【ネイリストあるある】わからないことはその場ですぐに相談!タイムラグはなるべくなくす【I-nails 恵比寿1号店 平松李香さん】#1
美容業界でよくあるお悩みや課題にフォーカスする本企画。今回は、新人ネイリストの「困った」に向き合います。今回、取材させていただいたのは「I-nails 恵比寿1号店」の平松李香さん。新人にして「社内フォトコンテスト」でグランプリを受賞した今注目の若手ネイリストです。
前編では、口コミで高評価をもらえる丁寧な接客術、ネイリストならではの服装のマナー、忙しい先輩のフォローの仕方などについて教えていただきました。
教えてくれたのは…
「I-nails 恵比寿1号店」平松李香さん
前職はダンサー。ネイルの専門学校を卒業した後、「I-nails」の妹ブランド「NAIL MAISON」に就職し、池袋店と新宿店にて勤務。その後、「I-nails 恵比寿1号店」に異動。ニュアンス・個性派デザインを得意とし、ファッションを含めたトータルバランスで考えたデザインに定評あり。第一回「社内フォトコンテスト」にてグランプリを受賞した期待の新人。
新人ネイリストの接客:不得意なジャンルをオーダーされたときは、イメージのすり合わせを慎重に
――まずはご経歴を教えてください。
実は前職はダンサーでした。ネイリストの母に憧れ、次第に自分もネイリストになりたいと思うようになって。ネイルスクールに2〜3年通ったのち、「I-nails」の妹ブランド「NAIL MAISON」に就職しました。最初は池袋店に配属されましたが、すぐに新宿店のオープニングメンバーとして異動。去年の3月〜11月まで新宿店でお世話になり、12月にここ恵比寿1号店に異動してきました。
――店舗異動に伴い、接客の仕方で変わった部分もありますか?
「NAIL MAISON」ではスピード重視でしたが、「I-nails」ではお客様への向き合い方がより丁寧だなと感じています。施術時間もゆったり取っていますし、おしぼりも2回お出ししてお客様の手元が常にきれいな状態でいるように気を配っています。接客の工程が多くて最初は大変でしたが、一個一個のサービスが丁寧なのでとても勉強になります。
――これまでに、お客様へのヒアリング時に苦労したことはありますか?
可愛い系・きれい系・個性派・オフィス系…など色々なジャンルがありますが、自分の中ではまだ得意・不得意があります。自分の得意ジャンルではないものをオーダーされた場合はお客様のイメージを汲み取るのに苦労しました。SNSでこれだけのネイル写真が出回っているので、膨大な数のネイルデザインの中でお客様がイメージしているものをピンポイントで探り当てなければいけませんからね。
例えば、お持ちいただいたお写真に10本の指が写っていた場合、その10本の全てが気に入っているのか、またはその数本の指のデザインのみが気に入っているのか、それともざっくりした全体の雰囲気が気に入っているのか。「このデザインのどこに惹かれたのか」をお聞きするように意識していました。
――お客様や先輩ネイリストから接客で褒められて嬉しかったことは何ですか?
「色々なタイプのお客様と打ち解けるのが早いね」とよく言っていただけます。私自身も人と話すのが好きなのですが、「このお客様とはどういうお話をすれば楽しい時間を過ごしていただけるだろう」と汲み取りながら次の会話に繋げるようにしてきたんです。そこを評価していただけたんでしょうかね。
あと、口コミでよく書いていただくのが「丁寧さ」。これは自分でもかなり意識していたので嬉しいですね。
――その「丁寧さ」とは例えばどんなところですか?
「NAIL MAISON」にいた頃からですが、スピード重視とはいえ、施術時間ギリギリまで使うようにしていました。技術が上達すると施術時間が余るようになりますが、その分爪の際まで丁寧に塗るようにしたり、ディテールに時間をかけるようにしていたんです。
新人ネイリストの社会人マナー:報・連・相が大事! わからないことはその場で聞く
――最初に学んだ社会人マナーは何ですか?
報・連・相の大事さをすごく感じました。また、わからないことはその場ですぐに聞くこと。あとで聞こうとすると忘れちゃうし、その場でしか聞けない空気感ってありますからね。
――お客様へのマナーで大事にしていることはありますか?
まず、身嗜みですね。髪の毛はしっかりまとめます。施術中に髪の毛がネイルに着くのは厳禁ですから。毛羽立った洋服もなるべく避けるようにしています。小さいほこりがネイルに入ってしまうとお客様は気になりますからね。
服装でいうと、恵比寿という立地柄、あまりカジュアルすぎないように、原宿っぽい感じにならないように心がけています。
あと、お客様が来店されたら明るく挨拶をすること。第一印象はそこで決まると思うので。上着をお預かりするときは、ハンガーラックにかける姿にまで気を配ります。そこでガサツにしちゃうとお客様を不快な気持ちにさせてしまうかもしれないので。他にも、「お手洗い大丈夫ですか?」「ドリンク飲み終わってたら捨てましょうか?」など、その都度その都度の気遣いを大事にしています。
新人ネイリストの先輩との関係:先輩が忙しそうなときは連携プレイでフォロー
――バックヤードで気を配っていることはありますか?
その日はじめてお会いする先輩には挨拶をしますし、途中休憩で一緒になったら「おつかれ様です」を言っています。
あと、先輩の姿から学んだことですが、次のお客様が詰まっているときは手が空いている他のスタッフが協力するんです。例えば、担当スタッフがお客様をお見送りしている間に他のスタッフが施術台を片付けて、効率良く次の接客に備えるとか。「今、自分が何をしたら先輩は次の動きをしやすいかな」と常に考えるようになりました。
――平松さんは何度か店舗異動を経験されていますが、異動先で上手く馴染むためのコツってありますか?
サロンそれぞれがつくりあげてきた「土台」があると思うんです。
新宿店にオープニングメンバーとして異動した際、当時のメンバーの中では自分が最年長だったので責任感を感じていました。どうすればお店が一番良い状態で回るのかをすごく考えていたんです。お客様やスタッフにとっても。その土台づくりの大変さを身をもって知っているからこそ、他のサロンの「土台」も大事にしようと思ったんです。
――サロンごとの文化を受け入れるということでしょうか。
そうです。サロンの雰囲気に自然に溶け込めたら良いなと。恵比寿店でこれまで築き上げてきた土台を壊さないように、でも「こうすればもっとお店が良くなるかな」と思ったことはきちんとミーティングで伝えられるようにしたいなと思っています。
新人ネイリストが接客・社会人マナー・先輩関係で気をつけること
1.お客様が写真を持ってきたときは「どこに惹かれたのか」を確認する
2.わからないことはすぐに聞き、その場で解決する
3.バックヤードにいても、先輩が接客で忙しいときは連携プレイで助け合う
取材・文/佐藤咲稀(レ・キャトル)
撮影/SHOHEI