美容師が接客スキルを磨くべきメリットとは? 押さえておきたい美容師のマナー

美容師として働いている人のなかには、お客様との会話が苦手な人や、満足してもらえる施術をしたと思ってもなかなかリピーターになってもらえないと悩む人も少なくないでしょう。

美容師はカットやカラーなどの施術を提供する技術職です。しかしその一方でお客様と接している時間も長いため、接客による印象の良し悪しが、次回来店の有無につながることも少なくありません。

本記事では、良い接客によるメリットや、接客のコツを紹介します。接客スキルを磨きリピーターを増やしたいと考えている美容師の人は、ぜひ参考にしてください。

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なぜ接客スキルを磨くべき? 良い接客のメリットとは

カットやカラーなど施術メニューによって差はありますが、サロンではお客様の滞在時間が長いため、比例して会話をする時間も長くなる傾向にあります。そのため、お客様にリラックスして過ごしてもらうためにも、接客スキルは欠かせません。

さらに美容師は、お客様へのカウンセリングで髪の悩みや、理想とするヘアスタイルを引き出す必要があります。お客様の求める仕上がりイメージを共有し、施術に活かすことで、お客様の信頼を得られリピートにもつながりやすくなります。

そのためには、コミュニケーションスキルも大切ですが、お客様に信頼され、話しやすい雰囲気をつくるための接客スキルが欠かせません。

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美容師が押さえておきたいマナーとは?

基本的なマナーをおさえておくだけでも、お客様に不快な思いをさせるリスクを減らすことができ、居心地の良い空間の提供につながります。

美容師がおさえておくべきマナーを紹介するので、無意識に行ってしまっているマナー違反はないかチェックしてみてください。

1. 身だしなみを整えよう

美容師は施術の際に髪などお客様に直接触れるため、清潔感のある身だしなみであることはとても重要です。

ただし、ひとことで身だしなみと言っても、気をつけるべきポイントはいくつもあります。そのなかでも特に気をつけたい5つのポイントを紹介します。

髪型

自分に似合う、清潔感のある髪型を意識しましょう。ボサボサだったりベタついていそうだったりと、汚い印象を与えることの無いよう、配慮が必要です。

また、美容師の髪型がイマイチだと、お客様に「この人に任せて大丈夫だろうか」と不安を抱かせるきっかけになりかねません。美容師自身の髪型も、お客様にとっては見本のひとつになる、と意識しましょう。

清潔感は保ちつつ、季節感や流行を意識した服装を選びましょう。ただし露出の多い服装はNGです。

エプロンがある場合は、なるべくこまめに洗濯をし、清潔感をキープすることをおすすめします。

服の素材によっては、カットしたお客様の髪の毛が付きやすいものもあります。髪の毛だらけとなった服装は、どうしても良い印象とは言えません。そのため、もこもこした見た目のものや、毛足の長いニットなどは避けた方が無難でしょう。

長い爪や派手すぎるネイルは避け、施術の邪魔にならない長さに切りそろえましょう。

爪や指先は、雑誌やドリンクを出す際に目につきやすいため、お客様に何か提供する際には、汚れていないか一度チェックする習慣をつけると良いかもしれません。

アクセサリー

施術の邪魔になるような大きさのものや、ジャラジャラと音が鳴るようなアクセサリーは避けた方が無難です。

小さなイヤリングやピアス、短いネックレスなど、施術に差し支えない物を選んで身に付けましょう。

におい

施術中はお客様との距離も近いため、においには特に配慮が求められます。

口臭や体臭はもちろん、香水のつけすぎや柔軟剤の使いすぎ、タバコの臭いにも注意しましょう。勤務中の喫煙を控えたり、消臭スプレーを活用するなど十分な対策が必要です。

2. あいさつは元気よく

お客様が来店した際には、明るく、お客様の目を見てあいさつをします。この際、聞き取りやすい大きさの声ですることも重要です。

あいさつは最低限のマナーであると同時に、お客様に歓迎の意思を伝える手段でもあります。「ご来店ありがとうございます」の気持ちを持ってあいさつしましょう。

また、初めて担当するお客様の場合は、自己紹介もしましょう。シンプルでも自己紹介をすることで、丁寧な接客をしている印象につながりやすくなります。

3. 笑顔で安心感を与えよう

第一印象が無表情だったり不機嫌そうに見える表情だったりすると、お客様に警戒心を抱かせるきっかけになりかねません。また、施術中の美容師の表情が暗いと、「施術が失敗しているのではないか」など、お客様に余計な不安を抱かせてしまう可能性もあります。

