アイリストが独立後に失敗してしまう4つの理由とは|サロンの経営を成功させる4つのポイント
アイリストとして独立する方法としては、業務委託や訪問型など、サロンを構えずに活動する方法があります。しかし、なかには自分のアイラッシュサロンを持ちたいという夢を持っている人もいるのではないでしょうか。
ここでは、アイリストが独立後に失敗してしまう理由とサロン経営を成功させるためのポイントをくわしくご紹介します。
アイリストが独立後に失敗してしまう4つの理由とは?
アイリストとして独立し、サロンを持ちたいと考えているけど、失敗してしまったらどうしようという不安を抱えている人もいるでしょう。
まずは、アイリストの独立後の失敗にどんな理由があるかを知っておくことが大切です。ここでは、アイリストが独立後に失敗してしまう4つの理由を解説します。
1. 集客がうまくいってない|リピート率が低い
アイリストとして独立し、活躍するためには、まずは施術を受けるお客様を集めなければなりません。
オープンしたばかりの時期はコストをかけてPR活動をおこなうことが多いため、目新しさから来店してくれるお客様を期待できます。しかし、その後のリピート率が低い場合は、集客に問題がある可能性がある場合が多いです。
2. 競合サロンと差別化ができていない
アイリストが独立してサロンを開業した際に、競合するほかのサロンとの差別化を意識することも重要です。
差別化ができていなかったり、呼び込めるものがなかったりすると、どうしても宣伝広告費にコストをかけられて、ネームバリューもある大手のサロンにお客様が流れてしまいやすくなってしまいます。
3. 施術スタッフが集まらない
お客様にアイリストとしての施術をおこなえるようになるためには、美容師免許を取得することと、まつエクのスキルを磨く必要があります。そのため、自分以外に施術スタッフを確保しようと考えても、即戦力として働ける施術スタッフが思うように集まらない可能性もあるでしょう。
また、たとえ美容師免許を持っていても、まつエクの知識や技術がない場合がスタッフとして表に出せるまでに時間がかかることもあります。
4. 経営が苦手でサロンの運営に行き詰まる
まつエクの施術や接客はできて、集客もうまくいっているという一見理想的な状態でも、経営が苦手でサロンをうまく運営できない場合もあります。
施術料金の設定やスタッフへの給与、お店の設備投資などのお金の流れを意識して上手に運営していかなければ、利益が出ていても資金繰りが悪化してしまう状態に陥るといったこともあるようです。
アイリストがサロンの経営を成功させる4つのポイント
アイリストがサロン経営を成功させるためには、どのようなことに気をつければよいのでしょうか。ここでは、開業前に準備しておきたい知識や資金、開業後も継続していく集客方法などサロン経営を成功させる4つのポイントをご紹介します。
アイリストの将来性は?何歳まで続けられる?|キャリアアップと独立
1. 集客方法を研究する・積極的な情報発信をおこなう
まつエクを受けたいと思う層は、美容室に行く層に比べるとそれほど広くはありません。そのため、地元のネットを含めたメディアやフリーペーパー、チラシのポスティングなどで周知するだけでは充分な集客効果がない場合も多く、SNSなどで積極的に情報発信をしていくことが必要です。
先輩アイリストの集客方法も参考にしながら、まつエクに興味のある層に届くような効果的な情報発信をおこないましょう。
SNSを活用しよう
まつエクの施術を受けるお客様を集客する方法のひとつに、SNSの活用が挙げられるでしょう。画像や動画などの投稿が中心であるSNSであれば、「こんな目元になりたい」と感覚的に受け止めてもらえやすく、来店予約につながりやすいという特徴があります。
素敵な目元の写真を投稿することはもちろんですが、ハッシュタグの入れ方や投稿時間などを工夫することで、より集客効果が高まるでしょう。
SNSを活用して集客に成功したアイリストのインタビューはこちら:
【SNSで売り上げアップ】SNS集客成功の決め手はモデルさん選び【Cilon. アイリスト・yunさん】#1
【SNSで売り上げアップ】流行のマツエクをアップして予約が絶えないほど人気に!【LIFE by Eye Wish アイリスト・川崎明香さん】 #1
2. 自サロンならではの強みを見つけよう
