美容師の見習いとして働く方法・期間と必要なこと

美容師の見習いとして、美容業界に入りたいと思っている人もいるでしょう。見習いは美容師免許を持っているアシスタントと比較すると特別な業務がないので、資格が何もない状態でもスタートできます。見習いとしてサロンで実務経験を積みながら、学費の安い通信科の美容専門学校で免許を取得し、美容師としてデビューする人も増えています。ここでは、美容師の見習いからキャリアをスタートさせる方法や、見習いの期間、働くために必要なことなどをまとめます。

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美容専門学校に通いながら働く

美容師の見習いとして働く方法で、一番多いものは「美容専門学校に通いながら働く」というものです。パターンは大別して2通りで「昼間だけサロンで働き、夜間部に通う」「夜までサロンで働き、通信課程に入学する」のどちらかになります。昼間部に通って夜間だけサロンで働くという逆のパターンもあるかもしれませんが、夜間の営業時間がよほど長いサロンでないと難しいでしょう。

特に通信課程の場合、多くの美容専門学校が「サロンで働いていること」を入学条件にしています。つまり、通信課程に入学するためにも、美容師の見習いをすることが必要なのです。このような仕組みはサロンのオーナーも知っているので、現時点で専門学校に入学していなくても「現場で学びたいし、入学資格を得るためにも見習いで採用してほしい」ということを伝えれば、志望理由については納得してもらえます。

夜間部と通信課程のどちらがいいかですが、年数が短いのは夜間部です。2年~2年半で卒業できます。通信課程は3年です。一方、働きやすいのは通信課程です。たとえば19時に閉店する美容院でも、実際にはその後の片付けや明日の準備、カットの練習などで20時や21時頃まで残ることは普通です。日によっては22時や23時にもなるでしょう。

「閉店まで働かずに、夕方で上がらせてもらう」ということもできますが、これだと採用してもらえる確率が下がりますし、現場で積める実務経験も少なくなります。閉店後の掃除や明日の準備も美容師にとって大事な実務ですし、特にカットの技術など、閉店後にゆっくり教えてもらえることは多いからです。このような理由から「経験を多く積みたい」「採用の面接で落ちたくない」と思っている人は、通信課程を選ぶ方がいいでしょう。逆に「働きながらでも、最短で美容師免許を取りたい」と思うなら、夜間部を選ぶべきです。

学費はどちらが安いかですが、これは断然、通信課程です。夜間部は2年で160万円~180万円程度必要ですが、通信課程は3年で50万円~80万円程度となっています。総額が安いことも有利ですが、「2年でなく3年で分割して払える」というのもメリットです。今すぐ払えるお金が少ない場合は、この点でも助かるでしょう。

なお、夜間部の学費は通信課程と比べると高いですが、昼間部と比較するとかなり安くなっています。昼間部は2年で200万円~280万円程度で、おおよそ「夜間部の1.5倍」の学費となります。昼間部の学費が高い理由は、運動会や海外研修などのイベントが多くあるからです。「免許の取得と関係ないイベントは要らない」と思う人の場合、夜間部の方がいいでしょう。

サロン勤務で、美容師免許が必要ない仕事をする

美容師の見習いは、まだ美容師免許を持っていないので、お客様の髪に触ることはできません。カットはもちろん、シャンプーやトリートメントもお客様の髪に触るサービスなので、見習いではできません。

それでも、見習いができる仕事はたくさんあります。その1つがレセプションです。お会計や受付、予約電話の対応などですね。特に大きなサロンでは大抵レセプション専門のスタッフを用意しています。秘書検定やサービス接遇検定などの資格を持っていると、見習いでなくレセプションのプロとして優遇してもらえるでしょう。

床に落ちている髪の毛の掃除や、店舗全体の掃除も見習いの仕事です。これはアシスタントやスタイリストもやることですが、見習いが店舗にいる場合は、見習いが率先してやります。

