誰かを癒し力を与えられる仕事。34歳の時、未経験で目指したセラピストへの道「facial & body care salon lampo」広江恵梨香さん

愛知県岡崎市にサロンを構える「facial & body care salon lampo(以下、「lampo」)」。

オーナーセラピストの横澤美穂さんが深層部リンパ、整体、リラクゼーションを組み合わせて生み出した独自の施術と、リラックスできる空間が支持され、開業後すぐに2ヶ月先まで予約の取れないサロンとなりました。

その「lampo」に2020年に入社したのが広江恵梨香さん。元々「lampo」にゲストとして通っていた広江さんは、自分もお客様を癒し、誰かに力を与えられるような存在になれたら、という思いから現在の仕事に。

前編では未経験で「lampo」に入社した広江さんが、活躍できるようになるまでにどんな新人時代を送ったのか、振り返っていただきました。

今回、お話を伺ったのは…

「facial & body care salon lampo」セラピスト

広江恵梨香さん

アパレル会社、美容室のレセプションを経て、2020年に「facial & body care salon lampo」に転職。現在は「lampo」の人気セラピストのひとりとして活躍しながら、プライベートでは3児を育てる母でもある。

インスタグラム

まるでご褒美のようなサロン。オーナーから声をかけられ、転職を決意

広江さんが勤める「lampo」。元々、お客のひとりとして、ここに通っていた

――広江さんのこれまでについて教えてください。

大学卒業後は大好きな洋服に携わりたいという思いで、アパレル会社に勤めていました。大変なこともありましたが、とにかくお客様と接することが大好きだったので充実した時間を過ごせていたんです。しかしその後、結婚と出産を機に退職することになりました。

しばらくは育児に専念していましたが、私はずっと家にいることができないタイプなので、子どもを保育園に預けられるタイミングでまた仕事をしたいと思うようになって。行き着いたのが、美容室のレセプションの仕事でした。そこで3年ほど仕事をしましたが、3人目の妊娠を機に退職することに。

その後、3人目の子どもが1歳くらいになったタイミングで、また仕事をしたいと考えるようになり「lampo」で働くことになったんです。

――なぜセラピストになろうと思ったのですか。

お客として「lampo」に通っているうちに、「こういった仕事に就けたら」という思いが募ってきたからです。元々、私は「lampo」のオーナーでセラピストでもある横澤と知り合いで、そこまで頻度は高くありませんでしたが、何度か通わせてもらっていました。

私はここに通う時間が本当に好きで、自分のご褒美のように感じていたんです。「lampo」に行くまでは「今度『lampo』に行けるから今週もがんばろう」と思っていましたし、施術を受けると力が湧いてくるような気がして「明日から、またがんばろう」と思えました。当時の私には自分がセラピストになれるかはわかりませんでしたが、私もお客様を癒し、力を与える存在になれたら幸せだな、これほどやりがいのある仕事はないだろうなと考えるようになりました。

――それで、オーナーに働きたいとお願いをしたのですか。

いいえ。ここで働きたいなんておこがましくて、口が裂けても言えませんでしたね(笑)。それほど私にとっては特別な空間でしたし、未経験で転職をしてここまでの技術が身につけられるのかという不安もありました。

そこで横澤に「私もセラピストの仕事をしたいと思っているんだけど、できるかな」と相談したことがあったんです。その後しばらく経ってから、横澤に「うちで働いてみる?」と声をかけてもらえて。ここで働けるなんて思ってもみなかったので本当にうれしくて、「私でいいの?」と何度も聞き返したことを覚えています。

3人目の子どもは保育園に預けることができていなかったこともあって、子どもを母に見てもらいながら、週に数日働くパートという形態で雇ってもらうことになりました。

研修がスタート。独自技術を、時間をかけて身につけた新人時代

身体の深層部のリンパにまでアプローチをする「lampo」の施術。技術習得までに長い時間がかかったという

――入社後、仕事はどのようにスタートしたのですか?

スタッフの空き時間で研修を受けながら、施術を学ぶことになりました。まず施術の方法を見せてもらい、そのあとにスタッフの身体を借りて実行する形で研修は進められました。

ただ当時から「lampo」はとても人気があって、スタッフの手が空いている日がほとんどない状態だったので、スタッフの空きがあるタイミングで出社して、研修を受けていましたね。練習がない日は、資料を見ながら手技や身体の知識について学ぶようにしていました。

――そこで初めてセラピストの仕事を体験してみて、どのようなことを感じましたか。

力のコントロール具合がわからず、最初は肩に力の入った施術しかできなかったので、とにかく難しく感じました。施術の練習中は肩が凝ったり、頭が痛くなったり、理想の施術とはほど遠いものでした。

その後、モデルとなってくださる方に徐々に施術をさせていただくようになりましたが、そこでも苦戦をすることがありました。「lampo」では横澤が独自に生み出した、深層部リンパ、整体、リラクゼーションを組み合わせた施術を提供しており、ベースの形はしっかりとありますが、お客様の身体やお好みの圧などは1人ひとり異なります。お客様に満足いただくためには、最初にそういった情報も引き出さなければならず、施術、カウンセリング、施術中のコミュニケーションなど、やることが多岐にわたり混乱することもありました。

1年弱の研修を経て、念願のセラピストデビュー

入社から1年弱でデビューを果たしたという広江さん

――入社後、どのくらいの期間でデビューをすることができたのですか。

1年弱ほどでした。デビューのときに来てくださったお客様は「デビューをしたら一番に行くから」と言ってくれていた私の友人だったのですが、とにかく緊張してしまって。ボディへの施術でしたが、何が何やらわからないうちに終わってしまいましたね。

――そうだったのですね。その後は順調でしたか?

最初のころは、予約がなかなか入らず苦労をしました。また1、2回は通ってくださったとしても、その後は来店につながらないことが多かったんです。ほかのスタッフと比べてもリピート率が悪くて、なんでだろう……といつも悩んでいました。


後編ではデビュー後の広江さんが悩んだ、リピーター確保の問題や、その問題をどのように克服したかについて詳しく伺います。

悩んでいた広江さんが通った講習で講師から受けたアドバイスが、「等身大の姿でお客様に接する」というもの。「しっかりした人物に見られがち」だという広江さんが殻を破った方法もあわせて伺います。

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facial & body care salon lampo
愛知県岡崎市本宿町一里山15
090-7950-8034

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