｢美｣を目指すヘッドスパを目指して転職を決意！　私の履歴書【kakimoto arms セラピスト井本志穂里さん】#1

誰もが最初に思い描いた道を順調に歩んでいるワケではありません。新たな道が見つかることもあります。

kakimoto arms 銀座二丁目店のセラピスト、井本志穂里さんもその一人。専門学校を卒業して美容師になったものの5年目に転職を決意。転職先として着付師かセラピストのどちらを選択しようか迷ったそうです。さらに、数あるサロンの中からkakimoto armsを選んだ理由などについてお話を伺います。

IMOTO'S PROFILE

メイク好きが高じて美容師の道を選択！

――井本さんはもとからセラピスト志望だったんですか？

違います。もともとは美容師志望で、高校を卒業してから専門学校に進学して美容師免許を取りました。

――美容への関心が高かったんですね。

自由な校風だったので好きな髪型でメイクして通学してたんですよ。進学校だったのでほかのみんなは勉強して大学を目指していましたが、「私のやりたいこととは違う」と思って、理容美容専門学校に進学しました。

――専門学校を卒業してからは？

白金高輪にあるサロンに就職をして、そこで5年間、スタイリストとして仕事をしました。

――セラピストではなく、美容師として？

そうです。そのサロンではアシスタントのときにヘッドスパを教えてもらえるんですが、あくまでもメインの仕事は髪を切ったりカラーリングをしたりすることでした。

――ヘッドスパはお好きだったんですか？

私の性に合ってると思いました。アシスタントのときはヘッドスパやシャンプーの指名が入ることもあって、すごく嬉しかったんですよね。でも、スタイリストになるとお客さまのシャンプーに入る機会が減ってしまって。ちょっと寂しかった想いがありました。

――転職を決めたのはどんなタイミングで？

入社から5年目経って、周りの先輩たちが退職していったんです。そのとき、私も「このまま美容師を続けていいのか？」と考えるようになりました。

セラピストになるためにkakimoto armsへ転職！

――美容師として転職先を選んでいたんですか？

美容師の仕事はもう良いかな…と。専門学校のときに習った着付けか、ヘッドスパをするセラピストか。この2つの間で悩んでいました。

――着付師ですか!?

実際に二日間、和装の婚礼の現場を体験しました。親族のヘアメイクと着付けをするのはもちろんですが、式の間ずっと花嫁さんに付き添って衣装が乱れたら直すという経験もしました。

――いかがでしたか？

私が考えていた「ずっと続けられる仕事」ではないかもと感じました。それでヘッドスパに絞って、専門のサロンを見学したり、施術を受けたりしました。

――そのひとつがkakimoto armsだったんですね。

専門学校時代の友人がkakimoto armsでカラーリストをしていて、私の前の職場にもヘッドスパを受けに来てくれていたんです。転職を考えていることを伝えたら、「kakimoto armsにもセラピストがいるから受けてみたら」と勧めてくれたんです。

――セラピストになるなら、美容室ではなく専用のヘッドスパサロンの方が良いのかと思いがちですが。

ヘッドスパ専門のサロンを巡っていて、私が求めているものと「何かが違う」違和感があったんです。でも、kakimoto armsのヘッドスパで体験して、初めて「ここだ！」と思えました。

――何が違ったんですか？

まず、働いている人がみんなオシャレなことですね（笑）。イキイキと働いていて自分の仕事に誇りを持っているというか。

kakimoto armsが考えるヘッドスパはカラーやカットの延長線上にあります。髪や頭皮が健康的でなければ、美しいスタイルも髪色も実現できないと考えています。

――ヘッドスパ＝癒やしではないんですね。

もちろんリラクゼーションも重要です。ストレスがかかると髪や頭皮に悪影響を与えますから。ヘッドスパ専用のサロンでは癒やすこと眠らせることメインのお店が多く、頭皮環境の改善やその先の美しい髪色やスタイルを作るというデザインとの繋がりが少ないなと感じました。その点が、私の中で引っかかっていたんだと思います。

――美容師出身だからこそ、髪色やスタイルに目が行く？

そうだと思います。kakimoto armsのヘッドスパを見学して、実際に体験してみて、初めて「ここで働きたい」と思いました。

美容師として働きながらセラピストになる夢が芽生え、初めての転職で夢を叶えた井本さん。

後編では、入社後の研修で記憶がなくなるほど専門知識を蓄えたこと、先輩セラピストから「常に思考を働かせて」と言われ続けたことが仕事の支えになっていること、予約の取れないセラピストになるために心がけていたことなどをご紹介します。

撮影／森 浩司