さらに、お客様が聞きたいことがあっても、美容師が不機嫌そうだったり無表情だったりすると、決して聞きやすい雰囲気とは言えないでしょう。

お客様が安心して話しかけられるよう、そして施術に不安を抱かせないためにも、安心感を与えることが重要です。

会話中は笑顔をキープし、それ以外でもなるべくおだやかな表情で施術に取り組みましょう。

4. お客様の話をしっかり聞こう

お客様の話は、適度に相槌を打ちながら、しっかり聞くことが重要です。

施術中は鏡越しにアイコンタクトを心がけるなど、聞いていることが伝わる姿勢を心がけましょう。

返事や質問をする際は、話の腰を折らない配慮も必要です。

5. 丁寧な言葉遣いを心がけよう

初めてのお客様はもちろんのこと、何度もリピートしているお客様に対しても、丁寧な言葉遣いを心がけましょう。

お客様と信頼関係を築けた後でも、砕けた言葉遣いにならないように注意が必要です。お客様は友だちではありません。親しみやすさは大切ですが、馴れ馴れしくならないよう気をつけましょう。

6. 動作も丁寧さを忘れずに

サロン内での動作は、意外とお客様の目につくものです。

道具を置いたりおつりやクレジットカードを渡したりする際には、丁寧な所作を心がけましょう。カットした髪の毛を掃いたり、お客様を席へ案内したり、サロン内を移動したりするときも同様です。

その際、所作だけではなく姿勢にも気を配りましょう。姿勢が悪い状態で接客を続けると、やる気や誠意のない態度に見えてしまう可能性があります。

7. スタッフ間では報・連・相をこまめにしよう

スタッフ間ではこまめな報連相を徹底しましょう。これは、接客マナーである以上に、ミスを起こさないためにとても重要なことです。

特に経験が浅いうちは、先輩美容師のアシスタントとして働くことが多いため、こまめな報連相による連携が欠かせません。複数の指示が出た場合や迷うようなことが起きた場合には、すぐに先輩に確認しましょう。

また、アシスタント業務に限らず、ミスや失敗があった場合は特に、早めの報告が重要です。

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美容師が押さえておきたい接客のコツとは?

接客スキルを伸ばすことは一朝一夕でできることではありません。しかし、ちょっとしたコツを意識するだけでも、お客様からの印象が変わります。

ここでは、すぐに取り入れられる接客のコツを2つ紹介します。

自己開示をしよう

自分のことを話す自己開示には、警戒心を和らげる効果が出ることもあるようです。

まずは好きな映画や食べ物や最近行った場所の話など自分のことを話すことで、お客様に話しやすい環境を提供しましょう。

ただし、どの話題でもお客様が興味を示してくれるとは限らないため、話題のストックはいくつか持っておいた方が賢明です。

また、お客様が自分の好きなことなど自己開示をした際は、それを見逃さず興味を持って質問することで、お客様に好印象を残せます。

お客様の情報はメモに残そう

お客様の情報はメモに残して、次回に改めて聞くことのないようにしましょう。

ささいなことでもメモに残しておくことで、次回来店時の会話のきっかけになったり、内容によっては新しい施術の提案にもつながる可能性があります。ただし、メモする際はお客様の目に触れない場所で行うなど、配慮が必要です。

「この前言ったこと、覚えていてくれた」という、それだけでお客様は喜んでくれるケースが多いため、好印象につながるでしょう。

自分に合ったサロンを探すにはどうすればいいの?

