「ショートカットが上手な美容師」を目指し、新天地へ。自分の価値観を180度変えてくれた環境「GRAFF hair銀座店」木下英治さん

東京は銀座、蔵前、日本橋、大阪は梅田と4店舗を展開する美容室「GRAFF hair」。ハンサムショートで人気を集める今泉孝記さんがオーナーを務めるサロンで、業界トップクラスの技術を誇ります。

その銀座店に2020年に転職をしたのが、今回登場いただく木下英治さんです。現在は銀座店のスタイリストであり、梅田店にある「mel by GRAFF大阪梅田」のマネージャーとしても活躍しています。

そんな木下さんですが、美容専門学校時代は自分がどんな美容師になりたいのか、どんなサロンで働きたいのかを見失っていた時期もあったといいます。

しかし卒業を間近に控えたころ、インスタグラムで見かけたショートカットがきっかけで、「ショートカットがうまい美容師になる」という目標ができ、「GRAFF hair」でひたむきに努力を重ねてきました。「GRAFF hair」の高い技術を追い求める姿勢に厳しさを感じたこともあったそうですが、自分の至らなさを気づかせてもらえる、ありがたい環境だったと振り返ります。

今回、お話を伺ったのは…

「GRAFF hair銀座店」スタイリスト/「mel by GRAFF大阪梅田」マネージャー

木下英治さん

美容専門学校卒業後、大阪で大手サロンに入社。ショートカットが得意な美容師になりたいとの思いから、2020年10月に「GRAFF hair」へ転職。2022年11月にスタイリストデビューを果たし、デビュー半年で新規のお客様の来店が月間50人弱、売上100万円以上の実績を作る。2025年1月には、「GRAFF hair」のセカンドブランドにあたる「mel by GRAFF大阪梅田」の立ち上げを行うマネージャーに抜擢。現在は銀座店と梅田店を行き来しつつ、プレイングマネージャーとして活躍中。

インスタグラム

やりたいことを見失ってしまった専門学校時代

美容専門学校に通っていた際、自分の目指す美容師像がわからなくなってしまったという木下さん

――美容師になろうと思ったきっかけから教えてください。

中学3年のときに、初めて美容室で髪を切ってもらったことがきっかけです。それまで母に髪を切ってもらうことが多かったのですが、初めて訪れた美容室で、自分でも見違えるほどの姿に変化することに衝撃を受けたんです。

それまで建築系の仕事をしている父の影響で建築の仕事について調べたり、料理にも興味があったりと、将来の進路についていろいろと迷っていたのですが、自分にとっては美容師さんから受けたインパクトが一番大きかったので、美容師を目指すことにしました。

――そこからは順調に?

それが美容専門学校在籍中に、自分がどんな美容師になりたいのか見失ってしまったことがあって。当時メンズサロンが流行っていたことと、自分がレディースのヘアスタイルにあまり興味がなかったため、メンズサロンに進めたらと漠然と考えていました。

しかし、憧れていたメンズサロンに通っているうちに、自分はそのサロンの雰囲気にあまりなじめないと気づいたんです。そこからどんな美容師になりたいのか、どんなサロンに勤めたいかがわからなくなってしまい、就職活動にも力が入らなくなってしまいました。

こんな言い方は失礼かもしれませんが、美容師として働けるのであればどこでもいいと思い、美容学生時代にアルバイトをしていたサロンに社員として入社をすることを決めたんです。

唐突に芽生えたショートカットへの思い。入社後すぐに転職活動を開始

木下さんが1社目のサロンへ入社後すぐに転職活動を開始したのは、ショートカットに惹かれるようになったからだという

――1社目のサロンへの入社から約8ヶ月ほどで「GRAFF hair」に転職した理由は?

話が少し前後してしまうのですが、転機となったのが専門学校の卒業を間近に控えたときに、ショートカットがうまい美容師になりたいという思いが湧いてきたことでした。インスタでさまざまなヘアスタイルを見ることが多かったのですが、そこでショートカットのスタイルを見ていたときに、突然惹かれてしまって。

その後、内定が決まっていたサロンに入社をしたものの、会社全体であまり技術力の向上に熱心ではなかったこともあって、ショートの技術を習得できるサロンに転職をしようと決めたんです。

――それで見つけたのが「GRAFF hair」だったと。

はい。ショートカットが得意な美容師さんを何人か見つけていたのですが、かっこいいショートのスタイルが好きだったので、代表の今泉がバズらせていた「ハンサムショート」に惹かれたんです。

当時大阪で仕事をしていたので、休みの日にサロン見学をさせてもらいに銀座のお店に行ったところ、お店に入った瞬間にリラックスできると感じました。

いくつかサロン見学には行っていましたがいつも緊張することが多くて、ほかにそのような雰囲気に感じたお店はなかったので、その点も気に入って。採用試験に進めてもらい、無事に入社が決まりました。

大阪から東京に引っ越すことになりましたが、頭のなかにあったのは「早くショートカットが上手な美容師になりたい」という思いだけで、隣町に引っ越すくらいの感覚でした。正直、会社の福利厚生や給与などの条件面もほとんど確認しないまま、入社を決めました(笑)。

「これくらいでいい」の甘さに気づけた、成長できる環境

「GRAFF hair」に入社したあとの新人時代について話す、木下さん

――「GRAFF hair」に入社してからどんなことを感じましたか。

スタッフ全員が技術を向上させることに対して強い思いを持っていてモチベーションが高いこと、そしてスタッフ全員がほかのスタッフに対しても興味を持っているということに驚きました。

僕は一番下のアシスタントとして入社をしていて、本当に何もできなかったのですが、どんなに夜遅くなっても、先輩たちが一生懸命に教えてくれたので、徐々に仕事の内容や技術力を身につけることができたと思います。

――逆にモチベーションが高い環境下だからこそ、難しさや厳しさを感じることはありませんでしたか。

ありましたが、とてもありがたい環境だと思いました。それまでの自分が「これくらいできればいい」と思っていたところから、さらに5段階ぐらい上のレベルのことを教えてもらっていると感じたからです。

技術へのこだわりに驚くことが多々ありましたが、たとえばシャンプーのときに、頭の部位によって力加減を変えること。頭頂部はしっかりと力を入れて、それ以外の部分は優しくというような形で強弱をつけたり、お客様に不快な部分がないか細かく声掛けをしたり。厳しいからこそ今までの自分の甘さを実感できて、理不尽ではない、いい厳しさだと感じました。

――なかでも壁に感じたことはありましたか?

とにかくお客様に対する気遣いができなかったことです。お客様が寒そうにしていてもなかなか気づかなかったり、お客様の前で自分だけが話しをしていて、お客様が話したいことを引き出せていなかったりすることもありました。それまでは自分さえよければいいというような考え方だったので、先輩たちに教えてもらいながら、徐々に視野が広がっていったと思います。


後編では木下さんのデビュー後について伺います。集客のため、インスタに力を入れるようになっていた木下さんですが、最初はなかなか成果に結びつかなかったといいます。元々ショートに対する思いが強く、インスタでもショートを前面に押し出して投稿を続けていましたが、お客様の悩みを解決できて、ビフォーアフターが分かりやすい縮毛矯正にシフトしたことで、月間売上100万円を達成できたそうです。

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GRAFF hair銀座店
東京都中央区銀座1-4-3カルチェブラン銀座ビル5F
03-6228-7065

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