また、カラーやパーマなど、施術に必要な道具を準備したり、使用後にそれを洗浄したりするのも、見習いの仕事です。また、使用済みのタオルや散髪ケープを洗濯する、片付けるなどの業務もあります。

他には、サロンによってはブログの更新を任せてもらえることもあります。特にスタッフ全員がブログを書いているサロンの場合、見習いもレセプションやアシスタントなどの肩書で、更新に参加することがあります。これは資格に関係なく自分の実力をアピールするチャンスなので、積極的に取り組みましょう。

見習いだと書ける話題が限られていると思うかも知れませんが、たとえば店舗のインテリアの小物を、クローズアップしてオシャレに撮影して、その写真とともに日記を書いたりすると、店舗のインテリアの良さをアピールできているということで、オーナーやスタイリストからの評価も高まります。まったく同じものでも、撮影の仕方次第でかなり美しい写真になるのです。見習いだと文章の内容には暗黙の制限があるので、このように写真で勝負するのは、一つの手でしょう。

その他、植木の水やりやエントランスの花の交換なども見習いの仕事です。植木については、メンテナンスのコストがかからないようにイミテーションの観葉植物を置いている店舗も多くありますが、本格的なサロンほど本物のグリーンを置いています。これらのグリーンに水やりをする、霧吹きをする、定期的に肥料を与える、葉っぱについたホコリを拭き取るなども見習いの業務です。

見習いの仕事はゴミ出し・買い出しなどの雑用、その他もろもろの突発的な仕事などがあります。仕事量は多いですが、その分「美容院全体が、どのように回っているのかわかる」という点で、見習い時代から学べることは多いものです。

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サロンの見習いで働く期間はどれくらい?

サロンの見習いとして働く期間は、大体2年~3年です。つまり「美容師の免許が取れるまで」です。免許が取れたら見習いでなく「アシスタント」という肩書になるので、ここで見習いは終了します。2年になるか3年になるかは、夜間課程に通うか、通信課程に通うかで変わります。夜間課程なら2年~2年半、通信課程なら3年です。

アシスタントになると担当できる業務が増えます。お客様の髪の毛に触れるので、シャンプー・トリートメント・マッサージができるようになるのです。マッサージは一定以上の内容だと資格が必要ですが、美容院でやる程度のマッサージなら資格は不要とされています。

「2年~3年」という期間は、あくまで「課程修了後、すぐに美容師免許の試験に合格した」という場合です。合格しなかったらもう1年かかることもあり得ます。ただ、美容師免許の合格率は高く、大体80%~90%となっています。特に高かった年度の平成27年は「89.1%」だったので、まじめに勉強していて落ちるということは、まずないでしょう。

美容師免許を取得した後は、これまで見習いをしていたサロンでそのまま就職してもいいですし、別のサロンで働くのも大丈夫です。これは見習い時代に現場を見ながら「このサロンで働きたい」と思ったかどうかで決めましょう。また、仮に良いサロンだと思ったとしても、他のサロンはもっと良い可能性もあるので、求人情報だけでもチェックした方がプラスになると言えます。

具体的にどのような点で良いサロンが見つかるかというと「アシスタントにも積極的に指導をしてくれる」「お客様が多いので、シャンプー・トリートメントの経験を積みやすい」「残業が少ない」などの点です。特にお客様が少ないサロンだと、アシスタントの仕事も少なく、同じ1カ月を過ごしても、繁盛店のアシスタントとは成長の度合いがまったく違います。早く成長してスタイリストになりたいなら、できるだけ人気店で働いた方がいいでしょう。

そのような繁盛店・人気店の求人情報も含めて、リジョブのようなサイトなら、多くの美容系の求人情報があります。見習いの段階でも、美容師免許を取った後でも、多くの求人情報を見ながら美容業界全体の待遇の相場なども、学ぶことができるでしょう。そのような情報収集の一環として、一度リジョブなどをチェックしてみてください。

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