アイリストに必須の資格とおすすめの民間資格|応募から面接までの流れと必要な準備も紹介

美容業界のなかでも、需要が増えているアイリスト。求人情報では未経験を歓迎しているサロンも多いです。

しかし、目元の施術はアレルギーや衛生面への配慮が欠かせず、正しい知識と技術が必要なため、アイリストになるには必須の資格があります。

そこでこの記事では、アイリストに必須の資格とおすすめの民間資格についてまとめました。アイリストに向いている人や、アイリストの給料・求人の探し方・応募から面接までに必要な準備なども紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

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アイリストとは

アイリストとは、まつエクやまつ毛パーマの施術を行うプロです。お客様の要望にあわせて、理想の目元に近づくようお手伝いをします。アイデザイナーやアイスタイリストと呼ばれることもある職業です。

まつエクのはじまりは、1980年代なのでアイリストの歴史はそこまで長いものではありません。時代の流れによって、つけまつ毛をつけることから直接まつ毛に施術を行うスタイルへと移り変わりました。

アイリストに必要な資格とは?

アイリストとしてまつエクやまつ毛パーマの施術を行うためには、美容師免許が必要となります。ただし、理容師免許は無効となるため、注意してください。

美容師免許が必要になった背景には、施術後のトラブルが絶えなかったことが挙げられます。なかには、医療機関への診療が必要となるケースもありました。

お客様の目の周りに直接施術を行う職業として、安全な技術の提供と正しい知識の習得が必要との判断から、美容師免許の取得が条件になったという経緯があります。

引用元
後を絶たない、まつ毛エクステンションの危害|国民生活センター
まつ毛エクステンションによる危害防止の徹底について |厚生労働省

すでに美容師免許を持っている場合には、経験の有無を問わずアイリストとして働けます。また、美容師免許があればよいので、美容師からアイリストへ転職するといったことも可能です。

>> 【求人を探す】業務委託のサロン

アイリストになるために美容師免許を取得しよう

アイリストになるためには、美容師免許を取得することが必須です。美容師免許の取得には定められた期間、指定された養成施設で学び、国家試験を受験し合格することが義務づけられています。美容師免許を取得する流れを確認していきましょう。

引用元
厚生労働省|理容師・美容師免許の取得まで

美容師免許を取得するには専門学校に入学する

美容専門学校には、通学と通信の2つの学習方法があります。それぞれのメリット・デメリットを見てみましょう。

昼間・夜間課程のメリットとデメリット

通学には、昼間と夜間の2つの課程があり、どちらも2年間以上と定められています。毎日通うため、最短の2年間で取得を目指せることや、選ぶコースによって美容師以外の専門的な技術を学べるというメリットがあります。また、ともに学ぶ仲間ができるので楽しく勉強でき、切磋琢磨して目標に向かうモチベーションが保ちやすいです。

一方で、学費がそれなりにかかることはデメリットといえるかもしれません。また、毎日通わなければならないため、夜間課程に通いつつ昼間仕事をしている方にとっては、体力的にきついと感じることもあるでしょう。

通信課程のメリットとデメリット

通信課程は自宅での学習と学校でのスクーリングを組み合わせて学びます。スクーリング以外は自分のライフスタイルに合わせて学習をすすめることができるため、自由度が高いのがメリットです。また、通信制は通学制より学費が安く設定されていることが多いため、たとえば働きながら自分で学費を支払うという方でも、費用を工面しやすいといえます。

しかし、メリットである自由度の高さがデメリットにもなり得る点に注意が必要です。学習内容に疑問が生じた時や振り返って確認したいことがあっても、その場で質問して解決することができません。

また、毎日顔を合わせて同じ目標に向かう仲間がそばにいないことで、モチベーションの維持が難しかったり、計画的に学習を進めるハードルが高くなってしまったりすることもあるでしょう。

サロンなどで働きながら通信課程で美容師免許取得を目指したい方は、以下の記事も参考にしてください。

働きながら美容師免許を取得するには? 通信課程のメリットと注意点|おすすめの通信課程を紹介

美容師国家資格に合格する

美容専門学校で、昼間・夜間課程2年間以上、または通信課程3年間以上の履修を終え、卒業をすると美容師国家試験の受験資格を満たすことができます。

この試験に合格しなければ美容師にはなれません。

試験は筆記と実技試験があり、実技試験ではモデルウィッグを使って課題の施術を行わわなければなりません。

関連記事
【2023年度最新版】美容師国家試験とは? 実施要項を紹介|合格後に必要な免許申請手続きとは

美容師名簿に登録申請をする

美容師免許は、指定の養成施設で規定された期間の履修と国家試験への合格、さらに美容師名簿への登録をもって、はじめて美容師としての活動をする資格が与えられます。

専門学校を卒業し、国家試験に合格しただけでは美容師として営業活動をすることはできないので、注意が必要です。

国家試験の合格通知書に同封される免許申請書に記入し、医師の診断書や戸籍がわかるものなどを添付して郵送することで、交付されます。

詳しくは以下の記事を参考にしてください。
美容師免許の申請が必要なのはどんな時? 申請方法と必要書類を紹介

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アイリストの給料はどれくらい?

