無理なく働けて、物足りなくなったら多様なキャリアアップが可能「BeautyGrow」今井仁美さん
日本の美容業界を支える企業の魅力を紹介する本企画。今回登場いただくのは、株式会社BeautyGrowです。ヘアカラーサロンやアイラッシュサロンを展開するSPEEDYグループ、ヘアサロンの「美髪⾰命CELESTE」、「OAKhair」などを集結させて2024年10⽉に設⽴された会社で、関東、中部、九州・沖縄エリアを拠点に全国に75店舗を展開しています。
前編では2年前から執行役員としてSPEEDYグループに参画している、中村宗平さんに、企業理念や会社の強みを伺いました。
後編では、「BeautyGrow」が展開するカラー専門店「SPEEDY」で、入社10年目となる今井仁美さんに、現場のお仕事のやりがい、会社の魅力を伺います。
カットが苦手で美容師としてのキャリアに悩んでいた今井さんは、カラー専門店の存在を知り、ここでなら無理なく美容師を続けられると思ったといいます。
お話を伺ったのは・・・
株式会社BeautyGrow/「SPEEDY」マネージャー
今井仁美さん
2社での就労を経て、2014年に「SPEEDY」入社。その後、店長を経てマネージャーに就任。現在もプレイヤーとして日々現場に立ちながら、すべての店舗のマネジメントや採用担当の役割も担っている。
ブランクがあっても安心して働ける。ゆとりのある入客、残業なしが魅力
――「SPEEDY」に入社するまでの経緯を教えてください。
「SPEEDY」に入る前は、5年くらい一般的なサロンで働いていたのですが、カットがとても苦手だったんです。このままでは美容師を続けることは難しいと思い、一時は美容業から離れようとも思ったのですが、私にはデスクワークのような座りっぱなしの仕事は向いていないと思ったので、悩んでいました。
そんなときに見つけたのがカラー専門店の「SPEEDY」です。カラー専門店ならカット技術も必要なく、無理のない形で美容師を続けられると思ったんです。また前職時代にドライヤーの熱による乾燥で手荒れを起こしてしまっていたのですが、「SPEEDY」はお客様がブローをする、セルフブローの形をとっているので、手荒れも防げるのではないかと思いました。
――ほかにもカラー専門店はあると思いますが、「SPEEDY」のどんな点に惹かれたのですか?
私が入社した当初は、まだカラー専門店は2社くらいしかなかったのですが、家から近く、お店が明るい雰囲気だった「SPEEDY」の方がいいなと思ったんです。また、2社を比べたときに、「SPEEDY」の方がお給料がよかったというのも最終的な決め手になりました。
――実際に入社されてみてどんなことを感じましたか?
うちのサロンは白髪染めの根元染めのお客様がメインになるので、すぐに安心して仕事を始めることができました。1日だけ研修がありましたが、次の日からはもうお客様に入る形でしたね。技術面の難易度がそこまで高くないところがこの仕事の最大の魅力で、ブランクのある方や、私のようにカット技術に難しさを感じている人には大きなメリットになると思います。
あとは、働きやすい環境だと思いました。月の勤務時間によって担当する人数は変わりますが、私の場合は多くても1日に10人~13人くらい、30分置きにお客様がひとり入る形なので、入客にかなりゆとりがありますし、残業や営業後の練習もありません。前職ではかなり忙しく動いていたので、時間的にも、体力的にもかなり余裕ができたと感じました。
業務に飽きてしまった過去。キャリアアップで現状打破
――では順調にお仕事がスタートしたのですね。
ところが1年くらい経ったときに、仕事内容に飽きてしまったところがあって。私の性格的な要因が大きいのですが、1日が同じような形で過ぎていくより、少しでも変化があるほうがいいなと考えるようになったんです。
――それでどうされたのですか?
そのときにちょうど店長をやってみないかという話しをいただいて、店長になったことで大きく気持ちが変わりました。今までとは異なる、予約や売上の管理、クレーム対応などの業務が増えますし、かつ美容の仕事やお客様と触れ合う仕事には引き続き関わっていけるので、私にはとても向いていました。そこからまた充実した時間が過ごせるようになっていきましたね。
――売上の管理が増えることはプレッシャーではありませんでしたか?
そこまで感じませんでした。というのも「SPEEDY」の場合は売上の管理といっても、自己集客もありませんし、スタッフがお客様に提案をして単価アップを意識してもらうことになり、そこまでの難しさは感じませんでした。むしろ店長職のやりがいの方を感じることが多かったです。
――キャリアアップの道はほかにも用意されているのですか?
同じ系列店で、まつ毛パーマや美容室も展開しているので、そういったお店に移ることもできます。逆にお客様と接していることに幸せを感じるという人は、キャリアアップを目指さず、そのまま接客に集中してもらうことも可能です。このように多様な選択ができるのが、この会社の特徴ではないかと思っています。
「やってみたい」を優先し、スタッフの挑戦は後押ししてくれる環境
――会社の魅力はどんなところにあると思いますか?
先ほどの話しにもつながるのですが、ライフプランに合わせた働き方ができるというのは大きいと思います。子育てをしながら働いている人も多いですし、プライベートを優先する人もいます。また今も店長がいない店があるのですが、スタッフに無理やり「店長になって」と押し付けることは絶対にしません。やってみたいという声を優先していて、スタッフの挑戦は後押ししてくれるような社風があります。
あとは上層部や役員との距離が近く、それによって意見や提案がしやすいところも魅力だと思います。もちろんすべての提案が通るわけではないのですが、もし通らなかったとしても頭ごなしに否定をするのではなくて、「今はできないけれど、こういう状況になればできる」などと、だめな理由をきちんと教えてくれます。そういったところにスタッフの意見を尊重してくれている姿勢を感じます。
――実際に今井さんがした提案で会社に通った要望はありますか?
はい、三軒茶屋店に所属していたときに、それまで「SPEEDY」では取り入れてこなかったハイライトメニューを入れさせてもらったことがありました。当時、私の髪にハイライトを入れていたのですが、それを見たお客様が、「私もそういう髪色にしたい」と仰ったんです。
私はお客様に「できない」というのがとても嫌だったので、上層部に提案したら、ハイライトメニューが導入されることになりました。今ではメニューの内容については店長やマネージャーである私にある程度任されているので、新しい提案も比較的通りやすいと思います。
――「SPEEDY」で働くことのやりがいは?
カラーが好き、現場でお客様と触れ合うのがとにかく好きだという人には、とてもやりがいのある仕事だと思います。入客に余裕があるので、お客様とのやりとりも楽しめるはずです。
また私のように、ルーティンが苦手という方でも、多様なキャリアアップの道があるので、マネジメントと組み合わせながら仕事ができるのもやりがいだと思います。
――どのような人が、この会社には向いていますか?
一度美容から離れてしまった方には本当におすすめです。10年近くブランクがあるようなスタッフでも、平均して3ヶ月ほどでデビューができます。また繰り返しになりますが、キャリアや働き方は、労働時間を含めて自分で選べますので、キャリア志向かどうかに向き、不向きはないと感じます。和気あいあいとした職場なので、興味を持っていただけたら、ぜひ一度見学に来てください。
カラー専門店というと、仕事がやりやすい一方、物足りなさを感じる人もいるのかと思っていたので、多様なキャリアの道が用意されているのが、「SPEEDY」の魅力だと感じました。また現場の声を聞いて、改めて働きやすい環境に注力していることが伝わってきました。これからますます「BeautyGrow」の躍進が続いていきそうです。