メイクサロンとは? 提供メニューや必要資格・給料について紹介

美容業界にはさまざまな職場がありますが、メイクサロンで働きたいと考える人も多いのではないでしょうか。メイクをするのが好き・誰かをメイクできれいにしたいという人にはぴったりの職場です。

そこで、メイクサロンの概要や仕事内容(メニュー)、必要な資格・スキルなどを解説します。メイク業界への就職を目指している人はぜひ最後までご覧ください。

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メイクサロンとは

メイクサロンとは、メイクを専門に行っているサロンのこと。お客様の顔立ち・肌質・年齢などに合うメイクや、お客様がなりたい顔・雰囲気に近づけるようなメイクを、提案したり実際に施したりというサービスを提供します。

美容室やエステサロンのように広い施術スペースを必要とせず、また、マンツーマンでお客様と向き合って対応できることが特徴です。

メイクサロンで提供される施術メニュー

つづいて、メイクサロンでは一般的にどのようなメニューが提供されているのかを紹介します。

ポイントメイク

眉毛・アイメイク・リップといったように、お客様が希望する顔のパーツの一部にメイクを施すのがポイントメイク。10分前後の短時間で軽いイメチェンができ、手軽に利用することができます。

仕事終わりのプライベート時間を楽しむため、また、デートに向けて印象を少し変えるためなどに、サロンに立ち寄るお客様が多いのが特徴です。

フルメイク

フルメイクは、スキンケア・ファンデーションなどのベースメイク・ポイントメイクを総合的に行います。所要時間は30分~1時間程度です。

普段お客様が自分ではできないような、サロンならではの特別なケアやメイクを施します。使用するコスメやアイテムも、お客様の希望や肌質などに合わせて選ぶことが大切です。

ヘアメイクセット

ヘアメイクセットとは、ヘアスタイリングとメイクアップの両方を行うメニュー。メイク専門サロンのみでは提供が難しいサービスですが、美容室や結婚式場などに併設されたメイクサロンでは提供されていることが多いです。

メイクレッスン・アドバイス

メイクレッスンやメイクアドバイスでは、サロンスタッフがメイクのやり方やテクニックなどを紹介・指導します。

お客様に対して、日常シーンから、ビジネスやフォーマルシーン、パーティーなどの華やかな場まで、TPOに合わせたメイクやアイテムを提案。そのため、幅広い知識や技術が求められます。

キッズメイク

近年では、習い事の発表会やダンスステージなどの際に、子ども向けに行う「キッズメイク」の需要も高いです。

子どもは比較的肌がきれいなため、アイメイクやチーク、口紅などのポイントメイクで、舞台映えするように施すのが一般的。保護者とよく相談し、アレルギーなどにも配慮しながら仕上げましょう。

眉カット

眉カットは、眉をハサミでカットして形を整える施術。必要に応じて、ワックスなどで不要な毛を除去するなどの細かい処理を行う場合もあります。

眉毛の毛の濃さ・量・生え方などは個人差が大きく、自分の力では思うような眉メイクができないという人も多いです。そこで、メイクサロンでは、眉毛を丁寧にカットして形を整えたのち、お客様の希望に沿った眉メイクを施していきます。

メンズ向けメイク

メイクサロンというと女性向けのイメージが強いかもしれませんが、最近では、男性でも美容を意識してメイクをする人が増えてきています。そこで、需要にともない、男性向けのメイクメニューを用意しているサロンもあります。

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メイクサロンで提供する「メイクレッスン」とは

メイクレッスンとは、自分に似合うメイクが上手にできない・トレンドのメイクをしたいなどのお客様の要望に応え、ピッタリのカラーやメイク方法を教えるもの。

メイクサロンのほか、化粧品メーカーが主催するメイクイベントやフェイシャルサロンなどでも行われています。レッスンの内容は、ワンデーの単発のものから、数日間かけて本格的に学べるものまでさまざまです。

お客様がやりたいメイクに寄り添ったレッスンを提供しよう

「メイクレッスン」と一言でいっても、ベースメイク・ポイントメイク・フルメイク・エイジングケア・パーソナルカラー診断など、内容は多岐にわたります。

なぜ、お客様がそのレッスンを選んだのかをヒアリングしながら、満足度の高い時間を過ごしていただけるようにしましょう。

眉毛専門のメイクサロンもある

眉カットについて前述しましたが、眉毛のメイクを専門に行っているメイクサロン、「眉毛サロン(眉サロン)」もあります。そこで、メイクサロンの一例として、眉毛サロンについて紹介しましょう。

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眉毛サロンとはどんなところ? 施術の流れとアイブロウリストの仕事内容を紹介

眉毛サロンとは

眉毛サロンとは、眉毛を抜いたり剃ったり脱毛したりして眉のアウトラインを整え、眉メイクをしやすくするサロンです。眉毛の描き方を教えたり、似合うカラー・形などを提案したりもします。

人の顔の印象は、眉毛ひとつでずいぶん変わります。うまく眉毛を形作れない人が利用することも多いので、お客様のなりたい顔や印象を確認しながら、カウンセリングをしましょう。

お悩みに合わせた提案を行う

眉毛サロンでは、骨格や生えぐせなどもふまえて施術を行うため、セルフで眉毛を処理するよりも美しく仕上がります。濃さが気になる人や生えムラがある人、うぶ毛を処理したい人など、悩みは人それぞれなので、お客様のお悩みに合わせて提案することが重要です。

持続期間は2週間~1カ月程度

眉毛は生え変わるもので、一度サロンで整えても時間が経つと再びだんだん生えてくるため、きれいな状態を保てるのは2週間~1カ月ほどとされています。

状態を保ちたい場合は継続的にサロンに通う必要があるので、お客様にもお伝えしましょう。

メイクサロンでは美容師免許が必要って本当?

