パーソナルトレーナーになるには?おすすめ資格や目指す方法、働き方を紹介

もともとはアスリートなど一部の人のサポートをおこなっていた、パーソナルトレーナー。世間への認知が広がるにつれて需要が高まり、現在では一般人でもトレーニングを受けているという人もいるでしょう。

そんなパーソナルトレーナーになるのに、必要な資格はあるのでしょうか?そこで今回はパーソナルトレーナーという仕事に焦点を当て、必要なスキルやおすすめの資格、目指す方法、働き方などを徹底解説します。

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パーソナルトレーナーになるには?

パーソナルトレーナーとは、フィットネスジムやスポーツクラブなどで、トレーニングや指導をおこなう仕事です。一般的なトレーナーやインストラクターが、クラスごとやグループごとなど、一度に複数の相手に指導するのに対し、パーソナルトレーナーは、クライアントに対しマンツーマンでトレーニングや指導をおこなうのが特徴です。

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パーソナルトレーナーになるために必須な資格はない!

結論からお話しますと、パーソナルトレーナーには、必須とされる資格はありません。

国家資格のなかには、取得している人だけがその職業を名乗ることができる「名称独占資格」というものがあります。たとえば保育士は、保育士資格を持っている人でなければ名乗ることはできません。

パーソナルトレーナーは、このような法律で定義されている資格がないので、資格を持っていなくてもなることができます。

ただし、トレーニングや食事指導などをおこなうパーソナルトレーナーの仕事の特性上、生理学や栄養学といった専門知識や、高い指導技術が求められます。そのため、スキルの学習は必須であることに注意しましょう。

パーソナルトレーナーの仕事内容とは?|必要な知識とスキル

パーソナルトレーナーの仕事内容を知ることで、どんな知識や技術が必要なのかおわかりいただけるでしょう。そこで、パーソナルトレーナーがどんな仕事をしているのか、代表的なものを見ていきましょう。

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1. 目的に応じたトレーニングの指導

まずメインともいえる仕事は、お客様の目的に応じたトレーニングの指導です。健康増進のためのダイエット・体力づくり、美容のためのボディメイクなど、お客様によってトレーニングの目的は異なります。

そのため、目的に合わせたトレーニングメニューの作成・指導ができるようなトレーニングスキルが必要です。また、トレーニング機器の最適な使用方法を指導したり、生理学・解剖学など、人体に関する深い知識も求められます。

2. 食事指導

パーソナルトレーナーは、トレーニングの効果が最大限に現れるように、食事指導もおこないます。食べるべきもの・食べないほうがいいものの提示や適切な献立作り、カロリー計算など、栄養学に関する知識もあった方が、良い指導をおこなえるでしょう。

3. カウンセリングなどを通じたメンタルサポート

トレーニングや食事制限は、決して楽なことではありません。厳しいトレーニングや食事制限を続けるうちに、お客様はストレスをためてしまうこともしばしばあります。そのため、ストレス状態にあるお客様を支えるメンタルサポートも、大切な仕事です。

また、効率的に結果につなげるためには、トレーニング前やトレーニング途中に、カウンセリングをおこなう必要があります。お客様の悩みや要望を引き出すには、高いコミュニケーション能力も求められるでしょう。

4. 清掃や器具の点検

パーソナルトレーナーは、衛生管理・安全管理にも気を配らなければいけません。お客様が
正しく安全にトレーニングできるよう、器具の点検や整備、清掃なども責任をもっておこないましょう。

さらに、ジムによっては、電話応対や簡単な事務作業など、トレーニング以外の業務も仕事内容に含まれる事があります。

5. SNSやチラシ配りなどの集客活動

パーソナルトレーナーはお客様と一番身近に接するので、まさにジムの顔ともいえる立場。そのため、ジムの広報や集客活動も、業務範囲であることが多いです。

とくにフリーランスの場合、パーソナルトレーナーの知名度が集客に直結するため、広報活動は非常に大事な業務であるといえるでしょう。

昔ながらのチラシ配布やポスターの作成のほかに、近年ではSNSでの情報発信や、動画配信サイトへの投稿などをおこなうパーソナルトレーナーも多いです。

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パーソナルトレーナーになる人におすすめの資格3選

パーソナルトレーナーに資格は必要ないものの、人体に関する知識や指導技術が求められる仕事です。また、必須の国家資格こそないものの、民間資格はいくつか存在します。

資格の取得には講座の修了や試験の合格が必要なため、資格取得の過程では、パーソナルトレーナーに必要なスキルを体系的に学ぶことができるでしょう。また、資格を取得することで、就職などさまざまな場面で有利に働くことも考えられます。