美容師に接客スキルが求められることはどのサロンでも基本的に変わりはありませんが、お客様やサロンの雰囲気は就業先によってさまざまです。

そんななかで、自分に合ったサロンを探すには、就業条件だけではなく、職場の雰囲気が伝わりやすい求人情報が重要です。

ここでは、職場の雰囲気が垣間見える求人の探し方を2つ紹介します。

就職・転職エージェントを利用する|美容業界に強いエージェントがおすすめ

美容師が求人を探す方法のひとつが、就職・転職エージェントの利用です。

自分で応募したい求人を探すだけではなく、自分の希望にマッチする求人をエージェント側から紹介を受ける場合もあります。その際、エージェントに職場の雰囲気などを聞いてみても良いでしょう。

ただし、エージェントによって得意とする業界が異なるため、エージェントを利用する際は、美容業界に強いエージェントの利用がおすすめです。

求人サイトで探す|美容業界に強い求人サイトがおすすめ

空き時間を活用して自分の好きなタイミングで求人を探すなら、インターネット上で求人が閲覧できる求人サイトの利用がおすすめです。

求人サイトには幅広い職業の求人を掲載しているケースと、特定の業界に特化している場合とがあります。

美容師の求人を探すなら、美容業界の求人に特化した「リジョブ」の利用がおすすめです。美容業界ならではの「こだわり検索」項目で、理想の職場が探しやすく、職場の雰囲気が伝わりやすい画像も多数掲載されています。

美容師が履歴書で押さえておきたいポイントとは?

履歴書を作成する際には、下記の3つのポイントに気をつけましょう。

・古い履歴書を使い回さない
・丁寧に書き、誤字・脱字がないか必ず見直す
・学校名や会社名は省略しない

そして志望動機では、なぜ美容師を目指し、他のサロンではなく応募先のサロンを選んだのかを明確に伝えることが重要です。就職後の具体的な目標や、そのサロンで実現したいことなどを記載しても良いでしょう。

そのためには、応募先となるサロンの特徴をホームページやSNSでよく調べ、サロンについて良く知る必要があります。

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美容師の履歴書の書き方を詳しく解説|志望動機の例文やアピール方法、注意点や面接のポイントも紹介

サロンでの面接で好印象を与えるには?

サロンでの面接で好印象を与えるためには、身だしなみとマナーに気を配ることが重要です。

サロンの雰囲気に合った清潔感のある服装を選び、露出の多い服や派手なメイク、華美なネイルは避けましょう。

美容師は接客業であるため、ハキハキした受け答えも評価のポイントになります。

また、よく聞かれる質問については、事前に答える内容を準備しておくと良いでしょう。特に、美容師を目指した理由や応募先のサロンを選んだ理由は、履歴書に書いてあっても面接で改めて聞かれることの多い質問です。

また、前職のある場合は、退職理由も聞かれることがほとんどです。不満や愚痴は避け、前向きな姿勢を示すことで、好印象が残せるようにしましょう。

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美容師の面接|面接の流れやマナー、質問の意図や回答のポイントを紹介

接客スキルを磨いてお客様に心地よく過ごしてもらおう!

接客スキルを磨くためには、お客様との受け答えに限らず、身だしなみや所作への配慮も必要です。

また、接客スキルの向上は、お客様満足度の向上にもつながることが、おおいに考えられます。お客様に「またこの人にお願いしたい」と思わせる接客で、心地よく過ごしてもらえる時間を提供できる美容師を目指しましょう。

自分の接客スキルを磨き、活躍できる職場探しには、美容に特化した求人サイト「リジョブ」の利用がおすすめです。リジョブは、転職満足度が98%※と非常に高いサービスです。ぜひリジョブで自分に合った求人を探して、美容師として活躍する夢を叶えてください。

※ リジョブ経由で採用された1,242名を対象に実施した満足度自社調査より(実施期間:2023年2月8日〜2023年3月8日)

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