレンタルサロンだと、ベッドだけあって他のものは自分で用意するところが多いんですが、「OASIS RESORT SPA」はベッドだけでなく、タオルウォーマーや空気清浄機、棚、鏡などは揃っています。タオルも月定額で借りられてクリーニングも出してくれるので、1人でサロンをしている僕としてはすごく助かるんです。

――実際にシェアサロンで開業してみて、よかったと感じたことは?

開業資金、月の家賃が抑えられているのは、やはりよかったです。また、同じフロアにいろんなオーナーさんがいるので、情報交換できるのもいいですね。

麻布十番通り店には5室あって、僕以外は女性のオーナーさん。それぞれフェイシャルやエステなど美容系のサロンを運営されています。僕はこういう風に集客しているんですが、どうしていますか?と聞けば、私はこうしてますよと教えてくれたり。そういった交流が自然とできるのはいいところだと思います。

あと「OASIS RESORT SPA」は、定期的にコンサルティングサービスが受けられるんです。僕も今、月に1回集客のためのコンサルティングを受けています。すごく熱心に指導、アドバイスしてくれるので、すごく助かっています。

開業する上で大切なこと3か条

1.自分に合った客層を知り、しっかり準備する

2.軌道に乗るまで半年はかかると思って焦らない

3.自分の施術に自信を持つ

まず大事なのは、施術の経験を含め、自分に合った客層がどんなものかを知り、準備をしっかりしておくこと。しかしどんなに準備していても、軌道に乗るまでは時間がかかるということは理解しておいた方がいいと思います。どうしようと焦っても仕方ないので、自分に技術に自信を持って、ちょっとずつでも売上が上がっていればいいかというくらいの気持ちで。自信を持たないとお客さんも離れてしまいますから。

もし焦って不安になるなら、無理せず誰かに頼るというのもひとつの手だと思います。僕の場合は、「OASIS RESORT SPA」のコンサルタントさんに頼りましたよ。


開業資金を抑えるためシェアサロンを選んだ川崎さん。実際に開業してみると、シェアサロンのサポートにもとても助けられたと言います。次回後編では、そんな開業後のお話や、これから開業を目指す方へのアドバイスをお聞きします。

取材・文:山本二季
撮影:高嶋佳代

1
2
求人数3万件!リジョブで求人を探してみる

Salon Data

BODY MAKE SALON BELLA SALUTE
(ボディメイクサロン ベッラサルーテ)
住所:東京都港区麻布十番1-6-5ラミュウーズ麻布十番ビル4F( OASIS RESORT SPA内) B室
この記事をシェアする

編集部のおすすめ

関連記事

近くのセラピスト求人をリジョブで探す

株式会社リジョブでは、美容・リラクゼーション・治療業界に特化した「リジョブ」も運営しております。
転職をご検討中の場合は、以下の地域からぜひ求人をお探しください。

関東
関西
東海
北海道
東北
甲信越・北陸
中国・四国
九州・沖縄