練習量を増やして手を慣らす。クオリティを保ちながらタイムを短縮させる成長術 「GRAND」平島歩さん

「新たな運命に輝きを生み出す」というコンセプトのもと、巧みな技術力と接客力でお客様からの人気を集める「GRAND」。高評価の口コミを多く獲得している表参道のヘアサロンです。

今回は、入社5年目でスタイリストを務める平島歩さんに、新人時代の経験についてお話しを伺いました。高校時代、美容師を目指す先輩にヘアセットの仕方を教えてもらっていたという平島さん。徐々に自分も友人にヘアセットを行うようになり、仕上がりに喜ぶ友人の姿を見て美容師を目指そうと決めたといいます。

また、新人時代の平島さんはカリキュラムのテストに1度は落ちても、2度目にはほとんど合格をつかんでいました。練習量を増やして手を慣らしつつ、仕上がりを先輩に都度確認してもらうことで、タイムとクオリティの合格基準を突破できる技術力を身につけていったそうです。

今回、お話を伺ったのは…

「GRAND」スタイリスト

平島歩さん

長野県出身。東京総合美容専門学校を卒業後、「GRAND」に就職。現在入社5年目でスタイリストを務める。自然体でも可愛く仕上がる「ナチュラル可愛い」スタイルが得意。

インスタグラム

美容師を目指す先輩に憧れて同じ道へ

自分が手がけたヘアセットの仕上がりに喜ぶ友人の姿を見て、美容師になろうと決めた平島さん

――まずは美容師を目指そうと思ったきっかけを教えてください。

僕が美容師を目指そうと思ったのは高校生のときです。美容師を目指している先輩がいて、文化祭などのイベントで髪のセットしてもらったり、セットの仕方を教えてもらったりしていました。その影響から自分も友人にセットをするようになり、仕上がりに喜んでいる様子を見ているときに「美容師になりたい」と思いました。

――先輩の影響が大きいのですね。

はい。もともと美容に対する興味はあったのですが、先輩と関わっていなければ仕事にしたいとは思っていなかったと思います。現在は、先輩も美容師になって同じ業界で活躍しています。

――美容学生時代はどのように過ごしていましたか?

国家試験に合格することだけを考えていました。ワインディングなど試験に必要な技術を中心に磨いていて、練習は基本的に授業内で完結させていました。自主練はあまり取り組んでいなくて、たまに補講を受けることもありましたよ。

――そうだったのですね。

あと、美容学生時代はとにかく遊んでいました(笑)。就職後はなかなか遊ぶ機会もないと思っていましたし、遊びで得られる経験や知識はサロンワークにも活きるのではないかと。実際、お客様との会話のネタにつながっています。

人としても、美容師としても、成長できる場所だと感じて「GRAND」へ

学生にも親身になってくれた担当者の姿勢に惹かれて、応募を決めたと話す平島さん

――「GRAND」に就職を決めた理由は?

美容師としても、人としても成長できそうだと思ったからです。僕はおよそ5社の採用試験を受けていたのですが、なかなか内定を獲得できず、卒業も迫っていたので焦っていました。そんななかで学校の先生に紹介してもらったのが「GRAND」でした。サロン見学に行ってみたところ、まだ学生の僕にも担当者が親身に相談にのってくれたり、アドバイスをくれたりしたんです。その誠実な姿勢に惹かれて、応募を決めました。

――具体的に相談やアドバイスというのは?

当時の僕は人見知りな性格で話すことが苦手でしたし、やる気がなさそうに見えてしまう佇まいをしていました。そこで、担当者が「〇〇すると元気よくみえるよ」と具体的なアドバイスをくれたんです。実際の内容は忘れてしまいましたが、ここまで向き合ってくれる大人がいるんだと感動しましたよ。

――入社してみて、どのようなことを感じましたか。

習得できる技術やスキルにサロンの知名度は関係ないと思いました。就職する前の僕は、有名店でないと優れた技術を学ぶことができないと考えていたんです。そのため、実際に就活で応募した企業のなかにも有名店がいくつか含まれていました。

「GRAND」にはしっかりとしたカリキュラムがありますし、練習やサロンワークに必要な商材と設備も充実。結局のところ、優れた技術を習得できるか、できないかは本人の努力次第だと気づき、モチベーションが高まりました。

練習量を増やして慣れることがタイム短縮の秘訣

練習量を増やすことで2回目のテストではほとんど合格していたという平島さん

――実際に取り組んだカリキュラムはどのような内容でしたか。

当時はシャンプー、カラー、ブロー、パーマ、カットと技術項目で分かれており、各技術のテストに合格すると次のステップに進める内容でした。試験は教育担当者数人の前で行い、仕上がりのタイムとクオリティで合否を判断されます。

――カリキュラムは着実に進められていましたか?

いえ、テストにはよく落ちていました。毎回一度目は気合いが入らなくて、一度落ちて危機感を抱いてから練習に力を入れていたんです。でも、2回目ではほとんど合格していましたよ。

――それはそれですごいですね。どのように練習していたか気になります!

とにかく練習量を増やしていました。時間をかければクオリティの高い仕上がりにすることは簡単ですが、クオリティを保ちながらタイムを縮めることは難しいです。そこで僕は練習回数を増やして手を慣れさせ、クオリティを上げながらタイムを短縮することを目指しました。練習を繰り返すために、営業後に夜遅くまで残っていることもよくありましたね。

――練習を繰り返すなかでも工夫していたことはありましたか?

先輩に見てもらうようにしていました。ひとりで練習し続けていると我流になってしまい、カリキュラムから外れた技術になってしまう可能性があります。そのため、先輩に正しい仕上がりかを都度確認をしてもらっていました。改善すべきところなどアドバイスも聞けるので誰かと一緒に練習するほうが効率的だと思います。


後編では、平島さんがスタイリストになってからのキャリアについてお話しを伺います。アシスタント時代は接客中にお話しすることが少なく、無愛想に見えると先輩に注意されたこともあるという平島さん。先輩のヘルプに入るときにやわらかい表情やトーンを意識した接客を繰り返し、デビュー時には上手くコミュニケーションをとれるようにしていたそうです。後編もお楽しみに!

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GRAND
住所:東京都渋谷区神宮前3-18-24 ジムアベニュー 2F
TEL:03-6804-3633

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