セラピストに多い退職理由は?やめとけと言われる理由や長く続けられるサロンを見つけるポイントを紹介

現在はストレス社会と言われていますが、休日や仕事の後に心身をリラックスさせてくれるサロンを利用している人はたくさんいます。そこで「癒し」のスキルや知識が身につく「セラピスト」は、女性を中心に人気の職業になりました。

ところが、セラピストになったにも関わらず、いつのまにか辞めてしまうセラピストも多くいます。今回は、サロン勤務のセラピストのお仕事内容や年収、辞めたいと思ってしまう理由や転職の注意点などについてまとめてみました。ぜひ参考にしてください。

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「セラピストはやめとけ」と言われる理由とは?

セラピストについて調べると、ときに「やめとけ」という言葉が目に入ることがあります。人を癒す仕事のはずのセラピストは、なぜ「やめとけ」と言われるのでしょうか?

考えられる4つの理由を見ていきましょう。

体力的にきつい

セラピストと一口にいってもさまざまな種類があります。提供するサービス内容によっては体力が必要なことがあり、力仕事が多いものも。

そういった内容の仕事は体力的な負担が大きいため、体力がない方にとっては辛いかもしれません。また接客業なので、忙しければしっかり休憩をとることが難しかったり、一日中立ちっぱなしになったりというケースもあることが考えられます。

体へのダメージ

上述した内容ともつながりますが、手技をもちいた施術をする場合、体力的な負担だけでなく、腰痛や腱鞘炎のように健康を損なうこともあります。

お客様の体を全身を使って数十分もみほぐしをしなければならず、立て続けに施術をおこなうこともあるでしょう。そういった施術は中腰の姿勢が続くことも多く、手や腕を酷使するため、場合によってはダメージになってしまいます。

疲れているお客様の接客がつらい

お客様はサロンに癒しを求めて来られます。なかにはストレスを抱えている方もいるでしょう。

人間は誰しも疲れているときに周囲への気遣いができなくなったり、愚痴っぽくなってしまうもの。セラピストはそういったお客様の相手もしなければならず、ネガティブな感情に引きずられてしまうこともあります。

高収入になりにくい

セラピストの仕事はさまざまな種類があるため一概には言えませんが、一般的に低い傾向にあるようです。

厚生労働省の職業情報提供サイトjobtagによると、アロマセラピストやリフレクソロジストなどセラピストに分類される職業の平均年収は約320~380万円ほど。国税庁が発表している全国平均年収は461万円なので、低い傾向であることは確かです。

ただし女性の全国平均年収は280万円なので、女性に限って言えば必ずしも低収入の仕事とは言えないでしょう。

一方で、サロンによってはボーナスが出ないこともあるため高収入になりにくく、転職を決意する人がいるのも事実です。

引用元
国税庁:1 平均給与
jobtag:アロマセラピスト
jobtag:リフレクソロジスト
jobtag:エステティシャン

セラピストの主な退職理由

では実際にセラピストが退職理由に挙げるものとして多いことには、どんなものがあるのでしょうか?「やめとけ」と言われる理由とかぶる内容も多いですが、整理してみましょう。

体力的な問題

セラピスト、特に全身のトリートメントを行うセラピストは、とても体力を使う仕事です。

体力的な負担が大きい

朝から晩まで1日数時間は立ちっぱなしで力を入れ続ける仕事ですし、休憩も、お客様の予約が途切れた合間に取るようになります。忙しいと施術と施術の間に食事をかきこむことになったりする場合もあるくらいです。まさに体力勝負と言えます。

接客以外の仕事も多い

お客様がいない時でも、洗濯をしたり、ビラ配りをしたり、やることはいくらでもあるのです。どんなに疲れた状態であっても、お客様は疲れた顔のセラピストに施術はされたくないですから、笑顔を絶やさずにお客様に接しなければなりません。

信頼してもらえて初めてちゃんとした施術ができるのです。心も強くないとなかなかできません。

腰痛や腱鞘炎などのダメージ

そして体重を預けて施術したり、逆に全体重を乗せないように足を踏ん張ったり、セラピストは毎日、腰を酷使することばかりしていますから、腰痛の悩みは深刻です。

腰痛も退職したくなる重大な原因となります。指に腱鞘炎を起こす人もいるようです。

人間関係の悩み

セラピストの職場は女性が多く、なかにはそりが合わない人もいるかもしれません。女性特有の揉めごとが起きると、人間関係に悩んで辞めたいと思うこともあります。

小さなサロンでは特に少人数で仕事をまわすため、合わない人がいると毎日が苦痛になってしまいます。

給料が低い

上述したようにサロンによっては給料が低いことがあり、将来への希望が持てずに転職を決意する人もいます。

たとえばセラピストとしてしっかりとしたスキルがあっても、サロンへの貢献度を正当に評価されていないと感じれば仕事への意欲は下がってしまうでしょう。そういった場合、自分のスキルをきちんと評価してくれるサロンに転職したい、と考えるのは当然のことかもしれません。