ここでは、メイクサロンで求められる資格について解説します。

「美容師法」という法律によると、

『「美容」とは、パーマネントウエーブ、結髪、化粧等の方法により、容姿を美しくすることをいう。

「美容師」とは、厚生労働大臣の免許を受けて美容を業とする者をいう。

と定められています。

つまり、メイクは美容師が行う仕事と位置付けられているため、メイクサロンは誰でも無資格でできるものではなく、美容師免許が必須。違反した場合は罰則があり、無許可での営業はご法度です。

なお、美容部員のように、実際にお客様に対して美しくなるためのメイクを施すのではなく、商品の使用感を試してもらうためや、アドバイザーとして仕事を行う場合などは例外(美容師免許は不要)とされています。

引用元
美容師法 | e-Gov法令検索

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美容師の資格と取得方法を紹介|キャリアアップに役立つ資格5選

メイクサロンで働くために必要なスキルとは?

次に、メイクサロンで働くのに求められるスキルとおすすめ資格を紹介します。

ヘアセット・メイクアップスキル

メイクサロンで働く場合、メイクアップのスキルはもちろん、ヘアセットのスキルもあるに越したことはありません。

特に結婚式場などに併設されているサロンでは、メイクだけでなくヘアスタイルも担当することが多いです。そのため、衣装やシチュエーションに合わせたヘアセットとメイクのスキルを磨くことで、専門性がより高まり、活躍シーンも広がるでしょう。

日本メイクアップ技術検定試験

日本メイクアップ技術検定試験は、メイクに関わる仕事をする人々の技術・知識・接客力を高めるために一般社団法人JMAが認定している資格です。

1~3級があり、3級はスキンケアやベースメイクなど、2級はスキンケアからフルメイクまで、1級はモデルのニーズに合ったイメージメイク、それぞれ実技試験が行われます。

引用元
日本メイクアップ技術検定協会
一般社団法人 JMA:日本メイクアップ技術検定試験

着付けスキル

メイクやヘアセットのスキルとあわせて、着物の着付け技術も持っているとよいでしょう。着付け師の需要は高く、着付けができると仕事の幅が広がり、給与アップにもつながりやすくなります。

関連記事
着付け師になるにはどんな資格が必要?国家資格の着付け技能検定やそのほかの民間資格について紹介

着付け技能検定

着付け技能検定は、着付けのスキルを学科と実技の試験によって認める資格です。1級と2級があり、学科試験では、着物の知識や名称・着物のたたみ方・着物や小物などの合わせ方・着付けに関する法規などについて問われます。

その後の実技試験では、浴衣・街着・訪問着・留袖などの着付けを行います(留袖は1級のみ)。過去の問題も公開されているので、対策してから試験に挑みましょう。

引用元
全日本着付け技能センター
全日本着付け技能センター:手続きの流れ
全日本着付け技能センター:試験科目と範囲

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メイクサロンの給料はどれくらい?

メイクサロンの給料は、サロンごとに異なるため一概にはいえません。

そこで、メイクアップアーティストの令和5年度のハローワーク求人データによる月額賃金を見てみると、26.4万円。令和5年の賃金構造基本統計調査の結果に基づいた年収は、379.7万円でした。

また、似た職業として美容師の月給を、求人サイト「リジョブ」の2024年1月時点データで見てみると、正社員スタッフは23万1,753~41万359円、正社員店長(候補)で28万2,990~61万3,346円という結果でした。

引用元
job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET)):メイクアップアーティスト

自分に合った職場はどうやって探す?

ここでは、メイクの技術を活かせる職場の探し方について紹介します。

1. 就職・転職エージェントを利用する

就職・転職エージェントを利用する方法です。エージェントは、仕事を探している「求職者」と人材を求めている「企業」をつなぐサービスを提供しています。メイクの仕事に携わりたいなら、美容業界に特化したエージェントがおすすめです。

2. 求人サイトで探す

多くの募集情報をまとめて取り扱っている「求人サイト」を利用する方法もあります。好きなときに利用でき、給与や雇用形態などの希望を選択して検索できることが特徴です。「リジョブ」のような美容系の求人に強いサイトがよいでしょう。

メイクサロンでは多数のメニューが提供されている!自分に合ったサロンを選ぼう

メイクサロンでは、お客様にメイクを施したり、お客様のメイクの悩み相談に応じてアドバイスを行ったりします。メイクが苦手・新しいメイクに挑戦してみたいというお客様の背中を押したい人には、おすすめの職場です。

提供しているメニューも幅広く、メイクレッスンを実施しているサロンや眉毛専門で行っているサロンなどもあるので、自分が提供したいサービスに合ったメイクサロンを選択してみてはいかがでしょうか。

なお、関連資格の保有者や、すでに持っているメイクの技術を活かして働きたい人は、ぜひ「リジョブ」に会員登録をしてみてください。電話相談やスカウトの機能もあり、ひとりで活動するより心強く就職活動を進められます。

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