アロマセラピストに向いている人とは? 仕事内容や目指せる方法を紹介
アロマを用いて心身の疲れやストレスの緩和を目指すアロマセラピスト。そんなアロマセラピストの仕事に興味があるものの、自分に適正があるか不安な人もいるでしょう。
この記事では、アロマセラピストに向いている人の特徴や、目指すための具体的な方法を詳しく解説します。就職・転職活動のポイントも紹介するので、アロマセラピストになりたいと考えている人は、ぜひ参考にしてください。
アロマセラピストに向いている人とは?
アロマセラピストとして働くためには、コミュニケーション能力や体力、向上心などが求められます。
以下では、アロマセラピストに向いている人の6つの特徴を紹介します。
1. コミュニケーション能力が高い人
アロマセラピストはお客様の心身を癒しリラックスしてもらう仕事です。そのため、お客様の悩みや要望を聞き取るコミュニケーション能力が欠かせません。
また相手の話にしっかりと耳を傾ける姿勢も大切で、聞き上手である人に向いています。
充分なカウンセリングができるほど、お客様の要望に答えることができ、満足してもらえる可能性が高いでしょう。
2. 心身ともにタフな人
アロマセラピストの仕事は、施術の際にある程度の体力が求められるので、体力に自信がある人に適しています。
またお客様の悩みに寄り添うことで精神的に影響を受けてしまうと、仕事に影響を及ぼす可能性があります。そのため、お客様の悩みに引きずられることなく、気持ちを切り替えられる精神力も必要です。
3. 癒やす仕事に興味がある人
人を癒す仕事に興味があることも、アロマセラピストに向いている人の特徴の一つです。
「アロマテラピーを通してお客様の心身を癒したい」という気持ちは、丁寧な対応や施術を通じてお客様に伝わります。アロマセラピストが人を癒やしたい気持ちを強く持つほど、お客様が安心しやすく、良好な関係が築ける可能性があるでしょう。
4. 向上心の高い人
アロマセラピストを目指すうえで、向上心も欠かせません。
アロマテラピーの知識や技術は日々進化しており、常に新しいことを学び続ける必要があります。そのため、スキルアップに積極的な向上心の高い人は、アロマセラピストに最適です。
習得した最新のトレンドを施術に取り入れることで、お客様に質の高いサービスが提供でき、満足度を高められるでしょう。
5. 観察力がある人
観察力がある人も、アロマセラピストに向いています。
アロマセラピストはお客様の状態を的確に把握し、最適なオイルの選択や施術を行う必要があります。したがって、顧客の少しの変化も見逃さず、心身の状態を的確に見抜ける観察力や洞察力が必要です。
6. 気持ちの切り替えがうまい人
オンとオフの気持ちの切り替えがうまく、自分自身のメンタルケアをできる人も、アロマセラピストに適しています。
例えば、お客様の悩みに引きずられて仕事の後に気持ちが沈んでいると、うまくリフレッシュできず業務に支障をきたす場合も。
仕事が終われば気持ちをリフレッシュできる人は、前向きな気持ちでアロマセラピストを続けられるでしょう。
アロマセラピストの仕事内容とは?
アロマセラピストは、お客様の心身を癒すために、個々のニーズに合わせたアドバイスや施術を提供します。
アロマセラピストの仕事の流れを次から紹介するので、詳しく見ていきましょう。
1. カウンセリング&アドバイス
まずお客様に対してカウンセリングを行い、悩みや症状を詳しく聞き取ります。
お客様の状態を把握できたら、最適なアロマオイルや自宅でできる簡単なマッサージなど、それぞれの状況に応じたアドバイスを提供します。
2. アロマトリートメント
上記のカウンセリングをもとに、お客様の症状に合ったアロマオイルを選定し、トリートメントを実施。
心身のバランスを整えるためのトリートメントを行い、お客様にリラックスしてもらうことで、悩みの改善を目指します。
アロマセラピストの年収はどれくらい?
