デビュー当時は集客に大苦戦……強みを作ること、環境を変えたことが成長につながった【Uné GARDEN/代表 一番合戦彩さん】#1
GARDENグループのオピニオンリーダー的存在であり、お客様からも業界からも信頼される女性スタイリスト・一番合戦彩さん。
入社14年目で自身が代表を務める「Uné GARDEN」を旗揚げし、さらに活躍の場を広げています。
前編では、そんな一番合戦さんが美容師になるまでの道のりと、新店舗立ち上げのエピソードをお聞きしました。
お話を伺ったのは…
Uné GARDEN 代表 一番合戦彩さん
新卒でGARDENに入社。原宿、銀座の店舗を経て、2022年5月に自身が代表を務める「Uné GARDEN」をオープン。顔まわりを引き立てる万能レイヤー「オクレイヤー」や、360度キレイに見えるヘアアレンジが得意。トレンドを取り入れた等身大のお洒落スタイルは、大人の女性たちから絶大な支持を得ている。
ICHIBANGASSEN’S PROFILE
お名前 |
一番合戦彩 |
---|---|
出身地 |
佐賀県 |
出身学校 |
大村美容ファッション専門学校 |
趣味・ハマっていること |
ゴルフ、ピラティス |
休日の過ごし方 |
友達と買い物やカフェで過ごしたりします。 |
仕事道具へのこだわり |
シザーは同じブランドの物を使っています。シザーケースは革職人の友達に作ってもらったもの。大切に長く使っていきたいです。 |
2つ年上の姉を追うように美容師の道を進んでいった

――まずは、美容師を目指したきっかけを教えてください。
2つ年上の姉が美容師で、その影響が大きかったですね。
一番近くにいた姉が、美容学校やサロンでのできごとを楽しそうに話していて。それを見ていたから美容師という存在がすごく身近だったのかもしれません。
地元は九州の佐賀で、専門学校は福岡へ、そこから東京のサロンへ就職。姉のあとを追っていくようにして私も美容師になり、今は二人とも東京のサロンで働いています。
――GARDENを選んだ理由は?
GARDENの会社説明会に参加した友達から、「ガッセン、GARDENにいそうだよ!」と言われたのがきっかけで。サロンやスタッフの雰囲気が、私に合ってそうと思ったのでしょうね。
私はその時に初めてGARDENを知り、友達の言葉も何だか気になり、面接を受けてみることに。面接を受けに行った当時の原宿のお店はめちゃくちゃ広くて、「東京、すごい!」「ここで働いてみたい!」とワクワクしたのを覚えています。
――アシスタント時代の思い出はありますか?
朝は早く、夜は遅く、とにかく毎日一生懸命だったなと。当時は営業のほかに、雑誌などの撮影も多かったので、モデルさんを探したり写真を用意したり、先輩の撮影準備の手伝いにも追われていました。
サロンが広ければスタッフも多くて、入社当時の同期は27人。時間内に掃除が終わらず、アシスタント同士よく喧嘩していたのも今となってはいい思い出です(笑)。
私もそうなんですが、何事にも負けず嫌いな子が多かったような気がします。
最速デビューするも集客に苦戦……アレンジヘアが糸口に

――スタイリストデビューは早かったとお聞きしました。
自分で言うのもなんですけど、わりと器用な方で、チェックや試験はそつなくこなしたタイプだと思います。
新卒の同期の中では一番早くデビューできたものの、デビューしてからがすごく大変でした。
練習や試験がうまくできて、クリアもできる、でも実際にお客様が来てくれるかどうかは全く違う話。まわりの同期と比べて、お客様が全然来てもらえないことに落ち込んでしまいました。
――今ほどSNSが広まっていなかった頃、どのように集客していったのですか?
毎日モデハンしてカットして、人に紹介してもらったり、いろいろ頑張っていたけれど、やっぱり何か一つ強みを作らないと! と思って注目したのが「ヘアアレンジ」でした。
当時お店でホットペッパーを使い始めた頃で、私もそこにスタイルを載せたりブログを書いたりしていました。
ある日、スタッフをヘアアレンジした後ろ姿の写真を載せたところ、すごく反響があり。そこからアレンジをいろいろ研究して、地道に広げていった感じです。
アレンジのセミナー講師やメディアのアレンジ企画でお声がけいただくなど、だんだん仕事につながっていきました。そして何よりも、アレンジきっかけでお客様が増えていったことがうれしかったですね。
環境が変わり、気持ちも新たにまた頑張ろうと気合いが入った

――原宿から銀座の店舗へ。自分の中での変化は何かありましたか?
デビューしてから1年くらいで、銀座drive for gardenへの移動が決まりました。武蔵小杉に新店舗ができるということで、店内人事が大きく変わるタイミングでの移動でしたが、それが一番の転機だったかもしれません。
ずっと一緒だった同期と離れて、また違うメンバーと働くんだ! よし頑張ろう! という気持ちになって。環境が変わると頑張ろうと思えるんだなって、自分にとっての気付きでした。
――原宿と銀座では、求められるスタイルも客層も変わってきそうです。
いろんなお客様がいますが、銀座の方が意外と自分にはマッチしていたのかも。売り上げもそこで一気に伸びて、銀座の店舗には7年間在籍しました。
――そこからさらにUné GARDENへの道が始まるわけですが、出店しようと思ったきっかけは?
銀座の店舗のビルの更新のタイミングで、次の更新は何年後だね、みたいな話になって。自分の数年後はここでどんな風に働いているんだろう…? と考えた時に、ちょっと違和感を感じたんですね。そんな気持ちのままだったら、自分を見失ってしまうんじゃないかと。
サロンをプロデュースするというのにも興味があったし、自分の居場所を新しく作ろうという思いが芽生えてきました。
社長にその意思を伝えて相談したところ、後押ししてもらえて、出店が決まりました。いろいろ自分で決めていいから頑張ってやってみて、ただし場所は「恵比寿」で! という条件付き。
私にとって恵比寿が未知の土地だったから、さてどうするか、とにかく恵比寿に行ってみよう! と、街を歩くところからスタートしました。
取材・文/青木麻理(tokiwa)
撮影/生駒由美
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Uné GARDEN(アン ガーデン)
一番合戦さんのインスタグラム@ayagassen
住所:東京都渋谷区恵比寿南3-1-8 GRAN EBISU B1
電話:03-5734-1270