「しっかりした人」に見られがちな自分の殻を破り、等身大の接客でリピータを確保「facial & body care salon lampo」広江恵梨香さん

愛知県岡崎市にサロンを構える「facial & body care salon lampo(以下、「lampo」)」。

オーナーセラピストの横澤美穂さんが深層部リンパ、整体、リラクゼーションを組み合わせて生み出した独自の施術と、リラックスできる空間が支持され、開業後すぐに2ヶ月先まで予約の取れないサロンとなりました。

その「lampo」に2020年に入社したのが広江恵梨香さん。前編では入社のきっかけや、新人時代の体験について伺いました。

後編ではデビュー後の広江さんが悩んだ、リピートにつながらなかった問題を、どのように克服したかを詳しく伺います。

悩んでいた広江さんが通った講習で、講師から受けたアドバイスが「等身大の姿でお客様に接する」というもの。「しっかりした人に見られがち」だという広江さんが殻を破った方法もあわせて伺います。

今回、お話を伺ったのは…

「facial & body care salon lampo」セラピスト

広江恵梨香さん

アパレル会社、美容室のレセプションを経て、2020年に「facial & body care salon lampo」に転職。現在は「lampo」の人気セラピストのひとりとして活躍しながら、プライベートでは3児を育てる母でもある。

リピート率を上げるため、講座を受講。たどり着いたのは「等身大の接客」

デビュー当初はなかなかリピートにつながらず、おおいに悩んだという広江さん

――デビュー後、お客様がなかなかリピートにつながらず苦労をしたとのことでしたが、どのように乗り越えましたか。

最初は自分で解決しようと思い、施術後に行うカウンセリングで身体の専門的なお話しをしてみたり、それまで以上にフレンドリーに接してみたり、試行錯誤していました。

しかしやはり解決には至らなかったので、私が信頼する県外のセラピストさんが開催している「リピートアップセミナー」という講習に参加しました。その名の通り、いかにお客様にリピートしていただくか、その方法を学ぶものです。そこで等身大の自分でお客様に向き合うと、お客様も心を開いてくださるので関係を築くことができて、リピートにつながりやすいと言われました。

――等身大の自分?

はい。そう言われて思い当たる節がありました。それまでの私は自分のいいところを見せようとしていましたし、周りからもなぜかしっかりした人間だと見られることも多いため、お客様に対し壁ができてしまっていたんだと思います。

そこで講習を受けたあとは、意識して自分のだめな部分も見せるようにしていきました。些細なことですが、休みの日は10時まで寝ていますと伝えたり、日常で起こしたちょっとしたミスをお話ししてみたり。

そして意識して自分の気持ちも話すようにしました。そうするとお客様も心を開いてくださり、ご自身のお話しをしてくださる方、打ち解けられる方が増えていったんです。そのうち徐々に、リピート率を上げることができるようになっていきました。

失敗も前向きに捉えてくれる環境で、日々成長

広江さん(写真右から2番目)とオーナーの横澤さん(写真左)、そして「lampo」の仲間たち

――これまで接してきたなかで、印象的だったお客様は?

最も印象的だったのは、私のミスをしっかりと指摘をしてくださったあるお客様です。その方は元々オーナーである横澤のお客様だったのですが、私がデビューをしたばかりのころに何度か担当をさせていただいたことがあって。

たとえば部屋が寒かったときに「もう少し部屋を暖かくした方が、お客さんは喜ぶと思うよ」と言ってくださったり、施術の途中で用意する白湯を間違えて普通のお水にしてしまったときに「お水では体が冷えてしまうから、白湯で用意してあげて」と言ってくださったり。

本来であれば、私が気がつかなければいけないことでしたが、その方はそれをわざわざ教えてくださったんですよね。お客様から指摘されると2度と間違えてはいけないと思えたので本当に感謝しかなく、今でも忘れられない出来事です。

――優しいお客様ですね。「lampo」で働くことで、得られるやりがいはどんなことでしょうか。

お客様と接する面でいうと、身体の変化をお客様が実感してくださったときに大きなやりがいを感じます。たとえば便秘が改善した、足が軽くなった、ズボンがするする履けるようになったなど、その変化をお客様が口に出して伝えてくださったときはとくにうれしいです。

また働く面でいうと、スタッフがどんなことも前向きに捉えてくれるので、失敗をしてもそれを活かして成長できる雰囲気があるという点ですね。先ほどお客様から指摘を受けたとお話ししましたが、そんな失敗もみんなで共有するようにしているんです。

そうするとみんな「確かに最近寒くなってきたし、部屋の温度を気にしないとだめだよね」とか「部屋の温度をみんなで確認してみよう」など、自分事として受け止めてくれます。

――みなさん、意欲的なのですね。

そうなんです。「lampo」にお客様がたくさん来てくださるのはもちろんお客様のおかげですが、お客様に少しでも満足してもらいたいという気持ちで、スタッフ全員が仕事に向き合っているのが「lampo」の強みだと思っています。

お客様の気持ちに少しでも応えられるように、今でも月に1回は勉強会を開催していますし、スタッフ間でフィードバックを行うなど技術力を伸ばせるよう、がんばっているんです。

お客様を癒すことで自分も満たされる、素晴らしい仕事

これまでさまざまな接客業を経験してきた広江さんだが、セラピストの仕事に大きな魅力を感じているという

――ほかの仕事をしてきた経験もある広江さんだからこそ感じる、セラピストの仕事の魅力は?

お客様が自分を労わろうとする気持ちに、携われることです。マッサージやエステというのは、生活のなかの優先順位が下の方になりがちなものだと思っています。とくに女性は家庭のことや、仕事のことなどやらなくてはいけないことがたくさんあるので、自分のことは後回しにしがちです。でもそのなかでも自分の時間やお金を使って自分を労わろうと思うきっかけになれることは、とてもうれしいことですし、この仕事の魅力だと感じます。

私も3人の子どもを育てていますがワンオペになることも多く、誰かに頼りたくても頼れない、もう全部ひとりでやるしかないと思いつめていた時期があったので、友だちでも家族でもないセラピストさんに、施術を受けながら話す時間にとても救われていました。

今までも接客業には携わってきましたが、ここまでお客様に深く関われる仕事はないと思いますし、お客様を癒すことで、逆に私たちも心を満たしてもらえる素晴らしい仕事だと思っています。

――最後にこれからセラピストを目指す方にアドバイスをお願いします。

やはり等身大の自分でお客様に接することだと思います。いい面を見せようとするとそれが壁になってしまい、お客様も距離を感じると思うので、お客様とセラピストという関係性はありながらも、肩の力を抜くのが重要なことではないでしょうか。

私もまだまだこれからですが、今後もお客様の気持ちに寄り添える存在として頼っていただけるよう、がんばっていきたいと思っています。


今の広江さんの土台を作った、新人時代の3つのポイント

1.お客様に何かを与えられる自分になりたいという思いで、仕事に就いた

2.うまくいかないときは、ヒントを得るために行動を起こした

3.向上心の高い仲間たちのいる環境で、自分を高めた

お話しぶりから、大好きな仲間たちとお客様に囲まれて充実した毎日を過ごしていることが伝わってきた広江さん。セラピストに憧れを感じたときに、勇気を出して「やってみたい」と口に出したことで、ご自身の可能性を広げてきたのだと感じました。

「lampo」は岡崎駅の周辺に2店舗目を開業することが決まっているそうで、今後も益々ファンを増やしていきそうです。


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facial & body care salon lampo
愛知県岡崎市本宿町一里山15
090-7950-8034

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