スポーツトレーナーの志望動機では何を伝える? 伝えるべき3つの内容と自己PR
仕事を選ぶ理由、働き方を選ぶ理由、なぜその仕事を選び、どのように仕事に結びつけていくのかは、人によって様々。
スポーツトレーナーを仕事として選ぶ人は、学生時代にマネージャー経験があったり、誰かのために何かしてあげることが好きな人が選ぶことが多いようです。
しかし、どんな理由で選ぶとしても、仕事としてサポートしていくにはしっかりとした理由やスキルが必要です。
スポーツトレーナーが必要とされる現場は、本格的にスポーツを行っている実業団チームや、プロアスリートのサポートになります。他にも、スポーツジムや企業内の施設で働いている人もいます。
自分が働きたい職場で必要とされる知識や技術を持っているかをアピールし、スポーツトレナートして仕事に就けるように努力することが必要です。
そこで、今回はスポーツトレーナーになるために、志望動機として何を伝えればいいのかを、簡単な例文を交えながら3つのポイントに分けてご紹介します。
スポーツトレーナーに求められるものとは
スポーツトレーナーを仕事にしていくには、必要とされる知識や技術、その他の能力を有しているかが大切です。
また、クライアントへの信頼を得られるか、他者との違いをどれだけアピールして納得してもらえるのかも必要ではないでしょうか。
どういった資格を取得しているのか
先ず、スポーツトレーナーに大切なものの1つとして資格があります。
スポーツ系の資格としては、アスレティックトレーナーやスポーツトレーナーの資格があり、どちらも民間資格にはなりますが、知識や技術を証明できる資格です。
また、医療系の資格もスポーツトレーナーには人気です。国家資格が必要となる、医師、あん摩マッサージ指圧師、柔道整復師、理学療法士はスポーツトレーナーとして知識や技術を生かすことが出来る資格となります。
他にも、管理栄養士や栄養士といった生活習慣におけるサポートを行うスポーツトレーナーもいます。どれを選ぶかは、人によって変わって来るでしょう。
クライアントに対してどういったサポートを行えるのか
クライアントと雇用契約、または業務委託契約を行う上で、求められる能力を有しているかも大切な要素です。
チームにつくのか、選手個人につくのか、不特定多数の人につくのか、それによっても仕事内容や必要となる知識、技術は変わってきます。
クライアントが何を求めているのか、ニーズをしっかりと把握したうえで、自分の知識や技術をどのように役立てることができるのかをきちんと伝えなければなりません。
契約内容を良く確認する
チームやプロアスリートに専属で帯同しているスポーツトレーナーであれば、常に担当する選手の情報管理をして、より良いパフォーマンスが行えるよう、周りと上手く協力していく必要があります。
そういった場合には、スポーツトレーナーが積極的に情報収集を行い、プランを立てて実行していく必要があると言えるでしょう。
それに対して、スポーツジムや企業の施設で働く場合には、相談に来る人に対してアドバイスや資格によっては施術など、必要に応じて対応していきます。決まった担当がいない場合には、こちらから行くよりは、相談が来るまで待つという方が多くなるでしょう。
そのため、どういった仕事内容で契約を行うのかは確実に確認しておかなければいけません。
他のスポーツトレーナーとの違い
面接などで印象に残り他者のスポーツトレーナーと何が違うのか、何が他者よりも出来るのかも大切です。
多くの希望者の中から最もクライアントに必要と判断された人がスポーツトレーナーとして働くことが出来ます。
他の希望しているスポーツトレーナーよりも何が秀でているのかを説明して納得させなければなりません。それが納得できなければ、勝ち残ることは出来ないでしょう。
志望動機で伝えるべき3つのこと
企業やプロスポーツチームなどに応募して面接などを行う場合、志望動機として聞かれること、聞かれなかったとしても伝えておいた方が良い3つの事を紹介します。
面接官によって聞き方や、内容は違いますが、どんな状況でも答えられるようにしておきましょう。
1.なぜスポーツトレーナーになろうと思ったのか
そもそもスポーツトレーナーを目指すきっかけが何なのかは、働いていく上で重要なポイントです。
数ある職業の中から、スポーツを行う人のサポートをするという仕事を選ぶのには何かしらの理由が必ずあります。
モチベーションの原点となるバックグラウンドは、自分自身が働いていく上でも、クライアントが雇う理由としても、知っておくべき重要なことです。
どんな理由であっても、納得が出来れば問題ないとは思いますが、何となくといった理由や、クライアントが不快に思うような答えはしないよう注意しましょう。
2.スポーツトレーナーとしてどんなことをしたいのか
2つ目の志望動機として伝えるべき内容は、”どういったサポートを行っていきたいのか”を面接官にきちんと伝えることです。
ただし、自分が取得している資格や、経験によっても伝える内容は変わってきます。医療系の資格であれば、専門的なサポートを行うことができるため、ケガ予防やケガの際の応急処置、復帰に向けてのリハビリにも対応が可能です。
また、自分自身も競技者として経験がある場合には、競技的な側面からアプローチが可能なので、専門知識を生かしながらサポートすることができます。
つまり、クライアントが何を求めており、それに対して自分がスポーツトレーナーとして働くことで、どういったメリットがあるのかを納得してもらう必要があるのです。
3.なぜこの職場を選んだのか
3つ目の志望動機として伝えるべき内容は、志望する会社やプロスポーツチームを”選んだ理由”を伝えることです。
