とにかく自然体で自分らしい返答を。他人を思いやれる気持ちがあると好印象【「LONESS」代表 片山良平さん】#3
美容師を目指す学生、新天地を目指すスタイリストさんにとって、避けては通れない就職活動。採用を勝ち取るためには、どんな準備が必要? 心がまえは? そんな疑問を、実際のサロン採用担当者にインタビュー!
お客様も働くスタッフも「自分らしく」いられるサロン「LONESS」。前回に引き続き、「LONESS」代表の片山良平さんにお話を伺います。
第3回目は、「LONESS」の一次面接と、サロンワーク&最終面接について。それぞれのフローで重要視しているポイントをお聞きします。
お話しを伺ったのは…
「LONESS」代表 片山良平さん
地元・愛知県にある名古屋美容専門学校に進学。卒業後イギリスに留学。ヴィダルサスーンのスクールシップに参加した経験も。卒業後は都内有名サロンにて約10年間勤務し、クリエイティブディレクターとしても活躍。独立後は「LONESS」を立ち上げ、今年で美容師歴は20年目。現在は、代表取締役を務めながらスタイリストとして活躍中。
面接は作られた人物像を崩すことが目的。ありのままを見せてほしい
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――まずは、一次面接について伺います。
昨年の流れを教えてください。
1チーム6人のグループ面接を行い、1つの店舗のスタッフ全員が見ました。店舗側の人数は15人くらいで実施しました。
――見ているところは?
ずばり、人柄ですね。
一次面接は、履歴書で見た人物像を実際に確認する段階です。面接時はどの学生も自分を飾ってきているので、こちらがどう崩していくかがポイントだと捉えています。
――どのように崩している?
用意していないであろう質問をすることで、その人の行動パターンから人柄を見極めるようにしています。例えば、仲の良いグループ内でご飯に行くことになったときの対応など、プライベートなことまで幅広く質問をしていますね。
――必ずしている質問は?
志望動機はもちろん、今まで一番がんばった取り組みやアルバイトの経験は必須で聞きます。何をどれだけがんばってきたかわかれば、実際に入社したときにどのくらいがんばれるかの指標にもなると思っていて。
――今までの中で印象が良かった人の特徴を教えてください。
明るく、ポジティブで素直な人はだいたい面接は通過しています。とにかく素のままで来てほしいと思っています。
性格的に明るいとかポジティブな考え方ができるとかは面接のためだけに用意できるものではなく、もともと持っていたり備わっている本質ですから、面接用に新たに人物像を作ってきてしまうと、どこかの段階で必ず見抜かれてしまいます。偽ってマイナスになるよりも、ありのままの自分をアピールしてもらえるとこちらも嬉しいです。
周りのことに気がつけると周囲から高評価!
――次にサロンワーク試験の概要をお聞かせください。
学生は3・4人ずつ、いくつかのチームに振り分けて指定の店舗でサロンワークをしてもらいます。
――どんなところを見ていますか?
実際に働いてもらうので元気があるか、よく身の周りのことに気がつくか。
サロンワークのときに一番近くにいるのは僕や幹部の人間ではなく、現場のスタッフになります。必要なのは、元気さでしょうか。スタイリストと直接話す機会がなくても、元気な人がいると伝われば目を引くし、印象に残りますよね。あとはスタイリストやアシスタント一人一人の動きを見てサポートできていれば、おおむね評価は高くなると思います。
「人間性」を最終チェック! 自分らしく答えられたらOK
――最終面接の流れを教えてください。
毎年違っていますが…だいたい幹部陣との面接は行っています。あとは、学生一人一人の人間性を確認するための最終面接とさせていただいています。
――人間性を確認するための質問とは?
具体的には…素直でポジティブな心を持っているのか、先輩や後輩ができたときにその人がどんな対応をとるのか。いろいろな場面を想定した質問を行い、対応力を見ています。
――人間力を見定めているのですね。
僕たちは一人一人を大切にしたいと思っています。だからこそ、志望者全員に対して他者を大切にできる人であることを確認する必要があるんです。
ただ、その方法に正解はありませんから、ありのままを答えてもらえると嬉しいですね。その人らしさが感じられる答えであればおおむね評価は高いと思います。
採用される面接・サロンワークのポイントまとめ
1.今までがんばってきた取り組みの経験をアピールして意気込みを伝える
2.ありのままの姿で明るく、ポジティブに素直な自分を表現できる
3.お客様とスタッフの両方に対して気を配った行動ができる
取材・文/東 菜々
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