人見知りな自分を変えてくれた代表のひと言。技術面だけでなく人格の成長も叶う「COVER HAIR」岩渕麻由さん
日本の美容業界を支える企業の魅力を紹介する本企画。今回登場いただくのは、2011年に創業した「COVER HAIR」グループです。創業以来、高い技術力、丁寧な接客で圧倒的な集客力を持ち、現在は埼玉を中心に10店舗を展開しています。
前編では「COVER HAIR」グループの代表である谷本一典さんにご登場いただき、企業の成り立ちや理念、「COVER HAIR」グループの特徴を伺いました。
後編では、入社8年目で、現在は「COVER HAIR bliss 川口東口駅前店」の副店長を務める岩渕麻由さんにお話しを伺います。入社の決め手となったのは、「COVER HAIR」グループ全体のアットホームな雰囲気だったという岩渕さん。入社後はしっかりとした教育体制によって、心の面も成長し、人見知りだと思っていた自分を変えることもできたといいます。
お話を伺ったのは･･･
「COVER HAIR bliss 川口東口駅前店」副店長
岩渕麻由さん
美容専門学校卒業後の201６年に、新卒スタッフとして「COVER HAIR」グループに入社。技術習得に高い意識を持ち、トレンドを取り入れた似合わせを得意とする。2024年より「COVER HAIR bliss 川口東口駅前店」副店長を任され、後輩スタッフの指導にも力を入れる。
美容室なのに厳しくない。アットホームな雰囲気に惹かれて
入社の決め手となったのは、「COVER HAIR」全体のアットホームな空気だったという
――美容師になろうと思ったきっかけは？
母が美容師をしていたため、小さいころからなんとなく美容師に興味を持っていたんです。高校2年生の進路を決めるタイミングで、母が経営するサロンに見学に行かせてもらったときに、母がお客様とおしゃべりをしながら仕事をしている姿を見て、とても楽しそうだと思ったのが美容師を目指すようになったきっかけです。
また母が着付けのメニューも提供していたので、美容師は髪の毛を切るだけではなく、もっと幅広く活躍できると分かって、美容師になりたいと思うようになったんです。
――その後、「COVER HAIR」を就職先に選んだ理由は？
私は岩手県の出身なのですが、就職を機に上京したい思いがあり、寮が完備されているというのがまず大きな決め手となりました。関東に住むとなると、家賃がすごく高いイメージだったのですが、寮があれば生活費の負担も少なくなると思ったんです。
また関東でのひとり暮らしに不安もあったのですが、寮であれば先輩も近くに住んでいるので、その点でも安心できると思いました。
――確かに寮があれば、新生活のスタートにも不安がありませんね。
そうなんです。もうひとつ大きかったのが、お店の見学に行ったときに先輩のスタッフがみんな優しく、とてもアットホームな雰囲気だったことです。母から美容師の世界は厳しい、先輩も怖い人が多かったと聞いていて、とても不安だったのですが、ここでなら安心して働けると思いました。
あとは、お休みもしっかり確保されていて、働きやすい環境だと聞いたので、その点も安心だと感じましたね。
社内アカデミー、定期的な講習で成長を後押し
岩渕さんが所属する「COVER HAIR bliss 川口東口駅前店」。現在は副店長となり、マネジメントにも日々奮闘しているそう
――実際に入社してからは、どんなことを感じましたか？
入社前に思っていた通り、先輩たちが本当に優しくて、アットホームな雰囲気で、安心して働き始めることができました。歓迎会や社内のレクレーションも充実していて、節目の度に社員で集まるのですが、みんなとても仲がよく、居心地がいいと感じましたね。
ほかにも入社当時に印象的だったのは、カメラマンさんを招いてのスタイル撮影が2ヶ月に1度ほどのペースであるので、そこに参加させてもらえることがとてもうれしかったです。最初のころは撮影に参加してもできることはあまりないのですが、先輩たちが楽しそうにしている姿を見るだけで、私もいつかああなりたい、と刺激をもらっていました。
――「COVER HAIR」は技術力の高さが評判ですが、それはどのようにして身につけたのでしょうか？
