一次面接の第一印象が合否に影響!? 自己PRの質が最終決定の判断材料に【AMA TOKYO 代表取締役 間嶋崇裕さん・蓬莱たけるさん】#3

美容師を目指す学生、新天地を目指すスタイリストさんにとって、避けては通れない就職活動。採用を勝ち取るためには、どんな準備が必要? 心がまえは? そんな疑問を、実際のサロン採用担当者にインタビュー!

前回に引き続き、常に最新の韓国ヘア技術が体験できる「AMA TOKYO」にフォーカスし、代表取締役の間嶋崇裕さんと蓬莱たけるさんにインタビュー! 

第3回目は、一次面接からサロンワーク試験、最終面接までについて、詳しくお聞きします。

お話を伺ったのは…

AMA TOKYO 代表取締役 

間嶋崇裕さん

都内有名サロンのプロデューサー兼業務執行役員を経て、蓬莱さんを含めた仲間と「AMA TOKYO」を開業。今もなお、第一線でトップスタイリストとして活躍しながら、セミナーの講師やイベントにも積極的に参加するなど、活動は多岐にわたる。

AMA TOKYO 代表取締役

蓬莱たけるさん

都内有名サロン在籍時から、韓国ヘアで支持を集める。2022年に間嶋崇裕さんと共に「AMA TOKYO」を開業。代表取締役兼トップスタイリストとして活動する傍ら、美容商品のプロデュースやセミナー講師も務める。

一次面接の第一印象で決定する可能性が

「学生側の緊張をほぐしながらも、履歴書に書いてある内容と辻褄が合っているかの確認もしています」と間嶋さん。

――ずばり、一次面接の重要度は?

蓬莱さん:フローの中で特に重要視しているのが「一次面接」です。一次面接の時点で僕たちを含めた取締役4人全員と各店舗の店長が出席するようにしていて、この第一印象がのちの決め手になりやすいですね。

――詳しくお伺いします。一次面接についてお聞かせください。

蓬莱さん:面接は、取締り4人と各店舗の店長、書記の計6名に対して、学生6人構成で、約1時間行います。

1人ずつ自己PRと志望動機をお話いただき、こちらから質問をしていく流れです。必ず聞く内容は志望動機や自己紹介、自己PR、今までのアルバイトの経歴、部活動、将来のビジョン…などの定型のもの。そのあとは、それぞれが聞きたいことを順に質問していきます。

――中でも、毎回必ずしている質問はありますか?

間嶋さん:基本的には、緊張せずに力を抜いて答えてもらえる内容が多いです。たとえば、「自分を動物に例えると何?」とか、「野球選手でいうと立ち位置はどこ?」とか。タイプ的には一発逆転型なのか、持続型なのか…自分の言葉で話しているところが見たいので、最初は会話ベースで答えやすいものを中心に聞くようにしています。

面接終盤には、最終PRの時間も設けています。最初は緊張していて話せなかった人でも、最後に自分の言葉で思い残すことなくしっかりと自己アピールしてもらえる場面をと思い、取り入れました。せっかくAMA TOKYOを選んでもらっているのだから、プラスになるものを残してもらえたら良いなという想いです。

一次を通過する人の特徴

――通過しやすい方は自己PRの方法に何か共通点があるのでしょうか?

間嶋さん:そうですね。AMA TOKYOはブランドサロンを掲げているので「憧れられる存在」を目指していることが伝わってくる人は、スタイリストの仕事が向いていると思いますし、AMA TOKYOに必要な人材です。

癖毛が悩みの方であれば癖毛を活かしたアレンジができていたり、身長が低いことが悩みであれば低い人に合うファッションを身に纏えていたり…そういう人はお客様に対してもその力を発揮できます。自分のネガティブな部分を「可愛く」「かっこよく」見せるために、いかにアレンジやブランディングができているかがカギになります。

――では、残念ながら一次面接でお見送りになる方の特徴を教えてください。

間嶋さん:今までと反対に、自分が良く見える最大限の努力が見られないと残念かなと。人前に出る仕事ですから、常にいろいろな人に「見られている意識」を持って自分で自分を高めていくことができる人じゃないと厳しいと考えています。

――サロンワーク試験について伺います。

具体的なスケジュールと審査方法を教えてください。

蓬莱さん:2つのグループにわかれて、一店舗あたり1〜2時間で1人二店舗ずつ回り、合計4時間前後のスケジュールを組んでいます。

主にスタイリストのサポートや掃除をしていただきますので、その間にスタッフとのコミュニケーションが問題なく取れるか、お客様への挨拶ができているかを一緒に働いているスタッフにチェックしてもらい、点数をつけてもらいます。合計点数が高かった人が最終面接に進めます。

――ここでの決定権は、完全にスタッフに委ねているんですね。

間嶋さん:基本的に一次面接は印象が良かった人しか通さないので、あとは現場にいるスタッフのリアルな声を非常に頼りにしているんです。

――スタッフから聞いたサロンワーク試験で評判が良くない例を教えてください。

間嶋さん:自己主張が強すぎて、そのときの最優先事項を間違っている人は懸念される点になりますね。サロンワーク試験と言えども営業中ですから、お客様ファーストであらなければいけないのに、僕たち幹部やスタッフばかりに意識が向いてしまう人は、だいたいお見送りになっています。アピールするべきタイミングとそうでない場合を見極めて、その場に合った行動ができる人の評判が良いです。

最終面接は自己PRのみ! 面接官だけではなく周囲からの評価も合否に影響

サロンでの練習風景の様子。

――最終面接ではどのような質問をしていますか?

蓬莱さん:面接となっていますが、ほぼ自己PRの場になっています。僕ら取締役4人と秘書の5人を目の前にして、1人5分間の制限時間内で最終自己PRをお願いしています。

PR後は、その場にいる試験者たちで一緒に働きたいと思った人を選んでいただき、上位の3人はその場で合格確定となります。

間嶋さん:学生同士だと、僕らが見えないところが見えていると思うんですね。僕らが見えないところを反映するために取り入れている方法なのです。

――評価が高くなるアピール方法は?

蓬莱さん:基本的に笑顔で愛嬌がある人はそれだけでも印象は良いですね。

間嶋さん:内容の部分で言えば、過去の経歴から努力してきた様子が伝わってくる人の評価は高いです。たとえば、部活動でキャプテンを務めていてチームをまとめた経験があったり、生徒会長をして何か功績を残した取り組みがあったりすると、目標に対して努力ができる人なんだと評価がしやすいですから。

採用される面接&サロンワーク試験のポイントまとめ

1.自分の言葉でありのままを話している

2.自分を良くみせるためのブランディングができている

3.スタッフやお客様とのコミュニケーションが円滑にとれている

取材・文/東 菜々(レ・キャトル)


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AMA TOKYO
住所:東京都港区北青山3丁目6−20 Kfiビル 3F
TEL:03-6427-3790

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