求人サイト「リジョブ」に掲載しているアイリストの給料は、下記のとおりです。

正社員 月給下限 月給上限 平均
スタッフ 213,096円 406,101円 309,599円
店長(候補) 246,756円 455,298円 351,027円

 

アルバイト 時給下限 時給上限 平均
スタッフ 1,073円 1,440円 1,257円
店長(候補) 1,101円 1,513円 1,307円

 

業務委託 月給下限 月給上限 平均
スタッフ 211,794円 583,333円 397,564円
店長(候補) 239,826円 598,985円 419,406円

※2024年1月現在

アイリストの給与形態はサロンによってさまざま。歩合制を採用しているところが多く、売上に対するバックとして給料に反映される金額は異なります。インセンティブや手当、ボーナスが出るところも多い傾向です。

未経験者と経験者とで給料に差があることも珍しくなく、地域によっても違いがあります。

未経験でもアイリストになれる?

アイリストとしての経験がなくてもサロンで働くことはできるのか気になっている方もいることでしょう。未経験でアイリストになることは可能で、求人でも「未経験者歓迎」の文字を見かけることが多いです。

しかし、未経験で入店した場合、すぐに一人前のアイリストとしてお客様を接客できるわけではありません。ここからは、未経験から一人前のアイリストになる一般的な流れを紹介します。

研修期間

資格をもち、アイリストとしての技量が充分であっても、ひとりでお客様のカウンセリングやその他の接客を担当するためには、覚えなければならないことがたくさんあります。

そこで、サロンに入店後は多くのお店で研修期間が設けられていることがほとんどです。通常1~3カ月程度でデビューでき、その基準はサロンごとに異なります。

ひとりでお客様を担当できると認められるまでは、受付や備品の整理・掃除など、裏方の仕事がメインの業務です。慣れてくるとカウンセリングなど、施術にまつわる接客なども徐々に経験することになるでしょう。

アイリストデビュー

サロンのアイリストデビューの基準を満たし、一人前だと認められればいよいよ表舞台で活躍することになります。多くのサロンでは、アイリストがカウンセリングから施術までを担当することになるでしょう。

実際にお客様と接し、接客や施術に対して責任をもたなければならない立場です。学んできたことを活かし、アフターケアやお手入れ方法などのアドバイスもしっかり行うことで、お客様に信頼されるアイリストを目指しましょう。

アイリストに向いている人はどんな人?

アイリストを目指すうえで、仕事での「向き」「不向き」が気になるという人も多いのではないでしょうか。

また、アイリストという仕事の特性上、求められることはさまざまあります。ここでは、アイリストに向いている人の特徴について解説します。

手先が器用な人

まつエクでは、目やその周りに直接触れ、1本1本エクステを丁寧に装着していきます。また、産毛が絡まった場合など、通常の施術とは違う対応をする必要があることも。そういった細かい作業の最中に手元が震えて少しでもずれてしまえば、目や周りにダメージを与えてしまうことも。

サロン保険加入の有無にかかわらず、お客様に行う施術は安全第一であることが前提です。まつ毛パーマも同様にまつ毛にロットをまき、パーマ液を塗るとてもこまかな作業となります。そのため、こまかい作業を得意とする人、手先が器用な人が向いているでしょう。

集中力が高い人

まつ毛パーマやまつエクの施術時間は、平均して1時間前後です。お客様の目元の状態によっては、施術時間が延びることもあります。長時間、気の抜けないこまかな作業をし続けることになるため、高い集中力が求められる仕事です。

集中力を保てることで、作業の効率も高まります。作業効率が高まれば、時間内で施術を終わらせることができるため、お客様の負担も減らせるでしょう。また、気が散ることによって起こりうるミスもなくせるため、アイリストは高い集中力を保てる人が向いています。

