人からパワーと感動をもらえるお仕事 RITZ代官山 下島麻子さん ＃１
圧倒的な技術力で多くのファンを持つトップサロンRITZ代官山。このサロンに在籍するベテランレセプショニストをご存知ですか？ 15年という月日をレセプショニストとしてサロンとともに歩んできた下島麻子さん。そんな彼女にレセプショニストという仕事の魅力を伺いました。
レセプショニストってどんな仕事？
下島さんの1日のスケジュール（平日）
9：15 出勤 フロント周りの掃除、店内に置くお菓子の補充など
10：30 スタイリストとの朝礼
11：00 サロンオープン
16：30 昼食（15分程度）
21：00 サロンクローズ レジ閉め、フロント周りの片付けなど
21：00 スタイリストとの終礼
21：20 退勤
――具体的にどんなお仕事をしていますか？
「営業中はお客様のお出迎え・お会計・お見送りなどの接客と、予約対応や予約管理がメインです。その他に会社の小口管理やスタッフの出勤管理など事務的なお仕事もしています。本社とのやりとりは私がしているので、本社スタッフとサロンスタッフを繋ぐ立ち位置でもあります。」
決してロボットにはコピーできない、感動の多い仕事
――そんな下島さんが考える、この仕事の魅力はどんなところですか？
「人とのコミュニケーションが軸になっているところだと思います。技術の進歩で様々な能力を持つロボットが作られたり、いろいろなことが機械化されるなかで、機械には真似することのできない人と人の気持ちの共有ができることが一番の魅力ではないでしょうか。嬉しいとか楽しいを共有して、たくさんの人に感動やパワーをもらえるお仕事です。」
―― お仕事ではどんなことを心がけていますか？
「まずは挨拶です。お客様が来店されたときは誰よりも一番に挨拶をする、帰りは私のことを見ていなくても背中に向かって必ず挨拶をする、外に出てお見送りできたときはお客様の「ありがとう」が最後にならないように挨拶しています。また、お客様にとってメインはスタイリストなので、決して前に出過ぎない心地よい距離で接し、お客様対応の面からスタイリストが仕事をスムーズにできるようにサポートすることを心がけています。」
――その細やかな心遣いが下島さんの魅力ですね。他のレセプショニストとはちょっと違う下島さんならではのお仕事術などはありますか？
「仕事術というわけではないのですが、毎年お客様にバースデーカードをお送りしています。ただ、レセプショニストという立場上、私のお手紙を受け取って100％喜んでくださる方だけにしています。始めて10年以上経ちますが、受け取った方が喜んでくださったときが何よりも嬉しい！ お返ししてくださる方もたくさんいて、いただいたお手紙は全て私の宝物です。」
私がレセプショニストを続けられる理由、私の原動力
―― この仕事を長く続けてこられた理由を教えてください。
「レセプショニストって美容師のようにお客様に技術で応えられるお仕事ではないし、これをクリアしたらスタイリストになれるなどの明確なプロセスも特にない、自分の成長を感じにくいお仕事です。だからすぐに辞めてしまう人も多いんです。私も成長実感があまりなくてサロンでの自分の存在価値がわからなくなったり、お客様とどのくらいの距離感でどう接したらいいかわからなくて悩んだ時期がありました。それをどう乗り越えてきたか考えてみたんですけど、人の存在が大きかったなって思います。スタッフのサポートもそうですし、社長はいつも近い距離でサロンを見ていてくれて、レセプションが必要ってことを日々感じさせてくれました。すごく感謝しています。あとはやはりお客様の存在ですね。私に会うのを楽しみにしてくださる方、いつも「ありがとう」を伝えてくださる方には助けられますし、お客様との距離が縮まった瞬間は何にも変えがたい喜びです。ここまで続けてこられたのは、嬉しいとか楽しいって気持ちを共有してくれている全ての人のおかげです。感謝の気持ちでいっぱいです！」
取材・文／黒川香菜子（レ・キャトル）
撮影／吉岡真理
Salon Data
RITZ 代官山
（リッツ ダイカンヤマ）
住所：東京都渋谷区代官山町16-5 アドレスガーデン代官山2-C
電話：0120-060-489
営業時間：月曜日／11:00〜20:00 水～金／11:00〜21:00 土曜日／10:00～19:00 日・祝／10:00～18:00
定休日：火曜日、第2・第3月曜日
http://www.ritz-salons.com/
今も昔も変わらない想い持って RITZ代官山 下島麻子さん ＃２>>
