NARUTOの仮装も浴衣姿も全力投球！！それがスタッフの魅力を磨く『AKROS』

スタッフ、従業員が気持ちよく働くための環境づくりや取り組み、普段のスタッフの顔などが見られるのが、「Back Stage」です。サロンやショップに入ってから、いろいろと分かることもありますが、今回は普段目にすることがない“裏舞台”を紹介します。みなさんの考えにマッチする取り組みなどが分かるかもしれませんので、要チェックですよ！

魅力あるスタッフを雇うため、厳しい入店基準を設置

撮影や取材が入ることが多く、ほぼ休みなく働くAKROSのサロンスタッフたち。１分１秒を争う忙しさの中にあって、退職者がほとんど出ないのは、美容業界ではとても珍しいこと。スタッフが仲良く楽しく働ける、そうした環境づくりは、どのように行っているのでしょうか。AKROS表参道店代表の、杉田晃司さんにお話を伺いました。

AKROS表参道代表・杉田晃司さん。1985年生まれ。山野美容専門学校卒業後、AKROSへ入社。ストリートカルチャー系の男性誌で作品を数多く発表し、絶大な支持を受ける。再現性の高いヘアスタイル作りが得意。

杉田「まず、スタッフを採用する時点から、かなり厳しく相手を見るようにしています。2015年に中途採用を募ったところ300人ほどの応募があったのですが、一般的な常識がなっていない方も多くて……。
中には、履歴書に写真を貼っていなかったり、友達と記念にとったような写真をそのまま切り抜いて履歴書に貼ってきている人もいたんです。
そうした、当たり前の常識を持ち合わせていない方はお断りし、30人ほどを面接しました。通常のサロンでは、その後、実技を見せていただいて採用を決めると思うのですが、AKROSでは面接で絞った後に、さらに講習を５回受けていただくことになっています。最低限のレベルすらクリアーできていないようでは、スタッフとして雇い入れても時間のムダになるだけなので」

近年、スタッフ志望として訪れる求職者の中には、雑誌に掲載されているAKROSの華やかさだけを見て、“勘違い”をしたまま応募してくる人も多くいるのだそう。

杉田「少数ではありますが、『俺はかっこいい。だからAKROSでもイケるんじゃ？』くらいの、“オレサマ”なノリで入店を希望される人もいます。もちろん、そうした人はお断りしているんですけどね。技術は教えることができますが、人間性はなかなか変えることはできません。まじめで、人の話が聞ける。他人の悪口を、平然とSNSにアップしたりしない――そうしたスタッフを雇うことで、スタッフ同士の仲も、そしてお客さまとの関係も、すべてがスムーズになっているように思います。ただ……惜しむらくは、『マジメなのはカッコワルイ』という風潮がはびこっていること。オーナーがよく言っているのですが、マジメなのは人間としていちばん素晴らしいことなんです。カッコワルイことなんてひとつもない。だからこそ、これから美容業界で働きたいと思っている人は、マジメを貫いてほしいですね」

接客時は常に笑顔を心掛けるという杉田さん。SNSで最新ヘアを発信し続けるなど、代表という立場に驕ることなく、謙虚な姿勢を貫いています。

杉田「まず、社員旅行など一般的によくある福利厚生はゼロです。その代り……と言ってはなんですが、夏に「浴衣祭り」を行い、スタッフ全員が浴衣で接客する日を設けています。

その日の夜は、それぞれスタッフが考えたイベントを行い、みんなで祭り気分を楽しむようにしています。また、ハロウィンの日は仮装で接客を行っています。今年はかなり完成度が高い仮装になりました。こうしたイベントを、代表や店長をはじめ、アシスタントの子たちまでそろって全力で楽しむようにしています。

2015年の浴衣祭りの様子。たすきがけをしてシャンプーを行うなど、スタッフがそれぞれ工夫をして乗り切るのだとか。

スタッフ総出でNARUTOの仮装に挑戦。身長やキャラを考えて配役を決めるものの、スタッフの人数が多くなりすぎたため、かな～りコアな仮装をすることになったそう。NARUTOファンのお客さまからは、大絶賛を受けたそうです。

最終的に必要なのは、「愛」のある技術と接客

愛にあふれた接客が、スタッフ1人ひとりの個性を育てるのかもしれません

JJやCanCamといった女性誌で活躍したオーナーが立ち上げたAKROS。そのモットーは、“誰かに対して「愛」を出せるサロンでありたい。「愛」のあるサロンにしたい”この言葉に尽きるそう。杉田「お客さんに対しても、一緒に働くスタッフに対しても、常に愛を持つ。これがオーナーのいちばんの教えなんです。有名だったら何をしても言ってもいい、人気があればアシスタントを蹴ってもいい――そんな馬鹿な話はないですよね。スタイリストが上から目線で接客をするようになってしまったら、お客さまにもスタッフにも不満が溜まってしまいますから。チャラそうに見えるけれど、根っこはしっかりしている。これがAKROSの持つ魅力なんです」

――次回は、AKROS原宿店イチオシの商材についてお届けします。

AKROSの流儀！一つ、一つの商材にも“愛”を込める！！『AKROS』　>>

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