採用市場は婚活と一緒!? 「合う」と感じた人材には積極的に声をかけてサロンの魅力をアピール【apish 渡辺 梨沙さん】#1

美容師を目指す学生、新天地を目指すスタイリストさんにとって、避けては通れない就職活動。採用を勝ち取るためには、どんな準備が必要? 心がまえは? そんな疑問を、実際のサロン採用担当者にインタビュー!

今回は、アットホームな雰囲気が特徴のサロン「apish」にフォーカス。お話を伺ったのは、スタイリストとして活躍しながら、人事や採用にも携わっている渡辺 梨沙さん。4回にわたりapishの採用事情に迫ります!

第1回目の今回は、apishの採用事情について。採用フロー、求める人材など、採用全般についてお聞きします。

お話を伺ったのは…

apish 渡辺 梨沙さん

国際文化理容美容専門学校(渋谷校)を卒業後、apishに入社。スタイリストとして活躍する傍ら、新店舗のベース作りや新入社員を育てるなど、社内のいろいろな業務を担当。今年で美容師歴23年目に突入し、スタイリストとして会社の人事部として奮闘中。

前年度から採用方法を見直して新しさを模索中

――まずは、渡辺さんが採用担当になった経緯について伺います。
 スタイリストをしながら採用の担当もされているとか。

以前は各店舗に人事部を配置し、それぞれが対応する形をとっていました。でも、ここ数年は社会の変化を受けて採用の流れも変わったので、時代に合わせた対応を目指そうと。2年前、全体の統括を行うため、採用担当に任命されました。

――採用募集のフローをお聞かせください。

apishは店舗またはエリアごとに募集をかけていて、ほとんどの店舗が一次募集まで。一次募集以降の有無は、人員不足の店舗があれば二次募集をかける流れです。

お送りいただいたエントリーシートをもとに書類選考、そのあと一次面接を行い、合否を決定します。必要であれば、二次面接としてサロンワークを行う場合があります。

――二次面接(サロンワーク)の詳細は#3で詳しく伺います。
独自で行っている採用への取り組みはありますか?

美容学校のサロン実習を参加型にしました

今までは私たちが働いているところを見たり少し手伝ってもらうだけだったのですが、スタイリストの仕事の楽しさを伝えたくて。接客はもちろん、営業中に行う技術の体験をしてもらえるようにしました。

体験と聞くと雑用が多いイメージがあると思いますが、それだと仕事の楽しさが伝わらないし、実習の意味がない。終わったあとに「あの巻き方はこうするんだ!」「こうやってブローするとあのカタチになるんだ!」など、自分で体験してもらいたいんです。感動や楽しさが感じられるようにスタッフ一同、意識して向き合っています。

――参加型にしたことで変化はありましたか?

実際にお客様と話せたり間近で技術を見てもらったり、学生の間で好評でした。学校側からも、ほかのサロンにはあまりない体験型というところに好評をいただきました。

そのほかにも、フローの変更。前年度より、先述した採用フローではなく新しい採用方法に挑戦しました。

独自の採用フローを確立! 時代に合わせた方法でマッチ度をアップ

就職イベントの様子。

――変更後のフローを教えてください。

こちらから積極的にスカウトをしています

サロン見学やインターンシップのほか、就活イベントの際にapishに合いそうだと思った学生には直接声をかけています。こちらからどういうサロンなのか、何ができるのかを提示して、見学の日程の取り付けまで。もともとapishを第一志望にしている学生の方はもちろん、多少興味があって話を聞きに来た学生に対しても、アプローチを欠かしません。

――フローを変更した理由は?

今までは500人1000人と、たくさんの応募をいただいていました。時代も変わり、以前と比べて応募数は減りましたし、そもそも10人ほしいなら15人くらいの志望者に受けてもらう方が効率が良いと気づいたことが理由です。

――では、apishを志望する人の傾向をお聞かせください。

人柄で言うと、明るくて活発な印象の人が多いですね。サロンが打ち出しているのはパーマですが、アットホームな環境に惹かれて受けたという声が多く、サロン内の雰囲気で受けた人が大半です。

採用担当は前のめりで熱意を伝えることが大事

――採用に携わるうえでどんな意識を持っていますか?

採用は「婚活」のように、前のめりに向き合っています

今までは面接に来てもらうスタンスでしたが、今ではこちらから猛プッシュしていこうと。家族以上に一緒に過ごす時間が長いので、お互いに「合う」人じゃないとやっていけないですよね。どんな目標があって、何ができる人になりたいのか、しっかりヒアリングすることを大事にしています。

そもそも目標が違う人とは、一緒にいられませんから。見学やイベントの際に、この人なら一緒に生活できる=働けると、思ったら即アプローチ。相手を知る姿勢を意識しながら、こちらの主張も伝えて「合う」人を探しています。

――サロンの特徴も伝えつつ、相手のことを知る姿勢が大事なのですね。

採用に携わる以上、その人の「良さ」を引き出してあげられる立場で在りたいと考えています。採用試験の中で、面接は不安な人が大半だと思うんです。少しでも不安にならない状態にして、自然体で話してもらえる雰囲気作りを心がけています。


取材・文/東 菜々

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