人の人生を好転させるきっかけになりたい。目指したのは柔道整復師の道「ReCORE鍼灸接骨院」伴隆二さん
治療院には見えないスタイリッシュな院内、骨盤矯正の確かな技術、丁寧な接客などで人気を集める「ReCORE鍼灸接骨院」。現在は関西、関東を中心に43院を展開しています。そんな「ReCORE鍼灸接骨院」に2020年に入社し、現在は「ReCORE鍼灸接骨院 大森山王」の院長を務めるのが伴隆二さんです。
前編では柔道整復師の資格を持つ伴さんに、この仕事を目指したきっかけを伺いました。
伴さんの転機は、高校3年生のとき。工業高校に通い、電気工事関連の仕事に内定も決まっていたという伴さんですが、お父様からのアドバイスもあり、人に携われる、体を扱う仕事に興味を持つようになったといいます。
そのとき、目に飛び込んできたのがライザップの有名なあのCM。誰かの人生が好転するような大きな変化を自分も起こしたいと、柔道整復師を目指すようになったそうです。
今回、お話を伺ったのは…
「ReCORE鍼灸接骨院 大森山王」院長/柔道整復師
伴隆二さん
工業高校卒業後、柔道整復師の資格が取れる大学に入学。2020年、新卒採用で「ReCORE鍼灸接骨院」に入社し、大阪の店舗に配属となる。2022年3月より大森山王に異動。副院長を経て、現在は院長として活躍している。
きっかけはライザップのCM!? 誰かの人生を好転させられるのが魅力
――柔道整復師を目指したきっかけについて教えてください。
高校3年生のときに、父が私に対して進路を深く考えさせてくれたことでした。当時の私は工業高校に通っていて、電気工事士の資格も取得し、就職先の内定ももらっている状態でした。しかしそのころ、4つ上の兄が突然進路を変更し、美容師になって将来的に独立を目指すと言い出したのを聞いて、自分の将来に迷いが生じ始めたんです。
美容師になりたいと思ったわけではなくて、美容師のように人と携われて、キラキラしていて、しかも独立の可能性があるというところに、惹かれている自分がいました。私は人と関わることが好きで、スポーツや健康分野に興味があったため、そういった道を模索しても面白いかもしれないと考えるようになったんです。
――そこで、お父様から何かアドバイスをいただいたのですか?
はい。「兄の姿を見ても何も迷いがないのであれば電気工事の道に進んでいいと思うけど、少しでも揺れ動く気持ちがあるのであれば、ほかの選択肢を考えてもいいのではないか」とアドバイスをくれたんです。
――体に携わる仕事はいろいろありますが、そこから柔道整復師の道に進んだ理由は?
ライザップさんのCMでした。当時ライザップさんがとても流行っていて、頻繁にテレビCMが流れていました。あのCMを見て感じたのが、体の状態に悩んでいる人がライザップさんやトレーナーに出会うことで体が変わっていくことは、単純にやせた、とかきれいになったということではなく、人生が好転していくきっかけになっているということです。私もそんな仕事ができたらいいと考えるようになりました。
仕事の選択肢としてトレーナーも候補にはあがりましたが、フィットネスの場合、そこに行けるくらい健康状態がいい人にしか携わることができません。私は体の痛みや不調を抱えていてフィットネスには行けないような、いわばマイナス状態にある方をゼロの状態に戻し、そしてそこから体の状態を美しくて健康になるように導くために伴走をしたいと考え思い行き着いたのが、柔道整復師だったんです。
父に勧められた、柔道整復師の資格がとれる大学に進学し、無事に資格を取得することができました。
「統合医療で健康寿命プラス5」という理念に共感して

――「ReCORE鍼灸接骨院」に入社した理由は?
