セルフまつエクオフとは?自分でやっていいの?|セルフオフの危険性を解説

まつエクをはずすことを「まつエクオフ」「オフする」などといいます。「まつエクをはずすためだけにサロンに行くのは面倒くさい……」などと考え、セルフでオフをしたい、と考えたことがある人もいるかもしれません。

しかし、セルフのまつエクオフは非常に危険なため、やってはいけません。今回はセルフのまつエクオフに焦点を当て、その危険性についてご紹介します。

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まつエクのオフとは?

まずは、「まつエクのオフ」について、詳しくご紹介していきます。

アイラッシュサロンでは「まつエクのオフあり/なし」「まつエクのオフメニュー」などが提示されていることがあるため、「まつエクのオフ」という言葉を知っている人は多いのではないでしょうか。

まつエクは、もともと生えている自分のまつ毛に「グルー」という接着剤を使ってエクステンションを装着するため、かんたんにはずすことができません。まつエクをはずすためには、グルーを溶かしたり接着を弱めたりする、薬剤やクリームを使用する必要があります。

「まつエクのオフ」とは、そういった専用の道具や薬剤を使用し、装着しているまつエクをすべてはずすことを指します。

なぜまつエクをオフする必要があるの?

まつエクは時間の経過とともにまつ毛の生え変わりで抜け落ちてしまったり、劣化して自然に外れることがあります。すべて自然にはずれるまで放っておいてもいいのでは?と考える人もいるかもしれませんが、まつエクは定期的にオフをする必要があります。

まつエクは地まつ毛にグルー(接着剤)でエクステンションを装着しているので、時間が経つにつれて、グルーが劣化して少しずつはずれてしまいます。同じタイミングではずれるわでけはないので、まつエクにバラつきが出て、デザインが崩れたり見た目が悪くなったりしてしまいます。

また、古い接着剤が残ったり、皮脂や汗・メイク・ほこりといった汚れが付着していたりするため、不衛生な状態に。適切にオフをすることで、そういった汚れなども落とすことができるため、目元の衛生を保つこともできます。

まつエクをオフする頻度は?

まつエクをオフするタイミングは、まつエクを装着してから2~3カ月がベストとされています。

地まつ毛が生え変わる毛周期は、個人差もありますが、3週間~4カ月ほどと言われています。毛周期によってまつ毛が抜け落ちるとともに、まつエクが取れ、隙間ができバラつきが出て、デザインが少しずつ崩れてしまうからです。

まつエクの「リペア」とはどう違うの?

まつエクには「オフ」のほかに、「リペア」というメンテナンス方法もあります。リペアは、まだきれいなまつエクは残し、劣化した部分だけを取り除いたうえで新しく付け足して、状態を維持することです。

まつエクをすべてはずす「オフ」とは目的が違うため、適切に使い分けることできれいにまつエクをキープすることができます。

まつエクのリペアについては、別記事でご紹介しています。

まつエクリペアとは?どれくらいの頻度で何回できるの?|メリットや注意点を紹介

まつエクのオフはセルフでもできる?

まつエクのオフは、専用の道具と薬剤を用いておこなうとご紹介しました。ということは、道具と薬剤さえあれば、自分でもできるのでは?と考える人もいるかもしれません。

しかし、まつエクのセルフオフは、さまざまな危険があるのでやらないでください。ここからは、セルフオフの危険性をご紹介し、してはいけない理由について見ていきましょう。

まつエクのセルフオフで考えられるリスク

まつエクオフには専用のリムーバーを使いますが、サロンでおこなう場合は、自分は目を瞑っていて、さらに資格を持ったプロの施術者がおこなうため、トラブルのリスクは低いといえます。

しかし、セルフオフの場合は目を開けたままおこなわなければならないため、リムーバーが目に入ってしまう可能性が高いです。リムーバーは、目に入ってしまうと炎症やドライアイの原因になってしまうことや、最悪の場合視力低下や失明してしまうなど、さまざまなトラブルが起きる可能性があります。

さらに、目の周辺の皮膚は薄くデリケートなため刺激に弱く、肌トラブルの可能性や、まつ毛へのダメージもあります。セルフオフにはさまざまなリスクがあるため、おこなわないようにしてください。

まつ毛の施術には資格が必要

そもそもまつエクをおこなうには、国家資格である美容師免許が必要です。

まつエクが普及し始めた当初は、美容師免許がなくても施術することができましたが、2008年から美容師免許が必須となりました。資格が必須となった背景には、まつエクの施術による目や肌のトラブルが相次いだことが挙げられます。

