疑問が浮かんだら質問魔に変身。先輩の意見をもとに自分に合った解決策をセレクト「チョッキンズ」新海優花さん

東京、神奈川、福岡など全国に14店舗を展開している、子ども専用美容室「チョッキンズ」。同店でスタイリストとして活躍しているのが新海優花さんです。

入社2年目でスタイリストデビューを果たしたという新海さん。学生時代に成長過程を楽しむ感覚をつかんでいたため、つまずいたり、悩んだりすることがあってもモチベーションを保つことができていたといいます。

また新海さんは努力の継続を大切にし、休日に外部講習に参加したり、読書したりしていたといいます。その結果、3年目でチーフに就任したそうです。新海さんは新人時代をどのように過ごしたのか、振り返っていただきました。

今回、お話を伺ったのは…

「チョッキンズ」スタイリスト
新海優花さん

日本美容専門学校を卒業後、都内のサロンに就職。5年間勤めた後、「チョッキンズ」に入社した。現在15年目のスタイリストで、似合わせカットを得意としているママさん美容師。

学生時代に身につけた成長過程を楽しむ感覚

――美容師を目指すきっかけを教えてください。

美容師を目指そうと思ったのは幼稚園のとき。お母さんに髪を切ってもらったのですが、その仕上がりがすごく嫌だったんです。そこで、美容師経験のあった私の友達のお母さんが改めて髪を切ってくれて。スピーディに仕上げていく様子にかっこよさを感じて、美容師を目指すようになりました。そこから将来の夢は変わらず、学生時代の進路希望はずっと美容師でしたね。

――学生時代に力を入れていたことは？

座学は好きだったので誰よりも勉強していたと思います。友人たちが実技で疲れているときでも私は睡眠時間を削って取り組み、美容関係の法律や美術の知識を学習しました。

――座学が好きだと思えるのは羨ましいです。その知識は美容師になってからも活きていますか？

座学で得た知識を使う場面はほとんどないですが、座学を学ぶことを通して自分の成長過程を楽しめるようになったことが、いまに活きているかもしれません。カリキュラムを進めるなかでつまずいたり、悩んだりすることがあっても成長のチャンスと楽しんで取り組めていました。

疑問が浮かんだら先輩に質問攻め。挫折防止と成長を一度に叶える秘策

――これまでのキャリアを教えてください。

日本美容専門学校を卒業後、西武線沿いに店舗を展開するサロンに入社し、上石神井の店舗に配属され、2年目でスタイリストデビューしました。チーフといった役職も経験しながら5年間勤めた後、「チョッキンズ」に転職。産休も経験し、子育てをしながらスタイリストとして働いています。

――2年目でデビューですか。早期デビューを実現できた秘訣は？

闘争心ですね。学生時代、バスケ部に所属していて、レギュラー争いなど人と競争する場面が多くありました。その感覚が染み付いていたため入社後も同様に、誰よりも早くデビューするという目標を持って練習に取り組んでいました。実際、同期のなかで1位か2位の早さでデビューすることができたんです。

――闘争心がモチベーションになっていたんですね。練習で工夫したことはありますか。

技術はもちろん、接客、サロンワークでの立ち回りなどにおいて疑問が浮かんだときは、それが解決するまで先輩に質問攻めしていました。放っておくと疑問は大きくなって、悩みになり、最終的には挫折につながる可能性があるので徹底していたんです。

質問するときに大切にしていたのは、一人ではなく多くの先輩に聞くこと。一番信頼している先輩の回答を参考にしても、それが自分のスタイルに合うとは限りません。さまざまな回答を集めたほうが、取り組みやすく、そして成長しやすい解決法を見つけることができると思います。

継続して努力することがキャリアアップにつながる

――スタイリストになって初めてお客様を対応したときの様子は？

緊張せずに施術できました。というのも、1社目ではアシスタント時代からシャンプー指名制度があったんです。そこでお客様と１対1でやりとりする経験を積んでいたので、会話も施術もスムーズに進められました。

――チーフ経験があるそうですが、何がキャリアアップにつながったと思いますか。

常に成長を目指して努力し続けたことですね。これまでお話したような工夫を凝らした練習を誰よりも朝早くに出勤して数をこなしたり、本を読んだりしていました。努力の姿勢を上司に見せて信頼を勝ち取れば、責任ある役職を任せてもらえると思います。

新海さんが新人時代から結果を残せた3つのポイント

1.学生時代に成長の過程を楽しむ感覚をつかんだ

2.疑問が生まれたら多くの先輩に質問し、自分に合った解決法を見つけていた

3.誰よりも朝早くに出勤し、工夫しながら練習を繰り返していた

後編では、子ども美容室に転職した理由や新人時代に取り組んでおくべきことなどについて伺います。集客を追い求めた結果、自分のやりたいことがわからなくなってしまったという新海さん。夢の国のような空間で楽しそうに働くスタッフの姿に惹かれて「チョッキンズ」への応募を決めたといいます。後編もお楽しみに！