1日1日の積み重ねが髪にも仕事にも大切『CIMACOPPI』

国分寺駅前の喧騒を離れ、静かな住宅街に建つサロン「CIMACOPPI(チマコッピ)」。スタイリストふたりの小さなサロンには、オーナースタイリストである鈴木崇文(すずきたかふみ)さんのこだわりがたくさん詰まっています。オープンから3年目になる、こちらのお店の個性とは?こだわりとは?

経年変化を悲観するのではなく楽しむ

CIMACOPPIスタイル

――山小屋のような内装にされたのはやはりアウトドアがお好きだからですか?
「基本的に自分の中で好きなテイストで埋め尽くしただけなんですけど(笑)、こんな家に住みたいなっていうのがあって。木のぬくもりが好きなんですよ。木って経年変化するじゃないですか。ウッドやレザーなどの材質はぬくもりがあって、時代とともに変わっていくし、そういうところって素敵だなと感じているんです。人間も時代とともに老いていくことを楽しむって素敵じゃないですか。悲観的になるんじゃなくて、それはその良さを引き出したいし。まだへたくそなんですけど趣味でウクレレをやってるのですが、5年経てば、素材の変化で音も変わりますし」

――よく訊かれる質問だと思うのですが、お店の名前はどういう由来なのですか?
「イタリアでジロ・デ・イタリアっていう自転車の大会があるんです。21日間で3000kmくらいを走る大会なんですが、その大会で、その年の一番最初に、標高の一番高いところを一番最初に通過した選手が『チマコッピ賞』をもらえるんです。昔、ファウスト・コッピという強い選手がいて、彼を記念して作られた賞なんです。そのチマコッピっていう名前が好きで。僕なりの解釈としては、遅くても早くてもそれはあまり関係なくて、高いところまで一歩でも歩いて行ったら幸せにもなれるし、今日よりも明日のほうが技術が一つでも上になってればいいし、そのために努力できることはしていきたいと思っています。それがお店のコンセプトでもあります」

毎日のお客様のケアのためダメージをより少なく

店内

――ダメージをなるべくさせない薬剤を選んでいるということですが、やはり自然とのかかわりからの発想ですか?
「自然が好きというのもあります。髪の毛って、伸びれば伸びるほど劣化してくるものじゃないですか。美容室って多い人でも年に12回、少ない人だと年に2回とか3回くらい。その間は、どうしても家でケアしなくてはならなくなります。美容室に来る回数が少ない人でも自宅でのケアで健康な髪が保てるように、お店では技術と薬剤選定で負担をかけないようにしています。でもケミカルな薬剤を使う以上、髪への負担がゼロになることはないので、技術者としてできることはすべてやってあげたいと思っています。もちろんもっといいものがこれから出たり、トレンドは変わっていくと思います。だから固執はしませんが“髪の毛を痛ませない”っていう根本的なところは変わりません。お店のコンセプトでもある“ひとつでもいいことをひとつでも多く”ということが重要だと思っています」

――超音波生トリートメントをすると、2か月分のトリートメント剤を持ち帰れるというのはとてもお得な感じがします。
「髪のケアは皆さん毎日家ですることだと思うので、お店の中だけではなく、アフターケアを大事にしたいと思っています。次に来ていただくタイミングで『トリートメントを自宅でしてきたことによって今回はパーマをかけられる』とか『カラーリングで遊べる』とか『スタイルの日持ちが良くなった』とお客様に言われます。もちろんその人の性格とか生活に合わせるということが大事だと思うので、自分に合ったヘアケアを見つける手助けもできればなと思います」

   

Salon Data

店内

CIMACOPPI(チマコッピ)

住所;東京都国分寺市南町2-4-7 渋谷ビル1F
TEL;042-325-9007
URL;http://cimacoppi.ciao.jp
多肉植物に水をやり、リンゴを剥いてコーヒーを入れ…と朝のルーティーンから1日がスタートする鈴木さん。筋トレや簡易ヨガで体調を整えたり、ウクレレで何曲か弾いてリラックスしたりと、ご自身のケアも欠かしません。仕事もプライベートも充実しているのは、どちらも頑張ってきた結果なのかもしれません。

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