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コラム・特集 2018-10-03

千吉良恵子 interview #1:日本を代表するヘアメイクアーティストの仕事論

今回は、ヘアメイクアーティストの千吉良恵子さんにインタビュー。『VoCE』や『MAQUIA』など、数多くのビューティー誌に創刊から関わっている日本を代表するヘアメイクアーティストです。
「ヘアメイクは天職です」と語る千吉良さんは、今年でデビューから30年を迎えます。そこで、これまでの経験を振り返りながら魅力的なヘアメイクを生み出す方法や、仕事に対する思いについて語っていただきました。前編では、美容業界に興味を持ったきっかけや、デビュー当時の思い出を伺いました。

兄の髪をカットして腕を磨いた中学生時代

千吉良恵子さん

――美容業界に興味を持ったのはいつ頃ですか?
「はっきりと意識したのは、小学3年生の頃だったと思います。家の前に美容室があり、子どもの頃から頻繁に母とおじゃましていたんです。母を待つ間、パーマを巻くためのカラフルなロッドを手に取り、よく遊んでいました。サロンの独特な香りもお気に入りで、気付いたときには美容師に憧れていました。その後、中学生になると兄の髪を切り始めたんです。つたないイラストを描いて『今日はこんな感じにするから』と伝えて(笑)。何度か切らしてくれたので、気に入ってくれていたと思います。高校にあがると友人の髪も切るようになりました」

――それでは、美容学校時代について教えてください。
「自分が不器用だとわかってショックでした。たとえば、同級生がきれいにパーマを巻くなか、私はなかなか思うようにできなかったんです。それでも、美容師になりたい気持ちが強かったので、必死に練習しました」

入社後すぐに、ひとりでヘアメイクの現場へ

千吉良恵子さん

――ヘアメイクとして働き始めたのはいつ頃ですか?
「24歳の時ですね。専門学校を卒業した後は美容師として働いていましたが、結婚を機に、土日休みの職場で働こうと思ったんです。そして退社後に求人情報誌を見ていたところ、ヘアメイクの仕事を見つけました」

――初めて働いた現場を教えてください。
「着物のポスターを撮影する現場だったと思います。入社して数日後に、いきなり仕事を任されたので驚きましたね。『こんなに早くにひとりで仕事をするのか』と。実は、メイク道具すら揃っていなかったんです(笑)。そこで、急いで化粧品屋さんに行き、ひととおりの道具を買って現場に向かいました」

“一生ヘアメイクをやりたい”

千吉良恵子さん

――ヘアメイクを始めた当初、どんなことを感じましたか?
「『一生ヘアメイクをやりたい』と思いました。仕事が楽しくて仕方がなかったんです。ヘアメイクを始めた頃は雑誌やポスターの仕事以外にも、男性議員のポスターやガソリンスタンドの教育ビデオ用のヘアメイクなど、さまざまな仕事を任されました。一見、華やかな仕事でなくても、すごくやりがいがあっておもしろかったんです」

――どんなところに、魅力を感じましたか?
「外見を美しく仕上げることが楽しかったのはもちろんのこと、自分の努力次第でどんどんキャリアアップできるところも魅力的でした。テーマに沿った美しいヘアメイクができれば、モデルやカメラマンなど、ともに働くスタッフが評価してくれてそれが次の仕事につながるんです。少しずつ、仕事が大きくなっていくのが実感できましたね。雑誌のなかでしか見たことがなかった人たちと一緒に仕事ができることが、とてもうれしかったです」

デビューした当初は、ちょうどビューティー誌が誕生したタイミングで、さまざまな雑誌の創刊に関わったそうです。「当時の雑誌業界は、新しい美しさを求める雰囲気があり刺激的な毎日でした」と語ってくださいました。中編では、ヘアメイク人生の転機となる出来事や、仕事をするうえでのこだわりを伺います。

Profile

千吉良恵子さん

千吉良恵子さん

ヘア&メイクアップアーティスト
LA DONNAに20年間所属したのち、2012年11月1日cheek one設立。女性雑誌のビューティー、ファッションページ、広告撮影など幅広く活躍中。また、講演や化粧品関連のアドバイザーも務める。『千吉良恵子の可能力メイク』『千吉良恵子の効くメイク』他、著書多数。

Information

cheek one inc.

住所:東京都目黒区鷹番3-20-5
TEL:03-6451-0428

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