さらに、美容師免許が必須となったあとでも、目や肌のトラブルが多発しており、独立行政法人国民生活センターから警告が発せられています。国家資格を持つプロの施術でもトラブルが発生してしまうことを考えると、素人が自宅で自分自身へ施術をする、ということがどれだけ危険性が高いのか、おわかりいただけるのではないでしょうか。

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危険なまつエクのセルフオフが広まってしまった理由

これほど危険なまつエクのセルフオフですが、現状では世間に「セルフオフ」という言葉が広まってしまっており、試みる人も少なくありません。なぜまつエクのセルフオフが広まってしまったのか、理由を見ていきましょう。

自分でもできるのでは、と考える人が増えた

つけまつ毛やマニキュアのような感覚で、まつエクのオフくらいならサロンに行かなくてもセルフでできるのでは、と考える人が増えてしまったことが、理由のひとつに挙げられるでしょう。

たとえば、ジェルネイルが普及しはじめた当初は、ネイルサロンで施術・オフをしてもらう、という認識でしたが、今ではセルフキットも広く販売されており、自宅で楽しむ人が増えています。そういった感覚で、まつエクのオフもキットさえあれば自分でできる、と思ってしまうのではないでしょうか。

また、セルフでおこなうことによって時間やお金の節約になる、と考える人もいます。

インターネットの普及

ネットが広く普及することによって、動画サイトやSNSで、動画つきの手順解説がされるようになりました。そういった解説は、必要な道具や薬剤、使い方をていねいに解説していることが多く、それを見て「セルフでもできる」と思ってしまうのも理由のひとつでしょう。

セルフ用の商材を販売している会社がある

ネットの普及にともない、「まつエクのセルフオフ」の認識が広がった結果、セルフ用の道具や薬剤を求める人が増えました。需要の高まりを商機と見たのか、残念ながら、セルフ用の商材を販売している会社があります。

手順の解説が増えたこととセルフ用商材の購入がかんたんにできるようになったことで、セルフオフの認識はますます広がってしまいました。

そして、危険性を理解しないままおこなう人が増え、「自分でもできた」「○○でキットを購入した」と発信し、それを見た人が手順解説を見てキットを購入し……といった悪循環を生み、これだけセルフオフが広まってしまった、と考えられるのではないでしょうか。

オフだけのためにまつエクサロンへ行っていいの?

セルフオフを試みてしまう理由に、「まつエクオフのためだけにサロンに行くのが面倒くさい」「わざわざプロの手をわずらわせてしまうのも……」といったものもあるのではないでしょうか。

しかし、オフだけのためにサロンへ行くのは、もちろん問題ありません。アイリストの手をわずらわせるどころか、「オフのみ」のメニューを用意しているサロンもたくさんあります。また、オフのみの場合、通常のまつエクメニューより安価で受けられることが多いです。

「わざわざ行かなくても」と考えず、オフだけでも気軽にサロンへ行ってみてくださいね。

まつエクを付けたサロンと別のサロンでも大丈夫

「新しいサロンへ行きたいけど、別のサロンで付けたまつエクが残っている」ということを気にする人もいると思います。しかし、まつエクを付けてもらったサロンへ行かないとオフができない、ということはないので安心してください。

他店でオフをする場合はクーポンもチェックしてみよう

まつエクを付けたサロンとは別のサロンでオフをする場合、クーポンやキャンペーンをチェックしてみてください。別のサロンでオフすることを「他店オフ」と呼びますが、初回の他店オフは無料、などとしているサロンもあります。初めて行くサロンの場合は、クーポンやキャンペーンをチェックすると、お得にオフできる可能性があります。

まつエクのセルフオフは危険!必ずサロンでおこなおう

まつエクのセルフオフは、目の炎症やドライアイ、視力の低下、最悪の場合は失明してしまうなど、さまざまな危険性があります。ネット上には「まつエクのセルフオフのやり方」の手順解説が公開されていたり、セルフオフ用のキットが販売されていたりしますが、決して挑戦しようとしないでください。

「オフだけでサロンに行くのは面倒くさい」「時間とお金がもったいない」と思うかもしれませんが、目の健康にはかえられません。オフだけであっても、必ずサロンに行ってプロに施術してもらうようにしましょう。

引用元
厚生労働省:まつ毛エクステンションの危害
独立行政法人国民生活センター:後を絶たない、まつ毛エクステンションの危害(発表情報)
e-Gov法令検索:美容師法

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