厚生労働省の令和5年賃金構造基本統計調査によると、正社員のアロマセラピストの平均年収は394.3万円です。
月額の給与を見てみると、アロマセラピストが該当する「その他のサービス職業従事者」のきまって支給する現金給与額は約27万円。年間の賞与は約40万円となっています。
また求人情報サイト「リジョブ」に掲載されている求人情報を参考にした、セラピストの月収は以下のとおりです。
正社員 | 月給下限 | 月給上限 | 平均 |
スタッフ | 205,956円 | 366,056円 | 286,006円 |
店長(候補) | 236,738円 | 405,569円 | 321,154円 |
アルバイト | 時給下限 | 時給上限 | 平均 |
スタッフ | 1,116円 | 1,644円 | 1,380円 |
店長(候補) | 1,156円 | 1,794円 | 1,475円 |
業務委託 | 月給下限 | 月給上限 | 平均 |
スタッフ | 234,127円 | 522,595円 | 378,361円 |
店長(候補) | 236,400円 | 464,933円 | 350,667円 |
※2024年1月現在
なお、上記の内容には、アロマセラピスト以外のセラピストのデータも含まれます。また、記載の給与データはあくまでも平均額であり、実際の給与は勤務先や個々の経験などにより異なる点にも留意しなければなりません。
引用元
job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))|アロマセラピスト – 職業詳細
政府統計の総合窓口|賃金構造基本統計調査 令和年賃金構造基本統計調査|職種(小分類)、性別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(産業計)(役職者を除く)
アロマセラピストを目指すには?
アロマセラピストの仕事内容や給与について把握したら、次はアロマセラピストを目指す方法について理解を深めましょう。
以下では、アロマセラピストになるための具体的な方法と、おすすめの資格を紹介します。
専門学校・認定校で知識や技術を学ぼう
アロマセラピストを目指すには、専門学校や認定校で体系的に知識や技術を学ぶ方法があります。
専門学校や認定校に通学することで、アロマテラピーに関する深い知識を得ることが可能です。また専門知識を持つ講師の直接指導が受けられるほか、同じ志を持つ仲間と交流できるのもメリット。
以下では、おすすめ資格である「アロマセラピスト」を紹介します。
日本アロマ環境協会(AEAJ)|アロマセラピスト
日本アロマ環境協会(AEAJ)は、アロマテラピーを通じて人々の心身の健康に貢献することを目的として設立された公益社団法人です。
AEAJが提供する資格には「アロマセラピスト」のほか、一般の人も受験できる「アロマテラピー検定1級・2級」、AEAJ会員のみが受験可能な「アロマテラピーアドバイザー」などがあります。
AEAJ主催の「アロマセラピスト」の受験資格は、以下のとおりです。
・AEAJの会員である
・アロマテラピーアドバイザーの資格を取得している
・認定スクールでアロマセラピストの資格取得に必要な科目を修了し、履修証明書を提出する
上記の条件を満たしたうえで、アロマセラピストの学科試験・トリートメント実技試験に合格し、カルテ演習を修了後に資格登録手続きを行うと、アロマセラピストの資格を取得できます。
引用元
AEAJ|AEAJについて
AEAJ|検定・資格
AEAJ|検定・資格|アロマセラピスト
アロマセラピストが活躍できる場所とは?
アロマセラピストは、美容サロンやアロマ専門店以外にも、医療・介護施設など、さまざまな場所で活躍できます。
アロマセラピストが活躍できる場所を以下で解説するので、詳しく見ていきましょう。
1. 美容サロン
アロマトリートメントを行うエステサロンやアロマトリートメントサロンは、アロマセラピストが活躍できる代表的な場所です。
また、アロマトリートメントのサービスを取り入れているホテルやスパなどに就労できる場合もあります。
上記の施設では、リラクゼーションを目的としたトリートメントを提供し、お客様の心身のリフレッシュをサポートするのが主な仕事です。
2. アロマオイルを扱う店
アロマオイルを扱う専門店や雑貨店などでも、アロマの知識を活かして活躍可能です。
上記の場所では、お客様のニーズや悩みに合ったオイルを提案したり、使用方法をアドバイスすることも。さらに、就労場所によっては接客だけでなく販売を行うケースもあります。
3. 医療機関・介護施設
アロマテラピーやトリートメントを取り入れている医療機関や介護施設でも、アロマセラピストの需要が高まりつつあります。
上記の施設でアロマテラピーが用いられるのは、ケガの痛みや炎症の緩和、ホルモンバランスの変化に悩む人の不調の改善、認知症の予防や終末期のケアなどです。
医療・介護施設でのニーズが高まっているため、医師や看護師などの医療従事者と連携しながら、アロマに関する知識を活かせるでしょう。
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4. 独立開業
アロマセラピストとして経験を積んだあと、自分のサロンを開いて独立することも可能です。例えば自宅を改装する、専用の店舗を借りるなどして、アロマサロンやアロマ教室を始める人も。
独立開業のメリットは自分のペースで仕事を進められる点ですが、開業するにあたっては、経営やマーケティングの知識や開業資金が必要です。
自分に合った職場を探すにはどうすればいいの?