ここからは、パーソナルトレーナーにおすすめの資格を3つ紹介します。

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1. NSCA-CPT

NSCA-CPTは、年齢や経験などを問わず幅広い対象者に向けておこなうトレーニング指導や、医学・運動生理学といった専門知識を持ち、優れた指導者であると認定する資格です。

資格認定条件は、以下のとおりです。

・NSCAジャパン会員である
・満18歳以上
・高等学校卒業者または高等学校卒業程度認定試験合格者
・CPR/AEDの認定者
・NSCA-CPT認定試験に合格

引用元
NSCAジャパン:NSCA資格認定試験

2. NESTA-PFT

NESTA-PFTは、NESTA(全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会)が目指すフィットネス・ウェルネス業界の「プロフェッショナル」を育成する目的で認定している資格です。

ここでいうプロフェッショナルとは、トレーニングの指導技術や専門知識だけでなく、広報活動・接客マナー・マーケティングなど、幅広い分野においてスキルを身に付けた人材のことを指します。

NESTA-PFTの資格取得条件は、以下のとおりです。

【必須要件】
・NESTA JAPAN(あるいは医学映像教育センター)からPFTテキストを購入済みである
・CPR・AEDの技能を習得・保持している
・日本国籍または、日本での就労可能な在留資格を有する者
・満18歳以上で、高等学校卒業以上の者、高等学校卒業程度認定資格試験合格者、またはNESTAが認定する教育カリキュラム修了者

【該当要件】
■次の1〜4のうち、1つ以上の項目に該当する
1.1年以上のパーソナルトレーナー・インストラクターなどの実務経験がある
2.1年以上の運動部指導、フィットネス企業勤務経験がある
3.体育系または、医療系の大学・専門学校を卒業している
4.NESTAの認定する養成講座、養成コース(認定校・認定アカデミー含む)を受講済みである

引用元
NESTA JAPAN(ネスタジャパン) -全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会-:
PFT認定について

3. JATI-ATI

JATI-ATIはJATI(日本トレーニング指導者協会)が認定する資格です。JATIは世界中のフィットネス・ウェルネス関連のトレーニング情報を収集し、日本に合わせたトレーニング方法や指導などを共有して、日本国内でトレーニング指導者の資格確立を目指す組織です。

JATI-ATIの資格取得にはいくつかのルートがあるので、そのなかから一般の方を対象としたルートを紹介します。
・個人正会員としてJATIに入会する
・養成講習会受講(一般科目/専門科目)とワークノートの提出
・一般対象認定試験合格

引用元
JATI:JATI-日本トレーニング指導者協会-
JATI:日本トレーニング指導者資格(JATI-ATI)の取得方法

パーソナルトレーナーの働き方3つ

パーソナルトレーナーの働き方は、大きくわけると3つあります。どんな働き方があるのか見ていきましょう。

1. 独立開業

一つめは、自分で独立開業する方法です。働く場所や時間、トレーニング対象や仕事内容など、すべてにおいて自由な働き方をすることができます。一方で、集客・経営・実際のトレーニングの実施など、すべての業務を自分ひとりでおこなわなければならないため、難易度が高いといえるでしょう。

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2. 副業・業務委託

二つめは、業務委託として働く方法です。独立開業と同じく個人事業主ではあるものの、既存のジムと業務委託契約を結んでトレーニング業務を請け負うという形で働きます。

独立開業と比較すると、勤務先や時間、担当する内容などが限定されることがありますが、集客などはジム側がおこなってくれます。雇用されるわけではないので複数のジムと同時に契約することも可能で、副業としても働きやすいです。

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3. 正社員

三つめは、パーソナルトレーニングをおこなっているジムに正社員として就職する方法です。社員として就職するため、勤務先や勤務時間はしっかりと決まっているほか、トレーニング方法などはジムの方針に従わなければいけません。

独立開業や業務委託と比較すると、収入が安定しやすいというメリットがあります。

パーソナルトレーナーの仕事を探してみよう!

