「それじゃ治らない」の言葉で気づいた大切なこと。理学療法士は安心を届ける仕事「整体oasis」瑞慶山良二さん

2019年に開業し、東京都荒川区・文京区で2院を展開する「整体oasis」。筋肉や骨・関節、自律神経だけでなく、内臓や栄養、生活習慣まで含めた6つの視点から体をみる多角的なアプローチで、根本改善を目指す整体院です。

今回登場いただくのは、2025年3月に「整体oasis」に入社した理学療法士の瑞慶山良二さんです。

瑞慶山さんは高校時代、部活のチームメイトのけがをきっかけに理学療法士という仕事を知り、この道を志し始めます。資格取得後、整形外科クリニックに就職。しかし新人時代の瑞慶山さんに対して、ある患者様が投げかけたのが「それじゃ治らないじゃない」という言葉でした。

教科書通りに説明しても、患者様には届かないこともある。その経験をきっかけに、瑞慶山さんの仕事観が大きく変わっていきました。

今回、お話を伺ったのは…

瑞慶山良二さん

整体oasis/理学療法士

沖縄県出身。東京の専門学校で理学療法士の資格を取得後、都内の整形外科外来で16年間勤務し、臨床経験を積む。保険診療の枠にとらわれず、患者様1人ひとりと向き合いたいという思いから、2025年3月に「整体oasis」に転職。腰痛や坐骨神経痛、股関節痛、膝痛など幅広い症状に対応しながら、患者様に寄り添った施術を大切にしている。

スポーツ経験と安定性から選んだ、理学療法士の道

取材に応じる瑞慶山さん

――理学療法士を目指したきっかけは?

高校時代、バスケットボール部のチームメイトが大けがをして、リハビリに通っている姿を見たことがきっかけでした。

手術が必要な状態から、理学療法士のサポートで競技に復帰していく様子を間近で見て、「こういう関わり方ができる仕事っていいな」と思ったんです。

元々スポーツに関わる仕事に興味がありましたし、病院で働ける安定性にも魅力を感じて、この仕事を目指すようになりました。

――その後、専門学校に通われたのですか?

はい。沖縄出身なので、地元に残るか、祖母の家がある東京に出るかで少し迷いましたが、最終的には東京の専門学校を選びました。

実は同じ理学療法士の仕事をしている兄がいて。さらに自分で選んだわけではないのですが、小中高と同じ学校、同じ部活という環境だったんです。このままずっと同じ道を進むのはいやだなと思い(笑)、進学先は兄とは違う東京の専門学校を選びました。

――専門学校ではどのようなことを感じましたか?

体の仕組みを学ぶこと自体はとても楽しかったです。ただ、苦労したのは実習でした。

4年生になると2ヶ月間の実習を2回経験するのですが、9時から18時ごろまで病院で実習を行い、帰宅後はレポート作成と復習に追われる日々。気づけば深夜になることも多く、ときには徹夜ということもあって、体力的にも厳しかったですね。

――それはなかなかハードですね。逆に楽しかったことはありましたか?

患者様と直接関わり、やりがいを感じる場面もありました。とくに印象に残っているのは、脳梗塞で倒れて入院された患者様のリハビリを、理学療法士の先生と一緒に担当したこと。

最初は立つことすらできなかったところから、少しずつ歩けるようになっていき、ご本人だけでなく、ご家族からも感謝の言葉をいただきました。

とてもうれしかったですし、この仕事の価値を実感した瞬間でもありました。

立ち上げメンバーとしてのスタート。現場で突き付けられた現実

整形外科での経験が、その後の基礎になったという瑞慶山さん

――最初の職場は整形外科クリニックとのことですが、なぜそこを選んだのですか?

スポーツが好きでこの仕事を選んだので、スポーツでけがをされた患者様と多く関われる環境を選んだんです。

そのクリニックには元々リハビリ部門がなく、僕が入るタイミングで先輩の理学療法士とともに立ち上げる段階でもありました。既存の体制のなかで働くのではなく、一から関われる点にも魅力を感じていましたね。

――実際に働いてみていかがでしたか?

最初の1ヶ月ほどは先輩の施術を見学しながら補助業務を担当し、その後は教科書や先輩のアドバイスをもとに、自分でリハビリの方針を考えるようになりました。

ただ、実際の現場では、専門学校や国家試験の対策のために勉強してきたことだけでは、対応できない場面が多くあることを痛感して。

たとえば当時は、理学療法士は下肢、作業療法士は上肢を診るというイメージを持っていたのですが、勤務先には作業療法士がいなかったため、これまで専門的に学んでこなかった手や肩の症状にも対応する必要があったんです。

また、保険制度の知識や、限られたスペースでどのように環境を整えるかなど、臨床以外にも学ぶべきことや考えることが多くあり、自分で不足を補っていく必要があると感じました。

知りたかったのは「原因」ではなく、回復への道筋

新人時代の壁について話す、瑞慶山さん

――入社後、壁だと感じたことは?

教科書で学んだことと現場のギャップです。新人時代、五十肩で悩む患者様から「原因は何なの?」と聞かれたことがありました。

教科書には「原因は不明」と書かれているため、そのままお伝えしたのですが、「じゃあ治らないじゃない」と言われてしまって。何も言い返せなかったんです。

その後、あのときなんと言えばよかったのかを考え、先輩にも相談もしました。そこで行き着いたのが、あのとき患者様が知りたかったのは「原因そのもの」ではなく、「これからどうすればよくなるのか」という見通しだったのだということ。

原因が特定できなくても、今の状態を説明し、どのように改善していくのかを伝えることはできる。そう気づいてからは、教科書の知識をそのまま伝えるのではなく、自分の言葉で、回復までの道筋を伝えることを意識するようになりました。

――学び続けることも必要ですね。

そうですね。最初は仕事に慣れることで精一杯で、業務外で勉強する余裕はありませんでした。

ただ、患者様の反応から「まだ十分に良くできていない」と感じることも多く、限られた期間のなかで結果を出すためには、もっと学ぶ必要があると考えるようになったんです。

そこからは、仕事後に自宅で勉強したり、専門書を購入して読み込んだり。休日には外部の講習会やセミナーにも積極的に参加するようになりました。

――どんな内容のセミナーに参加したのですか?

解剖学の基礎を深めるものから、靭帯損傷のリハビリといったスポーツに特化した内容まで幅広く学んでいました。

セミナーは数多く開催されているので、何に参加すればいいか悩むこともありましたが、先輩に相談したり、その時々で自分に必要だと思うテーマを選ぶようにしていました。

また、参加費用の半分を会社が負担してくれていたこともあり、継続して学びやすい環境だったと思います。

そうして学びを積み重ねるなかで、患者様の変化を実感できるようになり、それが次の学びへのモチベーションにもつながっていきました。


後編では、「整体oasis」に転職したきっかけや、転職後の経験について伺います。

保険制度の枠を超えて、1人ひとりの患者様にもっと向き合いたい。そんな思いから転職を決意した瑞慶山さん。環境が変わったことで、患者様との関わり方やリハビリのあり方にも変化が生まれていきました。

さらに、新たな環境で出会った患者様との経験を通して、理学療法士としてのやりがいや、自分が目指すべき姿もより明確になっていったといいます。


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整体oasis文京院
住所:東京都文京区本郷4-25-8 レッチフィールド本郷4丁目6F

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