宮沢セイラ interview #2 視野を広げて自分を見つめる先に描く目標
吸い寄せられるような眼差し、整った顔立ちがふと見せるやわらかな笑顔。乃木坂46の鮮烈デビューから数年、新たな道を目指しモデル、タレント活動へと歩みを進める宮沢セイラさん。周囲を魅了する人には、華やかさの奥に凛とした強い思いが感じられます。今のお仕事、大切な存在、将来の目標とともに、スタイルを維持するためのヨガや気になる食生活についてうかがいました。
後半は、仕事への思い、かけがえのない存在、強み、これから。過去を振り返らず、先をずっと見つめ続ける、その先に新たな目標が生まれます。
誰のため、何のために、がんばるのか。目的を明確に
――セイラさんにとって、お仕事はどんな存在ですか。
「日々勉強です。たとえこの仕事ではなかったとしても、生きていくための修行だと思っております(笑)いいことも大変なことも乗り越えてコツコツと。ヨガインストラクターの資格が取得できたのも、筆記や実技試験に向けて地道にやってきたことが結果に表れ、喜びにつながりました。座右の銘は『継続は力なり』。結果をすぐに求めず、目の前のことをひとつずつ、と自分に言い聞かせて行動しています」
――仕事やヨガなど、何かチャレンジするうえで心がけていることは。
「この世界に限らずですが、まわりよりも『自分』の結果につい重点をおいてしまいがち。でも『自分が成功するために何をしたらいいか考える前に、誰のために何のために、なぜ私は成功しなくてはいけないのか。人生の土台になる目的を明確にもとう』と心に留めています。実はこの言葉、父からもらったもの。私の状態を見ながら、『いい言葉があったよ』とさりげなく連絡をくれてとても心強く、尊敬しています」
――人、人間関係を大切にしていらっしゃるのですね。
「はい。特に家族や友人はかけがえのない存在です。父はもちろん、母は乃木坂46やヨガなど、要所要所ではじめるきっかけやスイッチを入れてくれるすごい人。兄も常に目標に向かっていて刺激を受けます。落ち込むことや相談があれば、家族にひたすら話を聞いてもらい、解決の糸口を見つけています。友人もそう、楽しいときだけでなく辛いときにもいっしょにいてくれる。大事な人と会うとエネルギーがチャージされて、またがんばろうと思えます」
今を見つめ、目標をリライトしながら、思いを強く持つ
――これまでで大変だったお仕事はありますか。
「常にがんばらなきゃって思っているので、大変とか困難とか感じることはほとんどありません。どうしてもひとつ、挙げるとしたら『TOKYO GIRLS RUN』でしょうか。東レのキャンペーンガールのときに参加した『東京ガールズコレクション』のランニングチームで、ハーフマラソンにチャレンジしました。陸上部出身ですが短距離専門だったので、長距離は未知の世界。毎日10キロくらい練習して、アスリートの気分でした。無事完走できて本当によかったです」
――自身が思う仕事の強み、おすすめのポイントはありますか。
「母に相談してみたら『手』じゃないかって。自分でいうのも恥ずかしいですが、すっとしているので手タレもできるかしら、なんて思ってます。特別なケアはしていませんが、一年中ハンドクリームはつけていて、爪の手入れもまめにしています。愛用しているのは、24時間香りが持続するヴィクシーのハンドクリーム。ハワイにいったときに買いだめしました(笑) あと最近一日3回飲んでいるのがXTENDのBCAA(スポーツサプリ)。アミノ酸がとれるので肌の調子がいいんです。カロリーも低いですし、おすすめです!」
――いつも目標を書いているそうですね。次なるものは。
「小さい頃、兄が画用紙に目標を書いていて、まねして私も書くようになりました。『バレエスクールに合格して留学したい!』など実現したものもあるし、環境や経験で変わっていくものも。書くことによって目標が明確になるので、そのときどきで書き直して思いを強くしています。次なる目標は『アナザースカイ』に出演すること。バレエ留学したモナコに行って、寮母さんや先生などお世話になった方々に再会したいです」
インタビュー:須永久美
撮影:千々岩友美
Profile
宮沢セイラ
日本とフランスのクォーター。3才からクラシックバレエを習い、バレリーナを目指す。高校を休学し単身モナコへバレエ留学するも、両ふくらはぎを痛めて帰国。2011年8月、乃木坂46のオープニングメンバーとしてグループに参加。2013年9月、「Girls Award」で念願だったモデルデビューを果たす。2013年11月乃木坂46を卒業。2014年春、「宮沢セイラ」と改名し、モデル、タレントとして活動をスタート。2015年、東レキャンペーンガールに任命される。
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