パーソナルトレーナーとして働きたいのなら、まずはジムへの就職を目指してみてはいかがでしょうか。しかし、どうすれば就職できるのかわからない、という人もいるかもしれません。

ここからは、正社員のパーソナルトレーナーの給料や仕事の探し方など、求人にまつわることを紹介します。

パーソナルトレーナーの給料はどれくらい?

どんな仕事であれ、働く際に気になるのはやはり収入ですよね。パーソナルトレーナーの給料はどれくらいなのか、見ていきましょう。

厚生労働省がさまざまな職業を紹介しているサイト「job tag」では、スポーツインストラクターの項目があります。こちらのデータによると、全国の平均年収は383.8万円となっています。

引用元
job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))スポーツインストラクター – 職業詳細

一方、求人サイトに掲載されている求人情報では、東京都内のフィットネスジムで正社員として働く場合、月収20万円以上とされているところが多いようです。ジムによっては指名料などのインセンティブが設定されているため、提示されている以上の収入を得ることも可能でしょう。

なお、これらの収入はパーソナルトレーナーだけでなく、スポーツ系インストラクター全体を含むため注意してください。

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パーソナルトレーナーの求人を探す方法

ここからは、パーソナルトレーナーの求人の探し方を紹介します。

就職・転職支援のエージェントを利用する

就職や転職支援のエージェントを利用して、求人を探す方法があります。就職・転職支援エージェントとは、利用者の性格や持っているスキル、希望職種などをヒアリングし、マッチする求人情報を紹介してくれるサービスです。

ほとんどの場合は専任のアドバイザーが担当に付き、相談だけでなく面接の対策など、さまざまな面でサポートを受けられます。

エージェントのなかにはヘルスケア業界に強いところもあるので、そういったエージェントを利用するのがおすすめです。

WEB求人サイトを利用する

WEB求人サイトを利用して求人を探す方法もあります。求人サイトでは、人材を探している企業が勤務地や雇用条件などさまざまな情報を掲載しており、インターネットが使えればいつでも求人を探すことが可能です。

求人サイトもエージェントと同じく、ヘルスケア系に特化しているものがあります。

求人を探す時のポイント3つ

パーソナルトレーナーの求人を探す際、注目したいポイントを3点紹介します。

1. 未経験・無資格も採用しているか

企業やジムによっては、未経験・無資格の初心者でも募集できる求人を出していることがあります。未経験・無資格の場合、採用を受け付けているか、事前に確認をしましょう。

2. 労働条件|給与・福利厚生

応募要件を満たしている求人を見つけたら、労働条件も確認してください。たとえば、給与や福利厚生が自分の希望と合っているか、正社員とパート・アルバイトで福利厚生の内容が異なっていないかなど、気になる点はすべてチェックしておきましょう。

3. 教育環境|研修・教育プログラム

入社後、社員・スタッフを対象に研修や教育プログラムを実施している企業やジムもあります。とくに未経験・無資格の場合、こういった教育制度が整っていると心強いでしょう。

履歴書の書き方|押さえておきたいポイントを紹介

パーソナルトレーナーとして就職を目指す際、欠かせないのが履歴書の作成。ここからは、履歴書の書き方のポイントを解説します。

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基本的な書き方のポイントとは?

