N.Y.とTOKYOでサロンを展開!DRESS・三輪敦士さんの“夢のつかみ方” #1

美容師だったら一度は夢を見る“海外で働く”ということ。もちろん言うほど簡単なことではないですが、“思い立ったら吉日”とばかりに、それをつかみ取ってきた人がいます。DRESSオーナー、三輪敦士(MIWA)さんはかつて友人と北京にサロンを出店。
成功させてから帰国後は一転、ヘア&メイクとして一から修業し、現在はN.Y.と東京に3店舗を構えるなど、次々と夢を叶えてきました。その原動力は何なのか? ほんの少し、彼のアタマの中を覗いてみました。

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20代で北京出店、30代でヘア&メイク修業

――MIWAさんは、美容師からヘア&メイクに転身する前は、北京にいたんですよね?
「はい。代官山のサロンでスタイリストとして働いた後、20代後半に友達と一緒に中国・北京にサロンを出店しました。店は順調だったし、僕にも現地のお客さんがたくさんついてくれたんですが、当時(2008-9年頃)の北京は、やっと髪型が少しずつ洗練されてきたかなぁという頃で、正直ファッションはまだまだでした。

もっと自分のセンスと技術を磨きたいという強い思いがあり、単身帰国(サロンは友人が今も継続)。そのために学ぶべきはヘア&メイクだ!!と思っていたら、ご縁があり世界的に活躍するヘア&メイクアップアーティストが主宰するサロンのオープニングに参加することができました。

代官山のサロン時代にヘアカタなどの撮影経験は多少あったんですが、雑誌や広告のヘア&メイク経験はゼロに等しいわけです。サロンワークと並行しながらヘア&メイクを一から学び、師匠のアシスタントとして1か月の半分くらいを日本のトップレベルの雑誌や広告の現場で働くことができました。

それまではどっぷり、ザ・美容師という生活でしたから(笑)ヘア&メイクができるようになったら、世界のどこに行っても通用するかなと。ぼんやりと次に働くならN.Y.かロンドンだ!と考えながら日々、修業に励んでいました」

DRESS
DRESS NEWYORK のスタッフ。左から、MIWA さん、RITSU さん、KEN さん、 EMIKOさん。サロンはマンハッタン・ソーホーの東側、ノリータと呼ばれるエリアに位置。開店当初は一人だったが、徐々に仲間が増え4人の日本人スタイリストが常駐。
DRESS
MIWAさんと代官山時代から共に学んだHOZUMIさんが銀座にあるDRESS NYC81と7月にオープンしたD/Apartmentの代表として店を守る。信頼できる仲間がいるからこそ、N.Y.と東京にサロンを展開できるとMIWAさん。

ヘア&メイク時代に学んだ“一発勝負”

――美容師さんの仕事とヘア&メイクでは、どこが違いますか?
「雑誌の撮影でのヘア&メイクって一発勝負なんですよね。モデルさんにヘア&メイクをしてギャラをもらって。1回やってよければ次も仕事が来るけど、イマイチな仕事をすれば次はないわけです。

美容師のときももちろん、お客様との1回1回は大切でしたが、ヘア&メイクをしているときのほうが集中力や緊張感はハンパなかったですね。毎回、0か100かという感じで、今を逃したら次はない。もちろんサロンワークだって毎回毎回、お客様と対峙する真剣勝負のはずなんですが、それとはまた違う緊張感の中で仕事をするという経験ができました。

それとはまた違う緊張感の中で仕事をするという経験ができました。

その後、師匠から独り立ちして現場に行くようになってからは、ほぼ1か月間、撮影の仕事だけやっていました。人生180度変わりましたね(笑)朝4時に起きてロケバスに乗って、雑誌とかのファッション系の撮影に出かけるのは、美容師とまったく違うライフスタイルでした。

男女のモデルをヘア&メイクするために、ヘアはもちろんですが、メイクも相当、勉強しました。それまで生きてきた中で一番、がんばっていたときかもしれないですね(笑)

この仕事を逃したら死んでしまうかもしれない…と思うほど、撮影の世界で得た仕事に対してのモチベーションの変化は、サロンワークにもよい影響を与えてくれたと思います」

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信頼できる仲間がいるからこそ、のサロン展開

――N.Y.にサロンを出したきっかけは何だったんですか?
「高校時代の同級生でネイリストの女性がアメリカでネイルサロンをやっていて、N.Y.に2店舗目のネイルサロンをオープンするにあたり、美容室を一緒にやらないかと誘われたんです。

N.Y.はそれまで何のゆかりもない場所だったので、最初は新規客獲得にかなり苦労しました。毎日のように日本人のコミュニティに顔を出したり、英語のビラを配ったり、何から何まで一人でやりましたね。北京での出店も経験していたので、何でもできるという自信だけはありました。

お客さんも最初は駐在の日本人客が頼りでしたが、そのうち口コミでアメリカ人の顧客も増えて、今では全体の7割がアメリカ人客になりました。

東京は元同僚の八月朔日英樹(ほづみ・ひでき)が代表として2店舗を見てくれているので、僕はN.Y.をベースに数カ月に1度、帰ってくるくらいのスタンスでいます。信頼できる仲間がいるからこそ、N.Y.と東京でサロンができるんだと思っています」

次回はN.Y.へ行って変わったこと、オリジナルのプロダクツについて伺います。

MIWAさん
海外でやっていくためのバイタリティは、中国・北京で培われた、とMIWAさん。本能と直感で、目の前にあるチャンスを確実につかみ取る判断力は、参考にしたい!

取材・文/山岸敦子
撮影/石田健一

Salon Data

DRESS
DRESS

DRESS(ドレス)hair salon

ヘアメイクアップアーティストで美容師のMIWAさんがN.Y.のダウンタウンに2012年に出店。
その後、東京の拠点として銀座にDRESS NYC81をオープン。元同僚のHOZUMIさんが代表につく。
2017年7月には、同じ銀座にビル1棟を改装したD/Apartmentをオープン。スタッフも増え、ますます躍進中。
http://dress-hairsalon.com/

N.Y.とTOKYO、2都市の空から!DRESS・三輪敦士さんが伝えたい感性 #2>>

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