他の業種への転職

人を癒すセラピストに憧れてサロンに入社したものの、思ったより体力が必要なことやネガティブな一面があることに耐え切れず、まったく違う仕事に転職する人もいます。

また、技術職でありながら接客業でもあるこの仕事になじめず、接客以外の仕事に就く人も。

セラピストの仕事に不満を感じていなくても、営業や事務などまったく違う仕事を経験してみたいというチャレンジ精神で辞める人もいるでしょう。

働く環境を変えたい

セラピストの仕事にやりがいを感じていても、今の職場が合わない、給料に不満があるなどの理由で転職を決意する人もいます。

これには、人間関係や自分の働きが正当に評価されていないという不満、単純にスキルを活かして環境を変えたいという好奇心など、さまざまな理由が考えられるでしょう。

またもっと技術を磨きたい、セラピストとして仕事の幅をひろげたいという前向きな理由もあります。

家庭の事情

長い人生において、誰しもライフステージの変化を経験するでしょう。家族の介護や子育て、配偶者の転勤など、環境が変わることで辞めざるを得ないケースもあります。

セラピストのスキルは、一度退職しても再就職で有利になるほか、自宅サロンをオープンしてできる日時にだけ予約を受けるということも可能なので、ライフステージの変化にも対応しやすいのがメリットです。

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職場を辞めると決めたら?転職の流れ

仕事を辞めると決めたら、何をすればよいでしょうか。辞める時期と給料がもらえるタイミングによっては、無収入の期間が生じてしまいます。

貯金があればそれもいいのでしょうが、通常は次に働く場所のことを考えるでしょう。ここからは転職を決意してからやるべきことを紹介します。

転職先を探す

転職活動は、在職中に転職を決めてすぐ開始するのか、退職してから始めるのかのどちらかです。

在職中に転職活動を行う一番大きなメリットは、収入面での不安がないので今までの生活を変えずに転職活動を進めることができる点です。

退職後に転職活動を行う場合は、時間に余裕があるので就職活動に集中できます。面接の日時もいつでも大丈夫なので、いろいろな求人に応募が可能です。

セラピスト以外への転職を視野に入れている方は、以下の記事も参考にしてください。
未経験でもなれる美容系の仕事とは?美容業界に向いている人の特徴や転職するメリットを紹介

履歴書作成と送付

履歴書には、一般常識とされる書き方のマナーがあります。たとえば履歴書全体を通して和暦・西暦を統一することや、学歴・職歴を分けて書く、自己PR欄や本人希望記入欄への書き方など、非常識な人だと思われないように注意が必要です。

また郵送する際に同封する添え状の書き方、自己PRや志望動機欄など自由記述でありがちなマナー違反などの注意点もありますので、以下の記事を参考に作成しましょう。
セラピストの履歴書の書き方・注意点・志望動機の書き方を解説

面接

履歴書を送って書類選考を通過すれば、次は面接です。面接では、なぜセラピストになろうと思ったのか、このサロンを選んだ理由は何か、サロンで活かせる強みなどのほか、退職の理由も聞かれるでしょう。

退職の理由を伝える際は、ネガティブな理由だとしても、それをそのまま伝えるのではなく、ポジティブな言葉に変換したり違う理由を考えてみたりして、前向きな気持ちで退職したことをアピールすることが大切です。

また面接では、身だしなみや立ち居振る舞いなども見られています。面接での受け答えのポイントや注意点もチェックして、面接にのぞみましょう。

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セラピストの志望動機で伝えるべきことやNGな内容とは?例文も紹介

転職活動をはじめる前に注意すべきこと

セラピストを辞めると決めたら、転職活動のほかにやらなければならないことがいくつかあります。ここでは、転職活動をはじめる前に確認しておくことや、セラピストならではの注意点について見ていきましょう。

失業保険などの受給状況の確認

一定期間以上雇用保険に入っていた場合は、ハローワークで手続きをすれば失業保険をもらうことができますが、自己都合退職の場合は受給までに4カ月の猶予期間があってすぐにはもらえません。

ハローワークに行って受給条件をきちんと調べましょう。よく、手続きが難しいと思い込んでいる人もいますが、そんなことはありません。失業保険をもらうのは当然の権利なのです。

失業保険をもらわない方が有利な場合とは

実は、失業保険をもらわない方がお得な場合もあります。それは雇用保険の加入期間が、失業保険が増える境目にある人です。

失業保険は、入社5年目を境に大きく増えますから、仮に雇用保険の加入期間が4年11カ月でしたら、後1カ月雇用保険の加入期間を延ばしてから辞めてもらうか、もらわないで加入期間を加算させた方がお得というわけです。

また、退職時の年齢が45歳を過ぎた場合も、失業保険の日数は大きく増えますから誕生日が近い場合は考えましょう。

お客様への通知はしっかりとする

辞めることが決まったら、お客様へ早めに連絡をしましょう。そうでないと、ご指名で来られたお客様へ迷惑をかけることになります。また、違うサロンでセラピストを続ける場合、ご縁があればまた指名してくださるお客様もいるかもしれません。

大人としてやるべきことはきちんとやって、立つ鳥跡を濁さずで辞めましょう。お客様以外にも、お世話になった方や職場の人たちへの感謝の気持ちも忘れずに早めにお知らせしておきましょう。

情に流されないように注意する

辞めると決めてからも、お客様や同僚から「辞めないで」と言われると決意がゆるぎがちです。

しかしよく考えて出した結論なら、情に流されて延期したり、辞めることをやめたりしないようにしましょう。退職を取り消してサロンに留まったとしても、不満が解消されなければまた辞めたいと思う日がやってきます。そうなれば、また周囲を振り回してしまうことになりかねません。

また、お客様や職場の人に自分の自由な選択を左右されて決め直すようなことをしたら、これからの人生でうまくいかないことが起きたときに、まわりの人のせいにしてしまいます。

セラピストが向いているのはどんな人?