大学の先輩がこの会社に勤務していて、その存在を知り、興味を持ちました。見学に行った際、担当者の方が企業のビジョンに「統合医療によって健康寿命プラス5の実現を目指す」という目標を掲げていると教えてくれて、とても共感したんです。
統合医療とは病院だけでなく、美容や栄養、リハビリ、エステ、介護などさまざまな分野が連携し、総合的に健康をサポートする考え方です。こういったさまざまな角度からのアプローチによって、健康寿命を5年引き伸ばすことを目指していると聞きました。
元々、柔道整復師を目指すようになったときから、将来的には治療だけでなく、美容、食事などさまざまな分野からアプローチして健康になれるような施設を作りたいという思いがあったので、重なり合う部分があると感じたんです。
また面談の場にいたマネージャーの施術を受けさせてもらったのですが、技術力がとても高く、しゃべり方もたたずまいも格好よかったこともあって、こんな風になりたい、この会社で学べば未来は明るいのではないかと思い、入社を決めました。
2ヶ月間の新人研修で得た、「3人称の仕事」という視点
――入社後はどのような形で、仕事を覚えましたか。
入社後は本社で行われる2ヶ月間の新人研修に参加をしました。最初の何日間かは、外部講師をホテルに招いて理念研修が行われ、「社会人とは」、「この会社はどこを目指しているのか」、「人間として成長するためにはどういうことが大切なのか」というような話をしっかり聞きました。
――理念の研修のなかで印象に残っていることがありますか?
「3人称の仕事をする」という話です。研修のなかで、仕事には1人称、2人称、3人称の3種類があるという説明を受けました。
たとえば自分が将来高級車に乗りたいからキャリアアップするというのは、完全に1人称の仕事です。2人称は、自社や自分の所属している院のための仕事。3人称になると地域の方々の健康を作る、そのことによって地域が発展していくことを目指すなど、周囲や社会まで幸せにする仕事です。そういった仕事をしていけば、自分たちも応援してもらえるようになって結果的に幸せになるという話しでした。
――奥深い話ですね。
そうなんです。自分を振り返ってみると1人称で生きていることが多かったと思ったので、かなり反省をしました。今でも、「今の自分の行動は3人称だったかな」と確認するようにしています。
もうひとつよく覚えているのは、この会社が人とのつながりや、社会との関係性をしっかりと考えているという点です。企業理念に「Well-being for Everyoneすべての人にウェルビーイング」を掲げており、自社のことだけでなく社会全体がよくなることを意識して行動している会社だということが伝わってきました。
――2ヶ月の間に技術研修なども受けるのですか?
はい。そこで印象的だったのが上司との関係性です。会社に入ったら上下関係がしっかりしていて、厳しい環境のなかで仕事をがんばらないといけないイメージがあったのですが、いい意味で会社というより、部活のような雰囲気でした。決してゆるいわけではないのですが、新人も教えてくれる先輩もみんなが技術の向上という同じ目標に向かって進んでいる、そんな一体感があったんです。
もし何か間違っていても、もちろん必要なことがあれば指摘は受けますが、感情的に怒られるようなことは一切ありませんでした。どちらかというと「君ががんばりたいことに対して、今の行動は効果的かな?」というような形での指摘が多かったです。
――スタッフ1人ひとりに考えさせるような姿勢ですね。
そうなんです。この会社はさまざまな場面において、「君はどうしたいの?」、「どういう自分になりたいの?」などの問いかけがとても多く、考える機会を与えてくれます。トップダウンで何かが決まることはほとんどなく、自発的に行動ができるようになった気がします。
伴さんが自分にあった仕事を見つけられた、3つのポイント
1.進路に対して違和感が出たときは、立ち止まって自分を内省する機会を作った
2.人のアドバイスには、素直に耳を傾けた
3.自分がどんな仕事をしたいか明確にし、理念に共感できる会社に入社した
後編では「ReCORE鍼灸接骨院」史上、最年少で院長となることができた伴さんに、なぜそのようなことが可能になったのかを伺います。順風満帆に見える伴さんの経歴ですが、院長になるための試験の一部である、人材育成についてはかなり悩んだといいます。
以前は後輩のスタッフも自分と同じ考えであると決めつけて接していたそうですが、徐々にスタッフに傾聴する技術を身につけ、人材育成の成果が出てきたそうです。後編もお楽しみに!
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ReCORE鍼灸接骨院 大森山王
住所:東京都大田区山王2-3-4 大田ビル1F
電話:03-3772-1939

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