やりたいことだけではなく、やりたくないことも選べるのがフリーランスのいいところです【ヨガインストラクター HINACOさん】#2

姿勢矯正やスタイル維持のために趣味で通っていたヨガを職業にした、ヨガインストラクターのHINACOさん。「自分で働き方をコントロールできたり、毎日新鮮な気持ちでいられるフリーランスが自分には合っている」と話します。

後編では、「不特定多数の人とのコミュニケーションが苦手」と語るHINACOさんが考える、やりたくないことはやらない、という仕事の仕方について深掘りをします。

お話を伺ったのは…
ヨガインストラクター HINACOさん

一般企業の会社員として勤めるも、約1年で退社。趣味で続けていたヨガの知識を深めようと、ハワイのオアフ島でヨガ講師の資格を取得。現在は7つのスタジオを掛け持つフリーランスのインストラクターとして多忙な日々を送っている。YouTubeやヨガ専門誌でのライターとしても活躍中。

Instagram @hinacoyoga

フリーランスになった直後にコロナ禍に突入

「やりたくないことや苦手なことはやらない」というスタンスにしたら、ストレスがたまらなくなりました。

――活動の幅を広げるためにフリーランスになった直後にコロナ禍に突入したそうですね。

はい。フリーになってスタジオのオーディションを受けて、インストラクターとしての仕事が2社ほど決まったタイミングでコロナ禍に入り、レッスンがすべてストップしました。収入はゼロになり、かなり危機的状況でした。

ただその間も、それらのスタジオが契約を続けてくれていたので、コロナの収束とともにすぐにレッスンに復帰することができました。それはありがたかったですね。

――フリーランスは収入が不安定なイメージがあります。

そうですね。最初は収入も少なく不安定でした。そこから自分でYouTubeを始めたり、ヨガのオンラインサイトでライターをしたり、ヨガの専門誌にも定期的に出させていただくようになり、インストラクターとしての仕事も増えてきました。現在フリーランス6年目ですが、収入が安定してきたのはここ2年ぐらいでしょうか。

YouTubeはヨガを知らない人に向けて発信しています

YouTubeでは肩こりや腰痛などの解消に効果的な、簡単なストレッチを披露している。

――HINACOさんのYouTubeは、ヨガ初心者でもトライしやすいと評判です。

ありがとうございます。私のYouTubeのターゲットは、ヨガ初心者よりもまだ下、普段ほとんど運動をしない人を想定しています。ですから、動画の中ではヨガという言葉は使っていないんですよ。「ヨガ」という言葉だけでも、ハードルの高さを感じる人がいるので。

――たしかに、ストレッチの内容も簡単で説明もわかりやすいですよね。

そこは意識しています。というのも、私がもともと運動をしたことのない人間だったからです。ヨガを始める前は、運動とは無縁の生活でした。なので、運動が苦手な人や億劫に思う人の気持ちがよくわかるんです(笑)。

とにかく簡単で、自宅でできて、老若男女が無理なくトライできるストレッチを紹介しています。私の動画から入って、そこから少しでもヨガに興味を持ってくれる人がいれば嬉しいですね。

――HINACOさんがヨガを教える際に、大切にしていることはなんですか?

私のヨガの特徴は、「体の配列を整えること」を第一にしています。体幹やインナーマッスルを鍛えるということです。体の軸が整ったら姿勢もキレイになるし、太りにくい体作りにも繋がります。

使うべき筋肉がきちんと使えるようになると効率よく効果が出せるので、その方法をこれからも伝えていければと思っています。

やる気がある人、モチベーションが高い人に向けたレッスンをしていきたい

――HINACOさんが考えるフリーランスのよさはなんですか?

自分のやりたいことや興味があることに柔軟に取り組める自由度の高さですね。あと、やりたくないことはやらない、という選択ができるのもフリーランスのいいところです。

――例えばどういうことですか?

私は、モチベーションが高く、目的意識を持っている生徒さんと月日をかけてレッスンがしたいと思っています。おかげさまで今はいいスタジオで働かせてもらって、生徒さんにも恵まれています。

反対に私がやりたくないなあと思うのは、冷やかし目的で来る人が多いイベントや、真面目に取り組む意思のない人とのレッスン。不特定多数の人に向けたオンラインのライブレッスンも、現時点ではするつもりはありません。画面の向こう側にいる人がどんな人かわからないのは、私にとっては不安材料ですし、相手が見えないがゆえのストレスを感じることがあるからです。

――たしかにオンラインライブなどは、ヨガ以外の部分でも気を遣いますよね。

そうなんです。なので、私にはYouTubeのようなメディアを通して、一方向で発信をするやり方が合っているのだと思います。

このように、自分がやりたい形でレッスンを行う、という選択ができるのもフリーランスのメリットだと思います。実はやりたくないことをやらなくなってからの方が、収入も増えたんですよ。

好きを仕事にした方がストレスは少ない

――HINACOさんは「好きなこと」を職業にされたわけですが、よかったと思いますか?

そうですね。会社員時代と比べると圧倒的にストレスは少ないと思います。今は7つのスタジオでレッスンをしていますが、朝起きて「今日行きたくないな」と思ったことは一度もありません。それどころか毎回やる気のある生徒さんたちからエネルギーをもらって、レッスン後は私の方が浄化された気持ちになっています。疲れるどころかプラスになって家に帰るという(笑)

――今後はどのようなキャリアを築いていきたいですか?

今のままインストラクターを続けて、まずはYouTubeの登録者数をもっと増やしていきたいですね。そしてYouTubeの動画がある程度溜まったら、書籍のような形にまとめて世に出せたら最高ですね。

HINACOさんの成功の秘訣

1.やりたい仕事を心から楽しむ

2.プラスな人の中に身を置く

3.常に目標を持つ

取材・文/皆川知子(tokiwa)
撮影/ワタナベミカ


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