次なる夢は店舗を束ねるエリアマネージャーに！【アトリエはるか 舞浜イクスピアリ店 店長 影山彩佳さん】#2

新たな道を切り開くとき、先輩たちはどうやって壁を乗り越えたのかを紹介するこの企画。前編に続いてアトリエはるか舞浜イクスピアリ店の店長、影山彩佳さんにお話を伺います。

前編では小学生の時からメイクアップアーティストに憧れて夢を叶えたことや、アルバイト入社をしてからは、店長になることを目標に定めたことをご紹介しました。

後編では社内での研修を経て店長になったこと、店長になってどのように後輩を育成しているのか、店長になった今、次なる目標は何かなどを伺います。

お話を伺ったのは…

アトリエはるか 舞浜イクスピアリ店

店長 影山彩佳さん

2019年に国際文化理美容専門学校渋谷校を卒業し、同年4月アトリエはるかに入社。北千住店、八重洲店を経て2021年に北千住店の店長に就任。2023年舞浜イクスピアリ店の店長となり現在に至る。

店長になり、スタッフの動向を目で追ってフォロー＆アドバイス

――アルバイト入社から本配属になったのはどの店舗ですか？

アルバイト入社と同じ北千住の店舗でした。ここで実技を学びながら1年ほど働きました。

――スタッフの方とも気心が知れているし、働きやすかったでしょう？

そうですね。店長や先輩スタッフの指示をもらえなくても、「こう動いた方が仕事をしやすいだろうな」とか「この準備が必要だな」とか、かなり分かるようになっていました。

――そんなに気配りのできる人はなかなかいません。店長から褒められませんでしたか？

あまり褒める店長ではなかったので（笑）。でも、異動が決まって送別会を開いてくださったんですが、そのときにものすごく長いメールをいただきました。「何も言われなかったけど、ちゃんと私のことを見ていてくれた！」というのが分かって、すごく嬉しかったです。

――その次の店舗は？

八重洲店です。ここで1年半ほどフロント担当や商品担当をして、その後に北千住店の店長になりました。

――初めての店長で緊張しませんでしたか？

前にも勤めていた店舗ですし、前任の店長がしばらくお店に残ってくださったので、必要な業務などを教わることができたので不安はなかったです。

――店長になってから、働き方が変わりましたか？

店長になるまでは店長の動きを目で追っていましたが、自分が店長になってからは、スタッフの動きを目で追っています。

――ご自身も接客しながら？

もちろんです。スタッフとお客さまとの会話も耳をそばだてて聞いています（笑）。

店長になると売上を考えなければならないのはもちろんですが、何か問題が起これば責任を取らなければなりません。そのためにも状況を把握しておきたいし、問題が大きくなる前に対処しなくてはいけません。

――例えばスタッフの誰かがミスをしたらどうしますか？

離れた場所から叱責はしません。お店の雰囲気が悪くなってしまいますから。そのスタッフの近くに行って、お客さまに気づかれないよう小声で指示を出します。

――影山さんはご自身のことをウルサイ上司だと思いますか？

そう思います（笑）。何か問題があったり、気づいたことがあれば必ず伝えています。

ゆくゆくはエリアマネージャーになって店舗を束ねるのが夢！

――今までのキャリアの中で、「辛い」と感じることはありますか？

店長になって予算をクリアするのは辛いですね。自分で立てた予算なのに（笑）、実現するのは難しいです。

あとはクレーム対応ですね。お客さまにはお客さまのお考えがあり、スタッフにはスタッフの意見があります。そこの自分の感情を入れるとぐちゃぐちゃになるので、冷静に対処しています。

――店長としての責任ですね。

技術的な問題だったら、その部分を見直して指導します。

問題が起きてしまったら、その都度「どうにかなる」という精神で対処しています。

――こちらの舞浜店にはいつから？

'23年9月からです。入社したとき「大型店舗の店長になりたい」と言ったのを覚えていた社内スタッフがいて、推薦してくれたようです。

――舞浜店はどんな店舗ですか？

ディズニーランドやホテルが近いので、結婚式やパーティに出席する方のヘアメイクが多いですね。ほかにも浴衣の着付けがあったり、ハロウィンのメイクだったり、彼氏さんがサプライズで恋人にヘアメイクのプレゼントをするケースもあります。

――大型店の店長になって、また夢を1つ叶えましたね。

去年の四月、優秀店長賞をいただいたんですが、今度は優秀店舗賞を獲りたいですね。スタッフみんなが頑張った証になるので、次回はぜひ！

――獲れるといいですね。長い目で見た目標は？

ゆくゆくはエリアマネージャーになりたいです。店長やスタッフの意見や考えを吸収して、運営に生かす働き方ができたらいいなと思っています。

今はこの店のことだけを考えていればいいのですが、もっと広い目で見て考えられるようになりたいですね。

――もう影山さんの希望は伝えてあるんですか？

はい（笑）。エリアマネージャーにも社内のスタッフにもちゃんと伝えています。

影山さん流！　壁を突き破るための３つのポイント

１.夢や希望を言葉にして周りに伝える。

２.なりたい役職・職種の仕事を観察して学ぶ。

３.後輩や部下の動向を観察し、トラブルを未然に防ぐ。

撮影／森 浩司