自分の世界観とお客さまの好みをバランスよく取り入れ、自宅のネイルサロンがリピーターで満席に!ネイリスト・たえみさん

4人の子どもを育てながら長野の自宅でプライベートサロンを経営するたえみさん。周りは自然に囲まれており、決して交通の便がいいとは言えない立地にありながらも、リピーターさんで予約が埋まり、新規集客をストップするほどの人気を博しています。前編では自宅サロンのこだわり、自身の作るサロンやデザインの世界観を統一することのメリットについてお話をお伺いしました。

今回、お話を伺ったのは…

たえみさん

ネイリスト

長野県出身飯田市出身。東京のネイルサロンに勤務していたが、10年前、結婚と妊娠を機に地元の長野に帰る。出産後は美容院に所属したり、独立して間借りをしたりしてネイリストを続ける。2年前、4人目の子どもの出産と自宅を購入したことをきっかけに自宅内にプライベートネイルサロンをープン。新規顧客をストップするほどの人気を獲得している。ネイリスト歴は12年。

インスタグラム:@epicmood_taemi

インスタグラム:@nail.taemi_4mama

自宅サロンの開業が心のゆとりにつながった

家族で出かけるためGW、夏、冬と子どもの予定に合わせて休みを調整できるのも自宅サロンのおかげ

――ご自宅でプライベートサロンを経営されているということで、オープンのきっかけを教えてください。

2年前に4人目を妊娠したタイミングで家を建てることになったので、設計の際にサロンワークができる空間を作りました。それまでは美容院の一角を間借りして仕事をしていたのですが、子ども3人を連れて行かなければいけない日もあり、大変だったんですよ。一応キッズスペースはあるものの、けんかをして泣き始めたり、飽きて出て行ってしまったり。4人を連れていくのは限界があると思い、自宅サロンの開業を決めました。

―― 実際に自宅サロンに変わっていかがですか?

すごく楽になりました。出勤する時間に追われなくていいのが一番のメリットですね。前のサロンは車で15分のところだったので、都会に比べると近いほうですが、子どもと自分の支度にあわせて仕事の準備もバタバタしていて、時間に追われていました。心にも余裕がなく、一度カーブを曲がりきれなくて車をパンクさせたこともあったんです。それが今では極端な話、予約の1分前に準備ができていれば問題ないですし、隙間時間に家事ができるので家が整い、気持ちの余裕が生まれました。ずっと家にいるので、放課後児童館に預けていた子どもたちが直接帰って来られるのもよかったですね。家族と過ごす時間も増えました。

お客さまに非日常を感じてもらうための空間づくり

2.5畳程の小さなサロンだが、こだわりがたくさん詰まった自慢のサロン

――自宅でのサロンをオープンするにあたり、準備したことを教えてください。

ひとつは空間づくりにとことんこだわりました。間借りしていた美容院は立地がよかったので、場所を移ったことで交通の便が悪くなった分、付加価値をつけなければお客さまはついてきてくれないと思って。インテリアにこだわり、現実を忘れられるようなリラックスできる空間を作りました

それからブランディングセミナーに通い、改めて経営について学びなおしたこともよかったです。美容院を間借りしていたときからフリーランスとして働いていたのでそのほかの手続き面などはとくに苦労していません。

――空間のこだわりは?

私自身白とグレーとナチュラルな木目が好きなので、シンプルな色味に統一して落ち着ける空間にしました。天然石など透明感のある小物や私の好きな家具などを置いて、日常ではあまり目にしないような心がときめくものを揃えるようにしています。自分自身のテンションも上がるので仕事のモチベーションにもつながっています

自分の内側に目を向け、心を整えてから仕事に臨むことが大切

チップのみの写真は、インスタで映えるように自然光や屋外で撮影するなど工夫をしている

――ブランディングセミナーで学んでよかったことや、サロンワークに生かせていることを教えてください。

一番よかったのは自分の世界観を統一できたことです。それまではいろんな人に好かれようと八方美人になって世界観がぐちゃぐちゃとしていたんですよ。お客さまも混乱していたと思うのですが、自分では気づけず……それを学んでからは、第一に自分を満足させることに集中するようにしました。今まで外にばっかり向いていた意識を内側に向けて、自分を落ち着かせることで、お客さまのこともよく理解しようと思う心の余裕ができて、すべてがうまくいくようになったと感じます

――たえみさんの世界観とは?

空間づくりと共通しているのですが、かっこよくてワクワクするものが好きです。シンプルだけど海外のリゾートのようなちょっと非日常感のある雰囲気が落ち着きますね。ネイルのデザインもニュアンスのなかにそういうちょっとした小物を取り入れているものや、ポイントがあるものが好きです。

――お客さまもたえみさんと同じような好みの方が多いのですか?

それがそうでもないんですよ。都会と違い、大勢のお客さまのなかから私のデザインにあった方だけをターゲットにしているとかなり人数が絞られてしまうので、自宅サロンに移る際は、主張をしすぎないことを意識しました。空間にはこだわりながらも私自身は変わらないことを接客でお伝えしたり、OLさんなどどんな方でも気に入っていただけるようなチップを用意したり。自分の世界観の出し方と、お客さまの好みを取り入れたバランスは今でも課題ですね

またデザインの好みが違う方にも継続して通っていただけるように、持ち込みのデザインも受け付けており、どんなオーダーでも満足していただけるように技術を磨くことは欠かせません。独立してから10年ほど持ち込みでやってきたので、どんなネイルでもひととおりできるというのは私の強みです。人が少ない立地で生き残っていくためにも大切なことだと思っています。


たえみさんが自宅で人気のプライベートサロンを作り上げたポイント3つ

1.自分のこだわりをもって空間づくりを行った

2.ブランディングセミナーに通い、世界観を統一した

3.さまざまな方に来ていただけるように柔軟なデザインの対応をした

後編では、アクセスが不便になってもお客さまに継続して来ていただくために行った工夫をお伺いします。今はリピーターの絶えない人気のネイリストですが、3、4年前までは売上が安定しなかったというたえみさんが、人気ネイリストになるために行った小さな努力の積み重ねについて詳しくお話してくださいました。

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Salon Data

epic mood
住所:飯田山本ICから車で1分(住所の詳細は予約時に連絡)
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