回答は丸暗記しない。「緊張しい」な自分に合った面接術でつかんだ合格「W」島田かれんさん

自由が丘にある新感覚スクランブルサロン「W」。こちらはカフェ併設のヘアサロンで、カラーの待ち時間などにコーヒーやチーズケーキの食事を楽しめるのが特徴です。そんな「W」に2021年に入社し、ジュニアスタイリストを務めているのが島田かれんさん。

前編では、美容師を目指すようになったきっかけや転職を決めた理由などについて伺いました。

後編では、島田さんが受けた「W」の採用試験や学生時代に取り組んでいてよかったことなどについて伺います。面接で家族との関係について聞かれ、これまでされたことのなかった質問だったため内心戸惑ったという島田さん。三姉妹の末っ子で、家族内で何かトラブルがあると間を取り持つ存在になると伝えて、人の気持ちを考える力をアピールしたそうです。

今回、お話を伺ったのは…

「W」ジュニアスタイリスト
島田かれんさん

茨城県出身。2年生の春から就活をスタートさせ都内サロンの内定を獲得。日本美容専門学校卒業後、都内サロンで6ヶ月ほど働いたのちに「W」へ転職した。現在3年目で、ジュニアスタイリストとして活動している。

家庭内では中間管理職。人の気持ちを考えられる力をアピール

中高で吹奏楽部に所属していたことを話し、継続力を伝えたという島田さん

――実際に受けた採用試験の流れを教えてください。

書類選考のあと、面接試験が行われました。面接は代表ふたりと、応募者の私ひとりの個人面接でした。

――面接で印象に残っている質問はありましたか?

印象的な質問はふたつあります。ひとつは「家族との関係性」です。学生時代の就活でもされたことのない質問だったので内心は戸惑いました。そのときは、私は三姉妹の末っ子で、家族内でトラブルがあったときは間を取り持つ中間管理職のような存在になっていると答えて。人の気持ちを考える力をアピールできたと思います

――もうひとつは?

「これまでがんばってきたことは何か?」です。中学、高校の部活動で吹奏楽部に入っていて、さらにリーダーや副部長を務めていたことを伝えました。6年間同じ部活に取り組んでいるところから、継続力や物事に打ち込む情熱を持ち合わせていることを伝えたかったんです。入社後に代表から、「リーダー経験があるなら人をまとめる力、言語力を持っていると思った」と言われたので、そういうスキルが求められていたのかなと思います。

回答はあえて暗記しないように。自分の性格を考えて編み出した面接術

丸暗記すると棒読みになってしまう島田さんは、伝えたいポイントのみ覚えていたそう

――面接で工夫したことはありましたか。

志望動機などの回答を丸暗記しないことです。というのも、私は緊張しやすくて丸暗記したことを話そうとすると棒読みになってしまいます。さらに、暗記してしまうと忘れてしまったときのリスクが高いと思ったんです。伝えたいポイントだけを覚えて、そのほかはアドリブで話すようにしていました[。

――緊張への対処法があるんですね。

はい。あとは、学生時代の就活時代に取り組んでいたことですが、少しでも上手く話せるように友人と電話で模擬面接をしていましたね

就活は自己分析ができる期間

卒業制作で学んだ照明技術がSNSや商品撮影の場で活きていると話す島田さん

――学生時代の取り組みで今に活きていることは?

卒業制作で舞台を作ったときに学んだ照明技術です。美容師になると集客のためにSNSを使いますし、さらに「W」では物販も行っているため撮影の機会が多いです。やわらかい印象のある写真を撮りたいときはここから照明を当てるなどと、経験を活かしたライティングで会社に貢献できていると思います。

――一方で取り組んでおけばよかったことは何ですか。

人脈を広げておけばよかったと思います。私の専門学生時代はちょうどコロナ禍で、先輩や後輩とのコミュニケーションが難しかったんです。交流を深めていれば、お客として足を運び合ったり、成長につながる情報交換ができたりしていたのではないかと思います。

あとは、SNSで発信しておけばよかったという後悔があります。早くから始めていれば今よりもフォロワーが多くて集客につなげられていたかもしれませんし、何よりも発信することに抵抗なく活動できていたと思います。

――就活期に悩んだことはありましたか?

美容師としてやっていけるのかという漠然とした不安を抱えていました。就活期も今もそうですが、辛くなったときは初めて美容師に憧れたときの気持ちを思い出して、モチベーションを保っています。

――就活は島田さんにとってどんな期間でしたか。

自己分析の期間でした。それまでどういう将来を送りたいかというイメージはあったものの、そもそも自分がどういう人間なのかを理解していなかったんです。就活を通して、緊張すると涙もろくなるなど新たに気づくことが多かったと思います。

――最後に就活を控えている方へのアドバイスをお願いします。

私は「W」に入社して人生が変わったと思っています。それほどサロン選びは重要なので、就活中の方は「ここだ!」と即決したくなるサロンを見つけたとしても、他にも応募先を調べておくといいかもしれません。すでに働いていて現状に違和感を覚えている方は、必ず自分に合う環境に出合えると思うので、美容師を辞めるのではなく、転職という選択を検討してみてほしいです。がんばってください!


島田さんが採用試験を突破した3つのポイント

1.難しい質問をされても、具体例を交えて冷静にアピールした

2.棒読みを防ぐために伝えたいポイントだけを暗記して挑んだ

3.事前に友人と電話で模擬面接をしていた

島田さんのお話ぶりから、就活は自分自身を知る機会なのだと感じました。就活を一度経験し、明確に理解できていたからこそ、理想の働き方をするために転職を決断し、採用試験では緊張しがちな性格に合わせた面接ができたのではないでしょうか。これから就活を控えている方、転職を考えている方はぜひ参考にしてみてくださいね。


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W
住所:東京都目黒区自由が丘1-26-7 ストークビル2F
TEL:080-9080-5858

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