近隣地域でもはじめてのサロンの場合には、施術自体を知ってもらえるような情報発信が有効ですが、すでに競合サロンがある場合は自サロンならではの強みを見つける必要があります。価格を安く設定するよりも、まつエクの施術のなかでも得意なことやお店の雰囲気、特別なサービスなどを強みにすることでリピーターもつきやすくなるでしょう。
このように自分のサロンにしかない強みを見つけことで、その強みを積極的に情報発信することで差別化を図れるほか、新たに競合店が進出してきた場合でも落ち着いて対応できるようになります。
競合サロン研究をしよう
まずは競合するアイラッシュサロンをピックアップして、どんな特色があるのかを調べることからはじめましょう。競合店の特色を踏まえたうえで先輩アイリストの情報などをチェックすれば、自サロンの強みとするものを探せます。
まつエクの技術はもちろんですが、少し範囲を広げて眉を整える、メイクアップのアドバイスやカラーコディネートをするという付加価値をつけても効果的です。
サロンの差別化に成功した先輩アイリストの事例はこちら:【SNS活用術】この線って何⁉︎誰も見たことがない「眉のマッピング」で注目度UP【Eye Haven MIHOさん】#1
3. 即戦力となるスタッフを募集しよう
アイリストとして独立した直後から自分以外のアイリストを確保すれば、必然的に対応できるお客様の人数は増えますが、お客様が来ない日があっても人件費が必要です。
そのため、まずは固定客を確保することを目標として、軌道に乗って人手が足りなくなった段階でスタッフ募集したほうがよいでしょう。スタッフを募集する際には、実際におこなう仕事内容と技術力が高く即戦力になる人を探していることを明確にし、それに見合う待遇を用意しておくことが大切です。
自身のスキルアップも目指そう
即戦力となるまつエクの施術スキルが高いスタッフを探すことも大切なですが、まずは自分自身がスキルアップしてお客様に「また来たい」と思ってもらえるアイリストになることも忘れてはいけません。スキルへのこだわりが、リピーターのお客様を増やしてくれる可能性があります。
スキルアップのモデルになる先輩アイリストの記事はこちら:
日本人女性の目元を変えた!マツエク業界の第一人者 【アイラッシュサロンGilfy/ジルフィー代表 中野沙耶香さん】#1
4. 充分な資金を準備できてから開業しよう
サロンの店舗の準備や施術用の機材、宣伝広告費など、独立当初はなにかと費用がかかるものです。資金を借り入れて独立開業することも可能ですが、融資可能額に余裕がないと資金繰りに行き詰ってしまうことになりかねません。
サロンが軌道に乗るまでに充分な資金が準備できてから開業するか、借り入れをする際にも借入額は費用全体の1/3程度にとどめておくようにすると安全です。資金を準備している期間に、経営についても学んでおくようにしましょう。
施術以外の収入源も確保しよう|物販など
競合するサロンとの価格競争に巻き込まれると、お客様が来ないからと値下げして経営が悪化することを繰り返す負のループに入ってしまいます。
競合サロンとの差別化にもなる方法として、化粧品の物販など施術以外の収入源も確保するのがおすすめです。まつエクで目元からお顔全体を美しくするという、イメージ作りにも役立つでしょう。
トラブル・リスク対策もしておこう
サロンを経営するとなると、そのサロンで起こるトラブルの責任は自分自身に降りかかってきます。とくに目はデリケートな器官ですので、トラブルが起きると失明などにつながりかねません。施設所有(管理)者賠償責任保険に加入し、明示しておくことで、お客様も安心して施術を受けられるでしょう。
ほかにも、営業損失が補償される保険や従業員の労災の際に役立つ保険などもありますのでトラブルやリスクの対策を検討しておきましょう。
アイリストに必要な保険についてはこちら:
アイリストに必要な保険とは?万が一起こるトラブルに備えて必要な制度について詳しく解説
スムーズなサロン経営には事前準備が欠かせない!
アイリストが独立してサロンを経営する際に失敗しやすい理由として、集客がうまくいかなかったり、施術スタッフが集まらなかったりすることなどが挙げられます。
競合する近隣のサロンとの差別化を図り、集客方法を工夫してSNSなどで積極的な情報発信をおこなうことが集客を成功させるためのポイントです。
無理のない資金計画を立てて経営についても学び、まずは自身がスキルアップして準備をしながら、焦らず開業を目指しましょう。
※「アイリスト」とは、有限会社ローヤル化研の商標登録です。