美容師になれるのは何歳から?美容師の受験資格や長く働くためのキャリアプランについても紹介

美容師の仕事に興味があっても、何歳から何歳まで働けるのかまでは知らない人もいるのではないでしょうか。

ここでは、美容師になれる年齢はもちろんのこと、美容師として長く働くためのキャリアプランについてくわしくご紹介します。

美容師の資格は何歳から取れる?


美容師という職業には、何歳から何歳までという年齢制限がありません。そもそも、美容師になるために必要なのは、美容師国家試験に合格することです。

ここでは、美容師の国家試験を受験するための条件、そして何歳くらいで取れるのかをご紹介します。

美容師の国家試験を受験するのに必要な条件

美容師の国家試験を受験するのに必要な条件は、まずは美容師養成施設での課程を修了した方です。具体的には、昼間課程2年以上・夜間課程2年以上・通信課程3年以上のいずれかを修了していれば国家試験の受験資格が与えられます。

もうひとつは一定の課程を修了したのち、1年以上の実地習練を経ている人です。課程の期間は、昼間課程1年以上・夜間課程1年4カ月以上・通信課程2年以上のいずれかを修了しているのが条件となっています。ただ、このルートは1998年3月31日以前に入学した人が対象です。

美容師になるには、上記いずれかの条件を満たしていればよいので、とくに決められた年齢制限はありません。

早ければ17歳で美容師になれる

実は中学卒業後に美容師の専門学校へ通学し、必要な課程を修了すれば、受験資格が手に入ります。そのまま一発で国家試験に合格できたとすれば、早ければ17歳で美容師になれるというわけです。

また、年齢制限も設けられていないため、社会人になってから美容師の養成学校に入って勉強し、美容師になることも可能です。つまり美容師は、何歳でも目指せる職業となっています。

美容師になったらまずはアシスタントから


美容師になれたからといって、すぐにお客様に施術ができるわけではありません。美容師の資格を取ってサロンに就職したあとは、まずはアシスタントからスタートするからです。ここから徐々に技術を磨いていけば、約2~3年でスタイリストになれます。

美容師は40代で定年って本当?

美容師の定年は40代といわれることが多いですが、これは本当のことなのでしょうか。ここでは、美容師の40代定年説について解説します。

40代定年説とは

美容師は40代で定年するという考え方を、「40代定年説」と呼ぶこともあります。厚生労働省が発表した2019年の賃金構造基本統計調査によると、現役美容師の90%以上が20~40代で構成されているからです。つまり、50代の美容師がほぼいないという結果が浮き彫りになりました。

美容師は立ち仕事ですし、掃除などの肉体労働も多いです。技術を磨くために日夜練習に追われ、帰宅時間が遅くなることも少なくありません。こういった労働の背景から40代の離職率が増え、結果的に40代定年説が囁かれているようです。

美容師の資格に年齢の制限はない

美容師の国家資格には有効期限も更新も設けられていません。そのため、引退するタイミングを決めるのは自分自身となります。

40代定年説が囁かれる美容師ですが、40代でも引退せずに現役で働いている人は多いです。近年、美容師の働き方はサロンだけでなく、さまざまな働き方があります。そのため、ご自身の体力やライフワークバランスを考慮して、引退の時期や働き方を決めても問題ないということです。

美容師の平均年齢

前述したとおり、美容師の平均年齢は20~40代です。とくにチェーン店では、平均年齢が若くなる傾向にあります。これはチェーン店でのお客様が10~30代と若い世代となるため、この世代のトレンドを敏感に感じ取れる世代が主力となっていると考えられているようです。

40代からは個人店で働いたり、サロンを経営したりする人もいます。とくにサロンを経営されている方の年代は50~60代が多く、キャリアを築いてきたベテラン美容師のセカンドキャリアとなっているようです。

美容師が独立するタイミング

美容師が独立するのは、何歳くらいからなのでしょうか。一般的には、経験と資金調達がある程度完了したくらいの年齢であるとされています。そのため、独立する前には経験を積み、資金を貯めることが重要となっているようです。

独立する人の年齢は30歳前後が多い

美容師として独立するタイミングは、スタイリストに昇格して実績を積み、リピーターや紹介客が増えた頃を区切りとすることが多いようです。

年齢にすると、25~35歳くらいを独立のタイミングとする美容師が多く見受けられます。とくにトップスタイリストであれば指名料も高くなるため、早めに資金調達が完了することから、独立のタイミングも早くなっているようです。

独立をした場合、自分の技術やトレンド、体力が仕事を続けるカギとなるので、ここが備わっているかどうかもポイントとなります。

美容師として長く働くためには

せっかく国家試験を合格して美容師になれたのだから、少しでも長く働きたいと考える方は多いでしょう。ここでは、長く働くためのキャリアプランをご紹介します。

店長やマネージャーとなって管理職として活躍する

店長やマネージャーになって、施術をする側ではなく、美容師を管理する側になって活躍することで、美容師を長く続けられる可能性があります。

仕事の内容としては働く美容師たちを取りまとめたり、商品の仕入れ管理をしたりする日常の業務から、集客戦略や店舗インテリアの管理など長期的に関わることまで幅広いです。

店長やマネージャーは美容師経験がなくてもなれますが、美容師経験があったほうがその知見を存分に活かせるので、お店に貢献できるでしょう。

オーナーとして活躍する

美容室のオーナー、つまりは経営者になるという選択肢です。オーナーをしながらときどきお客様の施術を担当したりすることも可能ですし、完全に経営に回れるため、働き方の選択肢が広がります。

オーナーも美容師経験がなくてもできますが、美容室を盛り上げるためにはやはり美容師としての経験があったほうがよいでしょう。体力に自信がない方や完全に裏に回るのではなく美容師として表にも立ちたい方は、働き方のひとつとして覚えておくのがおすすめです。

フリーランスとして働く

自分の店を持たずに歩合制で働く方法です。サロンの一角を借りたり、シェアサロンを活用したりして施術をおこないます。

雇われているわけではないので、自分の体力やスケジュールに合わせた働き方を選択できます。お客様からいただいたお金はすべて自分の賃金となり、収入が高い点も魅力です。

しかし、収入は不安定となりやすいので、この点を考慮したうえで選択肢のひとつとして考えてみるとよいでしょう。

訪問美容師(おもに福祉美容として)として働く

少子高齢化の近年、需要が高まっているのが訪問美容師です。名前のとおり、お客様のご自宅を訪問して施術します。

また、病院や介護施設に出向いて高齢者のヘアカットやカラーリングなどをおこなう福祉美容師も、高齢化とともにじわじわと需要が高まっているようです。

美容師は、美容所以外の場所で美容の業をおこなってはならない法律で定められていますが、福祉美容師の場合はこの限りではありません。

美容師に年齢制限はない

美容師は、最速で17歳でなれる仕事です。年齢制限もないため、17歳以上なら何歳でも目指すことが可能となっているので、自分が働けると思う時期まで働き続けられます。

せっかく取得した国家資格を有効に、かつ長期的に活かし続けられるように、キャリアプランをご自身で考えてみてはいかがでしょうか。

20~30代でまだ先はわからないという方でも、早めに長く働くためのキャリアプランを考えておくことで今後の働き方も変わってくるはずです。

引用元サイト
理容師美容師試験研修センター 受験資格

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