TikTokフォロワー47.4万人!伸ばす秘訣は負担のない投稿で継続すること「TOKYO OTAKU HAIR」えりやさん

オタク文化を愛するお客様の「推しカラー」を高いクオリティで再現する「TOKYO OTAKU HAIR」。施術を行う美容師も生粋のオタクで、オタクトークを楽しめるのも同サロンの魅力です。そんな「TOKYO OTAKU HAIR」で店長を務め、TikTokでは「限界オタク美容師」として47万人ものフォロワーを獲得しているのがえりやさん。

前編ではカリキュラムを進めるなかでの意識や、デビューに向けての準備などについて伺いました。

後編ではえりやさんデビュー後のお話や、SNS発信で工夫していることについて伺います。
TikTokでは47.4万人(2025年2月時点)のフォロワーを持つえりやさん。SNSでは継続することが重要と考え、投稿内容は自分が負担にならないものを心掛けているそうです。

今回、お話を伺ったのは…

「TOKYO OTAKU HAIR」スタイリスト
えりやさん(限界オタク美容師)

SNS では「限界オタク美容師」を名乗り、TikTok のフォロワー47.4 万人(2025 年 2 月時 点)を誇る人気美容師。某美容専門学校の通信科を卒業後、横浜のヘアサロンに勤務。その後2 社を経て「OTAKU HAIR(TOKYO OTAKU HAIR)」を立ち上げ。美容師としての活躍はもちろん、スタッフのメディアスキルの育 成など店⻑業務にも努めている。

TikTok

インスタグラム

店舗運営の経験を活かして「TOKYO OTAKU HAIR」を立ち上げ

1社目での店舗運営経験を活かして「TOKYO OTAKU HAIR」を立ち上げたというえりやさん

――スタイリストに就任してみてどのような変化がありましたか?

感謝されたときの喜びが大きくなりました。アシスタント時代もお客様に感謝の言葉を伝えてもらえることはありましたが、あくまでもスタイリストのお客様なので、そこまで喜ぶことはできませんでした。スタイリストとして感謝されたときに、美容師として一番のやりがいを感じることができたと思います。

――新人時代から「TOKYO OTAKU HAIR」のようなコンセプトサロンの立ち上げは考えていたのでしょうか。

1社目に在籍しているときから考えていました。「TOKYO OTAKU HAIR」のようなコンセプトサロンを立ち上げたいと思った理由としてはふたつあります。ひとつは、アニメやアイドルに限らず、ひとつのコンテンツに絞ったコンセプトに設定すれば、お客様もスタッフも共通の話題があり、居心地よく過ごせると思ったんです

もうひとつは、スタッフの離職率を下げられると思ったからです。勤務時間や福利厚生など基本はもちろん充実させた上で、職場が好きなもので溢れていたら人間関係にも悩みづらいでしょうし、毎日が楽しいと思います。スタッフ本人が独立したいというのなら私は応援したいですし、美容師自体を辞職したいというのなら仕方ありません。でも、そのような状況以外では長く働きたいと思える環境作りを目指しています。

――立ち上げに不安はありませんでしたか?

ありませんでした。というのも、1社目のときに店舗の運営を任せてもらっていて、スタッフやお客様がどのようなコンセプトサロンを望んでいるかわかったうえで立ち上げたんです。これまでマダム層向けの白髪染めサロン、若年層向けのインナーカラーが得意なサロンを運営してきたのですが、その経験がいまのサロン運営につながっていると思います。

SNS発信のコツは負担にならない投稿の継続

スタイルを作る上ではロールモデルを見つけることが大切だと話すえりやさん

――限界オタク美容師として活躍されていますが、いまのスタイルにはどのようにたどり着いたのでしょうか。

きっかけは、1社目でいっしょに働いていたオタクのスタッフに、どのような働き方がいいかと聞いてみたところ「オタクのお客様が集まって、楽しく会話できる環境がいい」と言われたことです。そこからお客様もスタッフも同じ趣味やジャンルを好きな人たちが集まり、賑わうようなブランディングをはじめました

――お客様の影響だったのですね。

はい。限界オタク美容師というスタイルは独特に思うかもしれませんが、ブランディングにはロールモデルが何人かいます。その方々から自分とマッチする要素を抽出して、いまのスタイルを生み出しました。

――スタイル作りにはロールモデルを見つけた方がいいということですか。

すべてオリジナルでスタイルを作り出そうとすると時間がかかる上に、失敗もしやすいと思うので、スタイル作りの一歩目にはロールモデルや情報集めがいいかもしれません

――TikTokには47.4万人のフォロワーがいるそうですが、発信をする上で意識していることは何ですか。

いくつかありますが、ひとつ挙げるなら自分の負担にならない投稿を心掛けています。SNSは投稿頻度と継続が大切です。私が力を入れるときには1日9本投稿したりするので、制作するときに億劫にならない内容にしています。

会話のテンプレ化はNG。お客様1人ひとりに合わせることが大切

コスプレ衣装で施術に取り組み、お客様を楽しませているえりやさん

――施術のときに大切にしていることは何ですか?

会話のテンプレート化を避けるようにしています。お客様は毎回同じような会話をされたら飽きるでしょうし、適当な施術をされているような気分になるかもしれません。お客様1人ひとりにあった話題提供などを行うことで満足度のアップ、そしてリピートにつながると思っています。

――なるほど。

あとはエンターテイメント性を出しています。サロン内で鑑賞できるアニメを変えたり、個人でいうとコスプレをして施術したりしているんです。足を運ぶたびに変化を感じられるようにして、髪を切る以外のサロンでの楽しみを生み出すようにしています。

――新人時代と比べてみてどのような違いがあると思いますか?

ほかの人のことを考える時間が増えたと思います。新人時代は自分のことに精一杯で、周りの人とコミュニケーションをとるようなことはあまりしませんでした。はじめから周囲の人のことを考えて関わっていれば、今よりも交友関係が広がっていて、できる仕事も増えたのではないかと思います。

――最後に新人時代を過ごしている方へのアドバイスをお願いします。

プレイヤーとして働くことに固執しないでもらいたいと思います。バックオフィス、管理職、副業など美容室の仕事にもさまざまな働き方があります。働くなかで辛いことがあるかもしれませんが、選択肢は辞職だけではないということを覚えておいてもらいたいです。


えりやさんが充実した美容師生活を送れている3つのポイント

1.新人時代の店舗運営スキルを活かしてサロンを立ち上げた

2.自己負担にならない投稿を継続して多くのフォロワーを獲得した

3.コスプレなどエンターテイメント性のある施術でお客様の心をつかんだ

冷静な口ぶりで新人時代のことを赤裸々にお話してくださったえりやさん。スタイルの作り方やSNS投稿での意識を聞いていて、合理的な思考を参考にしたいと思いました。新人時代を過ごしている方は参考にしてみてはいかがでしょうか。


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TOKYO OTAKU HAIR
住所:東京都渋谷区渋谷3-26-17 Vort渋谷 7F
TEL:070-3785-3469

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