アロマセラピストとして活躍するためには、自分に合う職場を見つけることが大切です。
以下では、アロマセラピストが理想の職場を見つけるための具体的な方法を解説します。
1. 就職・転職エージェントを利用する
アロマセラピストの求人を探す際には、就職・転職エージェントの活用が有効です。
就職・転職エージェントに登録すると、専門知識を持つアドバイザーによる求人情報の紹介のほか、応募書類の添削や面接対策などのサポートが受けられます。
特に美容業界に強いエージェントを利用することで、アロマ業界の最新情報や内部事情を教えてもらえるケースもあるので、おすすめです。
2. 求人サイトで探す
ハローワークのインターネットサービスや求人サイトを利用して、インターネットでアロマセラピストの求人を探すのも一つの手段です。
求人サイトでは、パソコンやスマートフォンで24時間いつでも求人検索できるので、自分のペースで就職・転職活動が進められます。また複数の求人を比較検討できるほか、応募先によってはサロンの写真が掲載されており、事前に職場の雰囲気がわかるのもメリットです。
アロマセラピストの求人探しには、美容業界に特化した「リジョブ」がおすすめ。アロマに関する求人が豊富に掲載されているので、条件に合う応募先が見つけやすいでしょう。
また「ホテル・スパ・病院」「オープニング」「研修制度あり」など、細かく条件設定が可能なので、気になる求人がないかぜひ検索してみてください。
アロマセラピストの履歴書で押さえておきたいポイントとは?
アロマセラピストが履歴書を作成する際には、誤字脱字なく丁寧に記入するのはもちろん、年代の記入は和暦・西暦のいずれかに統一するなど、基本的な書き方に注意しましょう。
志望動機や自己PRは、オリジナリティを持たせることで、他の候補者との差別化が図れます。また応募先を選んだ理由や、これまでの経験やスキルをどう活かせるかも、明確に伝えましょう。
さらに応募先の求める人材にマッチした内容にするために、事前の自己分析や企業分析を徹底的に行うことも大切です。
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面接で好印象を与えるには?
アロマセラピストの面接で好印象を与えるためには、清潔感のある服装や身だしなみに気を配ることが重要です。
また、よくある質問に対して説得力のある回答ができると、好印象につながります。そのため、以下のような面接での頻出質問に対する回答を準備しておくと、自信を持って面接に臨めるでしょう。
・自己PR
・志望動機
・前職の退職理由
・アロマセラピストを目指した理由
・どんなアロマセラピストになりたいか
・逆質問(何か質問はありますか?)
特に逆質問に対して「特にありません」と答えるのは避けましょう。就職に対する意欲を示すために、事前に応募先に関する調査を行い、適切な逆質問を準備しておくことが大切です。
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適正をチェックしてアロマセラピストを目指そう
アロマセラピストの主な仕事は、カウンセリングをもとに、アロマを用いたトリートメントを行うことです。
意外と体力がいる仕事であり、心身ともにタフさに加えて、コミュニケーション能力や、人を癒したい気持ちの強さも求められます。
アロマセラピストの求人を探すなら、美容業界の求人が豊富に掲載されている「リジョブ」がおすすめ。細かい条件設定ができるので、理想の職場が見つかりやすいでしょう。
ぜひリジョブを活用してぴったりの応募先を見つけ、アロマセラピストになる夢を叶えてください。