アイリストには独学でもなれる?必要な資格や民間資格を独学で取得する方法について紹介
お客様の目元にまつエクの施術を行う「アイリスト」という職業は、独学でなれるものなのでしょうか。また、求められる資格がある場合はどんな資格が必要なのか、アイリストになりたい人は知っておかなければなりません。
独学でアイリストを目指している人は、最後までしっかりお読みください。
なお、「アイリスト」はローヤル化研が商標登録しているため、許可なく「アイリスト」を名乗ることはできません。
アイリストになるには美容師免許が必須!
実は、アイリストは国家資格である美容師免許が必要な職業です。美容師免許の取得には、養成学校に通って所定のカリキュラムを学び、国家試験に合格する必要があるため、完全に独学でアイリストになることはできません。
すでに美容師免許を持っている人であれば、独学でもアイリストになることは可能です。
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技術を習得してアイリストになろう
美容師免許取得後、まつエクの技術を身につけるには、美容サロンに就職して指導を受ける・アイリストとしての技術を学べるスクールや通信講座で学ぶなどの方法があります。
はじめからサロンに就職することもできますが、未経験の場合は採用が難しいことも。そこで、スクールなどで勉強してアイリストに関する民間資格を取得することで、就職に有利になる可能性が高まります。
まつエクの民間資格を独学で取得するには
アイリストが行う「まつエク」には、いろいろな民間資格があります。独学で資格を取得することもできるので、下記のような方法を参考にしてみてください。
認定協会の公式テキストを活用しよう
まつエクの民間資格を取得したいのであれば、まつエクの関連団体が発行する公式テキストを使うとよいでしょう。関連団体とは、「日本アイリスト協会(JEA)」「日本まつ毛エクステンション認定機構(JECA)」「日本ラッシュアーティスト協会(JLA)」などです。
後述しますが、それぞれの団体が独自の資格認定(検定試験)を行っています。学科試験は公式テキストからの出題が主であるため、試験対策に活用するとよいでしょう。
テキストの例
JEA技能検定試験公式テキスト | 一般社団法人日本アイリスト協会
実技用の教材を揃えよう
まつエクの施術は、頭で理解する「知識」のみでは行えません。「地まつ毛に人工まつ毛を装着する」という実技のテクニックを身につけるには、専用の教材を購入し、実践することが重要です。
資格の取得には実技試験がともなわれるものもあるため、繰り返し練習を行って上達していきましょう。
技術を身につけるにはオンライン講座もおすすめ
独学でのまつエクの技術の習得には、動画の利用もおすすめです。実際の施術の様子を見ることができるビデオ教材やオンライン講座を使うことで、具体的な技術を理解しやすいでしょう。
スクールに通う場合とは異なり、自分のペースで学べることもメリットです。とくに日中に仕事をしている人やほかの学校に通っている人などは、独学が合っているかもしれません。
不安な場合は通信講座なども利用しよう
上記で方法を見てきたように、まつエクの資格は独学でも取得できますが、実技試験の合格率は高くないことも事実です。誰でも独学でうまくいくかといえば、そうではありません。
自分の力では合格できるか自信がなく、正確な知識を得たい場合や専門家からの指導を受けたい場合は、スクールや通信講座などを利用したほうがよい可能性があります。
まつエクの民間資格にはどんなものがある?
前章では、独学でまつエクの資格取得を目指す方法について解説しました。ここからは、まつエクの代表的な民間資格にはどんなものがあるのかを紹介していきます。
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まつ毛エクステンション技能検定|JEA
前で登場した「日本アイリスト協会(JEA)」は、まつエクの安全基準統一のために2008年に設立された団体です。
JEAが実施する「まつ毛エクステンション技能検定」には1~3級の3段階があり、3級は、美容師免許がなくてもこれから技術者として学ぼうという意欲のある人なら受験可能。独学の人でも比較的受けやすいです。
アイリストとして活躍したいなら、美容師免許取得後、2級やより高度な1級に挑戦してみましょう。
引用元
一般社団法人日本アイリスト協会
概要 | 一般社団法人日本アイリスト協会
JEA技能検定試験概要 | 一般社団法人日本アイリスト協会
JEA技能検定試験 | 一般社団法人日本アイリスト協会
日本まつ毛エクステンション認定機構 技能検定試験|JECA
日本まつ毛エクステンション認定機構(JECA)は、正しいまつエクの普及や健全な発展を目指して設立された団体。
「日本まつ毛エクステンション認定機構 技能検定試験」を実施しており、認定講師・まつ毛エクステンション1~3級・安全技術師の5段階の資格認定を行っています。独学であれば、まずは基本の「安全技術師」から順番にステップアップしていきましょう。
引用元
日本まつ毛エクステンション認定機構
技能検定試験 | JECA一般社団法人日本まつ毛エクステンション認定機構
資格認定 5STAR 技術評価試験|JLA
日本ラッシュアーティスト協会(JLA)は、JECAから分岐して発足された団体です。「資格認定 5STAR 技術評価試験」では、LEVEL1~5まで独自の資格認定を行っています。
無資格の独学なら誰でも受験できるLEVEL1、美容師免許所持者ならLEVEL2からの取得がおすすめです。合格者にはディプロマが授与され、スキルの証明に役立ちます。
引用元
JLA一般社団法人日本ラッシュアーティスト協会
資格認定 5STAR 技術評価試験
アイリストの勉強を独学でするときの注意点
ここでは、アイリストの勉強を独学で行う際に注意したい点を押さえましょう。
未経験者には難しい
独学でアイリストの勉強をするには、美容業界での経験があることが望ましいです。
まつエクの施術では正確さと技術が求められるため、専門家のアドバイスを受けられない独学では技術の向上に時間がかかってしまいがち。まったくの未経験者が独学で習得するには、どうしても難易度が高いといえるでしょう。
モチベーションを保つのが難しい
独学で勉強すると、モチベーションが低下しやすいことにも注意が必要。スクールなどで学ぶときのように講師やほかの生徒が周りにいないため、成果を誰かと共有できず孤独になりがちです。
また、わからないことがあっても誰かに聞くことができないため、解消できずにやる気が下がってしまう恐れもあります。
施術をするなら美容師免許の取得が必要
前述したように、まつエクの資格には美容師免許がなくても取得できるものもあります。しかし、美容師免許がないと、サロンなどでアイリストとしてお客様に施術することはできません。アイリストの仕事をしたいなら、必ず美容師免許も取得しましょう。
自分にあった方法でアイリストを目指そう
まつエクの民間資格は、美容師免許を持っている人なら独学で取得してアイリストとして施術することが可能です。美容師免許がない場合、独学でも一部の資格は取得できますが、他人への施術は行えません。
まつエクにはさまざまな資格があることや、独学の方法・注意点もお伝えしたので、自分にあった方法でアイリストを目指してみてください。