ヘアアレンジの面白さに目覚め、ヘアメイクになることを決意!【ブローブロウ東京店 店長 金氣伊織さん】#1

新たな道を切り開くとき、先輩たちはどうやって壁を乗り越えたのかを紹介するこの企画。今回はアトリエはるかが手がけるへア(ブロー)と眉(ブロウ)に特化したサロン、ブローブロウで店長を務める金氣伊織さん。

前編では、金氣さんが美容の道に進もうと決意したきっかけ、「ヘアメイクを仕事にしたい」と思いつつ就職先が見つからなかったこと、金氣さんが感じるヘアメイクの楽しさなどについて伺います。

お話を伺ったのは…

ブローブロウ東京駅店

店長 金氣伊織さん

2020年に福岡ベルエポック美容専門学校を卒業し、同年アトリエはるかに入社。吉祥寺店に配属され、2021年に商品担当を任される。有楽町店で副店長、吉祥寺店で店長を経験し、2024年にブローブロウ東京駅店の店長に就任する。

ヘアメイクになりたくても、就職先が見つからないジレンマ

メイクよりヘアアレンジをしたくて、ヘアメイクをやり続けたいと思っていたとか。

――金氣さんが美容に興味を持ったきっかけは何ですか?

中学一年生の時、「編み込みができたら楽しいだろうな」と思い立って、毎日ひたすら練習したんです。ようやくできるようになって友だちや親にやってあげたらものすごく喜ばれて。喜んでくれるのが嬉しいし、編み込みをするのも楽しくて、「これを仕事にできたらいいな」と思うようになりました。

――中学生の頃から、ヘアメイクという仕事があるのをご存知だったんですね。

知っていました。なので、専門学校も美容師科のヘアメイクコースのあるベルエポックを選びました。ちゃんとヘアメイクの授業があって、モデルを使った撮影も体験したんですよ。

――美容師科だと、どうしてもカットやパーマの授業がありますよね。興味がない授業を受けるのは退屈じゃなかったですか?

技術そのものは好きだったので、退屈はしませんでした。でも、カラーやカットにはまったく興味が持てなかったので「国家試験をパスするために!」という気持ちでしたね(笑)。

――就活はいかがでしたか?

ヘアメイクの事務所やブライダル関係の会社に片っ端から連絡を取りましたが、厳しかったですね。ヘアメイクとしての実績がないと、受け付けてもらえませんでした。卒業する年の1月になっても、就職先が決まっていなかったんですよ。

――それは焦ったでしょう?

ベルエポックの先生に、アトリエはるかで働いていらした方がいて「受けてみたら?」って勧めてくださったんです。

――1月の段階で間に合ったんですか?

間に合いました(笑)。私の同期たちは、きっとだいぶ前に受かっていたんだと思います。かなりギリギリでしたが何とか合格できました。

――合格のポイントは何だと思いますか?

自分でも良く分かりませんが、「私は絶対に大丈夫」というポジティブな想いが面接官に伝わったんだと思います(笑)。

技術チェックのたび緊張マックス! これがイヤで猛練習の日々

ブローブロウ東京駅店では眉メイクの施術も。そのときに使用するのが、アトリエはるかオリジナルの眉コスメ『Karen』。

――2020年入社ということは、コロナがいちばん激しかったときですね。

オンラインで研修を受けることもありました。

――どんな技術の研修があったんですか?

ヘアセットもありましたし、眉のカットだったり、眉メイクだったり。あとは着付けもありました。ひとつひとつの技術を学ぶたびにチェックがあるんですが、そのたびにものすごく緊張してしまって。緊張する回数を1回でも減らしたくて、チェック前には「絶対に一発合格する!」という意気込みで練習していました(笑)。

――ライバルに負けたくないとかではなく、緊張感が嫌だから!?

もちろん、同期に負けたくない気持ちもありました(笑)。同期は仲間であると同時に、ライバルだと思っていました。入社1~2年目は先に合格されちゃうと、すごく悔しかったですね。

――金氣さんにとって、ヘアメイクの魅力は何ですか?

メイクをしていない顔が、どんどんキレイになっていく工程が面白いんです。アイシャドウなど色をのせていくのが絵画のようで。

――メイクにはいろいろなテクニックや流行がありますが、金氣さんはどこで情報を?

インスタなどSNSで見かけたテクニックを参考にすることが多いですね。アトリエはるかでは、お客さまの個性や顔立ちに「似合わせ」ることを大切にしているんですが、お話をしながら「こんなテクニックがあるんですが…」とご提案することもあります。お客さまのご希望とマッチしたとき、「ヘアメイクは楽しい」と心から思えます。

――本当にヘアメイクがお好きなんですね。

職人気質と言うんでしょうか。私たちの仕事は接客業なので、お客さまに喜んでいただけるのが嬉しいことなんですが、お客さまがキレイになっていく作業が楽しいんですね。もうワクワクが止まらない感じです。

順調に技術チェックをクリアし、ヘアメイクのキャリアを築いていった金氣さん。

後編では、後輩を持って教えることで苦心したこと、ブローブロウ東京駅店の店長に就任するにあたって1か月半でシャンプーとブローをマスターしたプレッシャーについて伺います。

撮影/森 浩司

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ブローブロウ東京駅店
住所:東京都千代田区丸の内1-9-1 JR東日本八重洲北口改札外 グランスタ八重北1F
電話:03-6212-8700

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