まず、基本的な書き方について見ていきましょう。

丁寧な字で書く|書き直しの修正はNG

美しい字を書くことは難しい場合もあるかもしれませんが、丁寧に書くことは誰でも心がけることができるので、丁寧な字で書きましょう。間違えた場合は、修正ペンや二重線・訂正印などで修正してはいけません。新しく書き直しましょう。

絶対にミスをしたくないのであれば、鉛筆で薄く下書きをしてから書くとミスを防げます。ただし、消し跡が残ってしまったり消し忘れたりしないように細心の注意を払いましょう。

正しい表記・名称で書く

履歴書では、(株)などの略字や略語は使用しないで、正式名称を書くようにしましょう。西暦・和暦はどちらでも構いませんが、履歴書内で統一して使用してください。

志望動機の書き方

履歴書には、志望動機を書かなければいけません。志望動機は、履歴書作成でも悩みがちな項目です。どんな内容を書けば良いのか、見ていきましょう。

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パーソナルトレーナーを目指した理由

まず、なぜパーソナルトレーナーになりたいと思ったのか、どんなパーソナルトレーナーになりたいのかなど、パーソナルトレーナーを目指した理由を明確にしましょう。

パーソナルトレーナーの仕事に活かせる自分の強み・スキル

志望動機では、ジム側に自分を雇用するメリットを伝えなければなりません。実際の業務に活かせる自分の強みやスキル、持っている資格などをアピールしましょう。

そのジムでなければならない理由

なぜそのジムが良かったのか、そのジムでなければならない理由を伝えることも大切です。「就職できれば他のジムでも良いのでは?」などと思われないよう、企業理念や指導方法など、そのジム独自の特徴を絡めて熱意を伝えてみてください。

面接で好印象を与えるには?

履歴書と同じく、ほとんどの就職活動でおこなわれるのが面接です。ここからは面接のポイントについて解説します。

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面接にふさわしい清潔感のある身だしなみ

面接を受けるにあたっては、服装やメイクなどの身だしなみが大切です。華美すぎず、カジュアルすぎず、清潔感のあるファッションを選びましょう。悩んでしまったら、スーツを着ていくのが無難です。

押さえておきたい面接時のマナー

面接時には挨拶や話し方だけでなく、姿勢といった挙動も大切。きちんと背筋を伸ばし、明るくハキハキと受け答えをしましょう。

また、遅刻は絶対にしてはいけません。早すぎる到着も迷惑になってしまいますから、面接予定時間の10分前を目安に到着しておきましょう。

パーソナルトレーナーの需要と将来性

パーソナルトレーナーの需要は、増加傾向にあるといわれています。その理由について見ていきましょう。

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健康維持を目的としたパーソナルジムの増加

一つめの理由は、健康維持を目的としたパーソナルジムが増加していることです。多忙で健康的な生活がしづらい現代人が増え、自主的なトレーニングが必要な認識が広がるにつれ、健康への自己投資の価値観が高まってきています。

その需要に合わせてパーソナルジムが普及・増加し、パーソナルトレーナーの門戸が広がっていると考えられるでしょう。

女性の需要の増加|ボディメイク・自分磨き

二つめの理由は、女性からの需要の増加です。トレーニングによって健康的で美しいボディラインを手に入れたい、という美容目的の需要から、パーソナルトレーナーの需要も高まっています。

シニア層からの需要も増加傾向

日本は高齢化社会への一途をたどっており、2040年には高齢者(65歳以上)の人口が、総人口の約35%になるとも予測されています。

引用元
厚生労働省:我が国の人口について

そんな高齢化の流れと、前述の健康意識の高まりから、シニア層のトレーニング需要もアップしています。そのため、シニア向けの指導ができるパーソナルトレーナーは、今後も重宝されると考えられるでしょう。

AIに取って代わられる可能性も低い!

昨今では、さまざまな職業において、AIに取って代わられてしまうのではないか、という不安がつきまといます。長く働くことを視野に入れた場合、パーソナルトレーニングもAIで可能になるのではないか、と悩んでしまう人もいるでしょう。

たとえば、画一的なトレーニングの指導をおこなうなら、AIでも可能でしょう。しかし、利用者一人ひとりにあわせたきめ細かいトレーニングは、AIには不得手のため、替えのきかない仕事の一つと考えられます。

パーソナルトレーナーは未経験からでもなれる!

パーソナルトレーナーには特別な資格は必要なく、未経験からでも目指せる仕事です。ただし、生理学や栄養学などの深い知識が求められ、高い指導技術も必要なため、しっかりと学習して資格を取得することをおすすめします

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