研修制度がかなりしっかりしていて、学べる環境が整っているので、徐々に力がついていったと思います。私は器用なタイプではなかったので、練習はしっかりしないといけなかったのですが、希望者には休みの日に練習を見てくれる社内アカデミーの制度があって、アカデミーの講師や、それぞれの店舗の教育担当が、しっかり指導をしてくれました。逆にアシスタントは営業中に練習を行うことが可能な日もあり、プライベートを充実させることもできたんです。
あとは代表の谷本が技術を教えてくれる「向上会」というものが月に1度くらいあって、時代のトレンドや基本の技術の見直しなど、谷本が決めたテーマで講習をしてくれるのが、とても勉強になっています。今までの自分にはなかったデザインや、カットなどの技術について教えてもらえるので、技術の幅が広がったと感じました。第一線で活躍してきた谷本に教えてもらう機会というのは本当に貴重だと思っています。
――社内の空気としては、やはり技術に厳しいのでしょうか？
求められているものは高いと感じますが、叱責を受けるような厳しさとは違って、みんなで高め合っている空気があります。この会社の特徴として、スタッフ全員が学び続ける姿勢があると思っています。
講習でも先輩が後輩に一方的に教えているような形ではなくて、先輩も一緒に学んでいるような気持ちになり、研修に参加する度に、私も改めてがんばろうと思えるんです。
「人見知り」だと思っていた自分。視野を広げ、心を成長させてくれた
代表の谷本さんからの言葉が、視野を広げてくれると話す岩渕さん
――美容師の仕事のやりがいは？
指名のお客様に、「岩渕さんに任せたら安心」と言っていただいたときは、とてもやりがいを感じました。あとは「笑顔がすごく素敵ね」と、人柄を褒められたときもうれしかったですね。美容師というのはお客様と深く関わる仕事です。それが難しさでもあるのですが、うれしい言葉をいただく度に、この仕事にハマっていく気がします。
――「COVER HAIR」で働くことの魅力はどんなところにあるでしょうか？
主体性に任せられているので、自分次第では楽しく働ける環境があると思います。成長したいと思えば、希望制で講習会にも出られますし、技術を身につければお客様に喜んでいただく機会も増えます。
あとは先輩のサポートがしっかりしていて、後輩の育成にしっかり時間をかけてくれるところも魅力です。私はなかなか指名が増えずに悩んでいた時期があったのですが、このときも先輩に相談したところ、提案の仕方や、似合わせ、スタイリングの方法などを教えてもらいました。お客様に提案したり、伝えられたりすることが増え、それが徐々に指名につながっていった気がします。
――谷本さんから教わったことで印象的なことはありますか？
谷本が心の成長を重視しているので、技術面だけでなく、人格的にも成長できる講和的な内容を聞くことも多いのですが、それによって自分の視野が広がった気がします。
元々の私は、自分のことを人見知りな性格だと思っていました。でも谷本が「人見知りというのは、相手を自分の勝手な固定概念によって決めていることで起こっている」と話しているのを聞いて、大きな衝撃を受けました。
つまり人見知りをしているときというのは、自分が相手に対して勝手に「この人は怖そう」、「私と話したくなさそう」と決めつけてしまっている状態だと。それを聞いてから、勝手に人のことを決めつけてしまわず、話しかけてみるようになったんです。そうすると本当に人との関係性が変わっていきました。人としても成長できた気がしています。
――今後の目標を教えてください。
もっと多くのお客様に喜んでいただくために、さらに成長していきたい思いがあります。また今年から副店長も任せていただいているので、後輩のスタッフがもっと成長して、美容師という仕事を楽しんでもらえるように、私が教えられるようになるのが当面の目標です。
目指す場所に到達するには、まだ時間がかかるかもしれませんが、「COVER HAIR」の仲間と一緒に前進していきたいと思います。
緊張した面持ちで取材を受けていた岩渕さんですが、代表の谷本さんやバックオフィスのスタッフさんが、リラックスするような言葉をかけることで、徐々に自分の言葉でお話ししていた姿が印象的でした。スタッフのことを思う気持ちが、「COVER HAIR」グループにはあふれていると感じました。