美容への興味・関心が高い人

アイリストに向いている人といえば、やはり美容への興味や関心が高い人です。まつエクやまつ毛パーマを希望するお客様の中には、美容やおしゃれへの意識が高く、最新の情報に敏感な方も多くいます。そのため、アイリストもトレンドをつねにキャッチし、流行を追い求める姿勢が必要となります。

トレンドを意識できると、提案力にもつながるでしょう。トレンドは時代とともに移り変わるため、今の流行りや、お客様のニーズを研究すると、新規のお客様が「また来たい」と思えるようになり、リピーターの獲得にもつなげられます。

人と話すことが好きな人

アイリストには、人と話すことが好きな人が向いています。まつエクやまつ毛パーマの施術では、お客様と1対1になるからです。人と話すことが好きな人は、自然な流れでお客様の要望を聞けるため、話を傾聴し、共感できるのではないでしょうか。

また、会話でお互いの距離が近くなれば、お客様にとって施術を受ける時間が心地よい時間になったり、お悩みに対して施術で改善できる部分を提案できる可能性が生まれたりします。お客様とのコミュニケーションは接客力にもつながり、よい印象を残せます。

アイリストの将来性ややりがいとは?

アイリストを目指している方や現在アイリストとして活躍中の方にとって、アイリストの将来性は気になるところでしょう。また、多くの美容系職種がある中でアイリストを選ぶ理由になり得る、アイリストのやりがいについても今一度確認し、今後の参考にしてください。

将来性|アイサロンの需要は伸びている

まずはアイリストの将来性について紹介します。ホットペッパービューティーアカデミーの美容センサス 2023年上期「アイビューティーサロン編」によると、女性のアイビューティーサロンの利用経験者数は2022年にピークを迎え、2023年に1.8ポイント下がったものの20代を中心にまだまだ利用者は多いです。

また、注目すべきは男性の需要で、男性のアイビューティーサロンの利用経験者は年々増えています。

アイビューティーサロンのメニューはまつエクだけではありません。近年伸びているのは、男性の利用も多い、アイブロウや眉カットの施術です。自分でやるより、プロに頼んだほうが左右差なく眉毛を理想の形に整えられることから、サロンを利用する人が増えていることがわかります。

また、まつエクやまつ毛パーマの技術も進化し続けていることから、アイビューティーサロンの需要は今後もあり続けると考えられるでしょう。

アイリストの将来性について気になる方は、以下の記事もチェックしてください。
アイリストの将来性は?何歳まで続けられる?|キャリアアップと独立

引用元
ホットペッパービューティーアカデミー|美容センサス2023年上期<アイビューティーサロン編>

やりがい|美容系職種の中では給与が高め

アイリストのやりがいはなんといってもお客様の美に寄り添い作っていくことにあります。お客様をきれいにする喜びを得られる、お客様に喜んでいただけることに加え、美容の最新情報に触れる機会が多いこともやりがいの一つです。

また、アイリストには国家資格が必要なことから、業界全体で不足しているのが現状です。

そのため、美容業界の中で他の職種に比べアイリストの給与は比較的高い傾向にあり、いい条件のサロンでは歩合などと相まって満足のいく給与を得られる可能性が高いことは、やりがいにつながるでしょう。

アイリストの求人の探し方

アイリストの求人はあらゆる媒体で探すことが可能です。たとえば、地域密着型のハローワークに求人を掲載しているサロンもあれば、お店のホームページやSNSに掲載しているサロンも。

ほかにも探し方はいくつかありますが、ここでは就職・転職について相談したい人向けと自分のペースで探したい人向けに分けて、2つの方法を紹介します。

就職・転職相談をしたい人|就職・転職エージェントを活用する

就職や転職に関して、相談に乗ってほしい・サポートしてもらいたいという人におすすめなのが、就職・転職エージェントを活用する方法です。

エージェントに登録すると、サポートしてくれるアドバイザーがつきます。そのアドバイザーに希望の職種や収入などの条件を伝え、条件に近い求人を紹介してもらうことが可能です。

ほかにも、就職や仕事に関する相談に乗ってくれたり、書類選考や面接に向けた対策を実施してくれたりといった、全面的なサポートが受けられます。

応募や面接の日程調整などはアドバイザーを通じてするため、就職・転職活動を自分のペースでは進めにくいことも特徴です。エージェントによって、得意な業界とそうでない業界があるため、美容業界に強いエージェントを探しましょう。

