スペシャリストの育成で新しい美容室経営を目指す『LOS LOBOS』
三軒茶屋から徒歩3分。バーをイメージしたラグジュアリーな空間が広がる『LOS LOBOS』。業界では珍しいオウンドメディアの運営や、スタッフが得意分野を伸ばすことで 美容室経営の新しい形に挑んでいます。後編ではそのさまざまな取り組みについて、店長のITARUさんにお話を伺います。
夢を夢で終わらせない環境をスタッフに提供！
――現在、スタッフの方は何名いらっしゃいますか？また、人材育成ではどのようなことに気を付けていますか？
「社長を含めると4名です。育成面で気を付けていることは、お客さまの立場に立って想像するように、ということを伝えるようにしています。たとえば掃除が行き届いていないときに、『掃除をして』と伝えるのではなくて、『自分がご飯屋さんに行ったとき汚かったらどう思う？』というように、自分で考えて行動できるように促しています」
――スタッフに優しいお店を目指しているとのことでしたが、具体的にはどのような取り組みをされていますか？
「労働環境の整備ですね。週休2日で9時間労働にしています。なるべくスタッフが自由な時間が作れるようにして、その空いた時間でプライベートな時間を楽しんでもらったり、練習したり、知識を得たりすることができるようにしています」
――このお店で働くことで得られることはどんなことでしょうか？
「スタッフのアイデアを受け入れてくれる環境が整っていると思っています。以前あるスタッフがバリで集団ビーチカットをするという夢を持っていて、それを聞いた社長がじゃあやろうと、全員をバリに連れて行ってくれて、実際にビーチカットをやることができたんです。夢を持つことは簡単ですが、叶えるのは困難もあります。それでも夢を夢で終わらせないでほしいという社長の思いがあります」
個人の力を伸ばし、お客さまを笑顔にするサロンに
――他のサロンにはない特徴はありますか？
「これからの時代は、個人が得意分野を見つけてその道のスペシャリストになっていくことが大切だと思っています。ですので、店名の由来でも少しお話しましたが、特定の分野で強みを見つけてもらうという育成方法をとっています。アシスタントは一通りの技術を一定レベルまで身につけたあと、得意とする技術をより一層伸ばし、武器になったところでスタイリストデビューするんです。そうすることで、スタイリストになるまでの時間を大幅に短縮することもできます。まだシステムがちゃんと完成していないのですが、ゆくゆくはうちのお店で縮毛矯正をするならこの人、というスペシャリストを置きたいんです。会社に所属しながら個人のブランディングができますし、個人の力を生かして会社にも貢献してもらうことができると思っています」
――「小顔ヘア研究所」というオウンドメディアを運営しているとお聞きしたのですが、美容室単位でやられているのはかなり珍しいかと。なぜ始められたんですか？
「きっかけは髪の悩みを持つ方に、どのように情報を届けるかというところでした。この情報を見ることで、悩みを解決するきっかけにしてほしいのと、僕たちを知ってもらいたいという思いがあったんです。それともうひとつ、情報発信をするときも個人が得意分野について発信をするということにしました。そのためには、知識を身につけたり、情報収集することが必要になります。それがとても勉強になるんですね。オウンドメディアの執筆にはネタ集めから執筆まで時間がかかり、スタッフは大変そうですが、かなり身になっていると思っています」
――今後の目標を教えてください。
「スタッフそれぞれが、ひとりでもやっていけるくらいのパワーを身につけることかなと思っています。特化した部分があるだけで有名にもなれるでしょうし、それでみんなで切磋琢磨していけばもっとレベルアップができると思っているんです。業務委託やフリーランスという道があるなかで、あえて正社員として雇用しチームの一員として働いてもらっているわけですから、ひとりで接客するよりチームでやっているほうがお客さまの満足度は高いかなと。そうしてお客さまの笑顔を増やし続けるサロンでありたいと思っています」
360℃カメラで気になる店内をチェック！
Salon Data
LOS LOBOS
〒154-0004 住所：東京都世田谷区太子堂2-25-6 3F
TEL：03-6453-4780
http://loslobos.jp/
http://kogaohair-labo.com/
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