数ある選択肢の中から、働きたい職場がなぜそこなのか、しっかりと面接官が納得できる説明をする必要があります。
全てにおいて、本音で言える事ばかりではないはずですが、仮に嘘をついたり、その場だけ取り繕って働いたりしたとしても、継続できるかどうかが、いずれ問われてくるでしょう。
その企業の魅力や、自分にとってどういった部分が合っているのかなどを、説明する準備をしておく必要があります。
志望動機と一緒に伝えたい自己PR
面接の際に、企業に対してスポーツトレーナーを目指すきっかけや、企業を選んだ理由はもちろん伝えなければいけないのですが、他にも自己PRで伝えておいた方が良いこともあります。
スポーツ経験・スポーツに対する理解
面接で自己PRをする場合、自分が今までにどんなスポーツ経験があるのかを簡潔に伝えて、その経験によってどういったことを学んできたのかを話します。
また、その経験を経てスポーツに対する認識がどう変わったのかを伝えると良いでしょう。
ただし、企業によって伝える内容や伝え方は工夫が必要です。
その企業がどういったスポーツ事業を行っているのか、あるいはどういったチーム・選手を抱えているのか、スタッフや社長がどういった考えなのか、理念や方針は十分に理解しておく必要があります。
その企業の理念や方針に沿った答え方が出来れば、話の意図や共感を持ってもらいやすくなり、印象に残ることで採用される可能性が高まるはずです。
選手としての成績アピールは不要
次に自己PRをする際に、注意しておきたい点は成績アピールはしない方が良いということです。
理由としては、スポーツトレーナーの仕事をする際に成績は関係無く、良い成績だから仕事ができるという印象には直結しないからです。
仕事ができるという印象を残すには、企業やチーム・選手に貢献できるかをアピールしなければなりません。
こちらから話をする際には、自慢に聞こえてしまう可能性もあるため、話す場合は慎重になりましょう。
技術以外の内面的な強みを伝える
スポーツトレーナーになる人は多くの場合、医療系の資格を取得しているようです。
そのため、特別な技術を習得している場合は別ですが、基本的な知識・技術はどの人も習得していると思われています。
そこで、知識・技術以外の部分で大切な要素として、人間性・内面的な部分についてしっかりとアピールするのが良いでしょう。
人として気に入ってもらうことは、スポーツトレーナーとして選手をサポートするのにも役立つはずです。
スポーツトレーナーとして活かせるものを選ぶ
知識や技術が素晴らしい事を自慢げに見せびらかすのではなく、自分が習得している知識・技術がどのように企業、チーム・選手に活かせるのかをしっかりと伝えられるかも大切です。
こちらも理念や方針、現在のスタッフと方向性が合っているかを踏まえて話が出来るよう準備しておきましょう。
スポーツトレーナーの志望動機。例文3つをご紹介!
最後に、具体的な志望動機例を3つ程紹介します。様々な状況が考えられるため、必要に応じて内容を変えるようにしましょう。
1. 新卒の就活など|トレーナー未経験からの応募
新卒の場合、スポーツトレーナーとしての経験がないため、体験談や経験について述べることが出来ません。
そういった場合は、学生時代に、自分がスポーツをしている時や、マネージャーをしている時にインストラクターからのサポートを受けたことがあったという話を踏まえた内容にすると良いでしょう。
また、新卒はこれから長い期間働いていくため、これからどういったサポートを行い、貢献をしていきたいのかをしっかりと述べられるように準備をしておきます。
また、他の希望者との違い、自分が秀でている部分についても積極的に伝えるようにしましょう。
2. ほかのジムなどからの転職
他のジムから、希望するジムに転職をしたい場合、前職における業務内容やそれに対する見解、これからどういったことを行っていきたいのかをしっかりと述べる必要があります。
前のジムよりも、希望するジムの方が良い理由なども聞かれるため、あらかじめ準備しておく必要もあります。
3. 異業種からの転職
スポーツトレーナーとは関係のない仕事から転職する場合、前職での経験をどのようにこれからの仕事で活かすことが出来るのか、スポーツトレーナーをなぜ希望するのかといった内容を伝える必要があります。
前職の悪い所を述べるのではなく、前職よりもやりがいや責任をもって仕事をしていきたいといった前向きな内容を伝えることで良い印象を与えることができるといえるでしょう。
未経験者や転職組でも応募できる? スポーツトレーナーの需要の現状
最近では、都市部を中心にスポーツジムや、24時間営業のジムが増えているため、専門知識を持っているスポーツトレーナーの需要が高まってきているのが現状です。
また、個人ジムやパーソナルトレーナーの需要も高まっており、ダイエットや運動による若返りなど、様々な目的でジムやパーソナルトレーニングを利用する人が増えています。
ジムによってターゲット層が違うため、一般的なジムから、お年寄りのためのジム、スポーツ選手などのアスリート向けのジム、個人でパーソナルトレーニングを行っていくジムなど、どれが自分に合った職場なのかも見極める必要があります。
志望動機を明確に伝えられるよう準備しておこう!
企業やジムによって目的や対象が違うため、まず理念や方向性をしっかりと確認して、それに合った準備を行う必要があります。
もちろん、スポーツトレーナーとしての知識・技術・経験は欠かせませんが、しっかりとお互いの需要と供給をマッチさせることが出来るかも重要なポイントです。
きちんと志望動機や将来についての話を明確に伝えられるように準備して、本番でも力を発揮できるようにしておきましょう。