自分のペースで求人を探したい人向け|求人サイトを利用する

求人サイトは、自分の希望の条件に絞って検索・閲覧・応募ができるため、自分のペースで求人を探したい人におすすめです。

たとえば美容業界特化型の求人サイト「リジョブ」では、仕事内容や雇用形態、勤務条件のほかにも、サロンの雰囲気がわかる写真や働いているスタッフの声などが確認できます。

スマホやパソコンから手軽に利用可能で、ちょっとした空き時間に探せるのも特徴です。

エージェントのように相談したり、サポートを受けたりすることはできませんが、複数の企業にまとめて応募できたり、企業側からオファーをもらえたりすることもあるため、好みの求人に積極的にアプローチすることが可能です。

アイリストの求人を探す際はリジョブを活用して、希望にぴったりの求人を見つけましょう。

アイリストへの求人応募から面接までの流れと必要な準備

ここからは、アイリストへの求人応募から面接までの簡単な流れと、その際に必要な準備について紹介します。手順は次の通りです。

1. 自分に合った求人を探して応募する
2. 応募後に履歴書や職務経歴書を提出する
3. 書類選考通過後に面接対策を行う

1. 自分に合った求人を探す

エージェントや求人サイトなどから自分に合った求人を探します。未経験者は、未経験OKの求人から、詳しい情報を確認しましょう。確認すべき項目は次の通りです。

・給与形態
・勤務条件
・研修期間
・休暇日数
・社会保険や産休・育休などの福利厚生
・研修期間中の雇用形態や給料
・アイリストデビューまでの期間

サロンによっては、自分の頑張り次第で給料がアップしたり、土日に休みがもらえたりするところもあります。自分のなかで譲れない優先順位を決め、サロン側の条件と照らし合わせてから、応募に進みましょう。

2. 応募後に履歴書や職務経歴書を提出する

一般的に応募後は、書類選考があります。応募先の指示に従って履歴書や職務経歴書を作成し、提出しましょう。

履歴書は、氏名や生年月日などの基本情報・学歴・職歴・保有資格にくわえて、自己PRや志望動機を記載します。一方職務経歴書は転職者のみ必要な書類で、これまでの職歴について、仕事内容や実績を詳しく記載しなければなりません。

自己PRや志望動機を重視しているサロンが多いため、自分のアピールポイントやそのサロンを志望する理由などを明確にし、ポイントをおさえて記入しましょう。

履歴書と職務経歴書の書き方や、自己PRや志望動機を書くときのポイントなどを、以下の記事でそれぞれ詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

アイリストの履歴書とは?書類選考を突破するためのポイントや注意点、志望動機と自己PRの例文を紹介

アイリストに転職するために必要な書類とは?職務経歴書の書き方や履歴書との違いについて徹底解説!

アイリストの自己PRで大切なことは?自己PRの考え方・まとめ方やNG例、例文を紹介
アイリストが志望動機として伝えたいことは?NGの志望動機や例文も紹介

3. 書類選考通過後に面接対策を行う

書類選考通過後はいよいよ面接です。面接は一般的によく聞かれる内容があるので、自分なりの回答を事前に考えておく・身だしなみや面接に挑むときの注意点を把握して準備しておくといった面接対策を行いましょう。

面接では笑顔や明るさ、清潔感などがチェックされています。アイリストとしてふさわしい姿勢で臨むことが大切です。

当日の持ち物はサロンによって違いがありますが、技術テストが行われるサロンでは施術道具が必要になることもあります。筆記用具やメモ用のノートなどは持っていきましょう。

面接に関する詳しい内容は下記の記事でまとめています。
アイリストの面接では何を聞かれる?チェックされる点や身だしなみ・持ち物も解説

アイリストは美容師免許が必須!民間資格も取得して自分に合った就職先を見つけよう

アイリストとしてお客様に施術するためには、美容師免許が必須です。目元の施術は繊細なので、まつ毛にまつわる民間資格も取得しておくことをおすすめします。

手元が器用な人や集中力が高い人・美容に関心がある・人と話すことが好きだという人はアイリスト向き。未経験で応募できる求人も多く、研修期間が設けられていることがほとんどなので、安心です。

応募する際は、勤務条件や給与形態、研修の内容や期間なども確認し、自分に合った就職先を見つけましょう。応募後の書類作成や面接対策もしっかりと行ってくださいね。

アイリストの求人を探すなら、リジョブがおすすめです。美容業界に特化した求人サイトで、未経験の求人も豊富にあります。

基本的な勤務条件をはじめ、サロンの規模や立地など細かい条件も指定できるので、より自分好みの求人を見つけやすいです。

ぜひ一度、気になる求人はないかチェックしてみてください。
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