ここまで、退職をテーマにしたセラピストのネガティブなことばかりでしたが、セラピストとしてやりがいや誇りをもって働いている方は多くいます。

セラピストに向いているのはどんな人なのでしょうか。ここからは、セラピストとして長く活躍できる人の特徴を見ていきましょう。

親身に寄り添える人

セラピストは癒しを提供する仕事です。そのため人の気持ちに寄り添い、親身になれる人が向いています。

身体の構造や美容の知識・技術だけでなく、心のリフレッシュも手助けできるような大らかなタイプの方、人の悩みを聞くのが苦にならない方などにはおすすめの仕事だといえるでしょう。

体力がある人

何度もお伝えしているように、提供するサービス内容によっては体力が必要です。

もみほぐしをメインとするサロンでは、一日中立ちっぱなしで中腰のまま力を込めてお客様の体をもみほぐさなければなりません。すぐに疲れてしまうスタミナがない方には向いていないでしょう。

逆をいえば、学生時代に運動部だった方や基礎体力に自信がある方にはおすすめしたい仕事です。

流されない人

体の癒しだけでなく、心の癒しも提供するセラピストは、ときにお客様の愚痴を聞かされたりネガティブな感情をぶつけられることもあるかもしれません。

そういったお客様の相手をする場合、気持ちが引っ張られてしまうタイプの人は自分までネガティブな気持ちになったり、鬱々とした気持ちを引きずってしまったりすることがあります。

そのためメンタルが安定しており、親身になりつつもしっかりと自分を保てる人や、気持ちの浮き沈みがあまりない人に向いている仕事です。

長く続けられるサロンを見つけるには?

転職の決意が固いなら、気持ちを切り替えて次の就職先を探す柔軟さも大切です。どうせなら長く続けられるサロンに入社したいもの。

そのためには、サロンを選ぶ時点でさまざまなことをチェックしておくことが重要です。

希望の労働条件かどうか

まずは自分がなぜ転職を決意したのか、その理由を明確にしましょう。サロンを辞める理由となったことが、次のサロンで繰り返されれば転職の意味がなくなり、また退職しなければならなくなってしまいます。

そこで、嫌だと思ったことや希望する条件、これだけは譲れないということを整理し、その条件をもとにサロンを探すことが大切です。

待遇を確認する

セラピストの仕事に大きなやりがいを感じていても、給料や休日など待遇面に不満があれば私生活が脅かされる可能性もあります。特に退職を決めた理由が待遇面であれば、次のサロンでは具体的なところまで踏み込んで、待遇をチェックするのがおすすめです。

退職理由が待遇面ではなくとも、給料や福利厚生・休日などの充実度は、セラピストとしてのモチベーションにも影響するので、よりよい条件のサロンを探しましょう。

実際の店舗の雰囲気を見る

就職を決める前に、実際の店舗を見てみるのがおすすめです。応募要件だけではわからない、サロンの雰囲気や接客態度、スタッフ同士のやり取りなどをチェックしておけば、イメージとのギャップに驚くこともないでしょう。

離職率が高くすぐに人が辞めてしまうサロンの場合、慢性的な人材不足から、書類選考もそこそこにいきなり面接、採用という流れになることも多々あります。そういったサロンに入社しなくて済むように、事前に見学するのがおすすめです。

研修制度の有無をチェック

未経験でセラピストになる場合やしっかり経験を積む前に転職を決意した場合などは、研修制度があると安心です。また豊富な経験があったとしても、サロンごとに特色があったり違うやり方だったりすると、スタッフ同士のトラブルにもなりかねないため、やはり研修制度はあったほうがいいでしょう。

しかし研修が厳しすぎて、新人が続かないサロンもあるのは事実。不安なことや疑問点は、面接ではっきりさせておくことをおすすめします。

研修制度ありなどのこだわり条件検索機能が豊富なリジョブ

セラピストの求人を探す際、求人情報サイトを利用する方も多いでしょう。求人サイトのリジョブは、美容系職種に特化しており、セラピストの求人も豊富に取り扱っています。

リジョブには、希望の求人を見つけやすい仕掛けがいくつもあり、はじめて転職活動をされる方にもおすすめです。リジョブの特におすすめの機能や特徴を紹介します。

詳細な求人情報で条件の確認がしやすい

求人を探す際、地域や雇用形態はもちろん、「研修制度あり」「ノルマなし」「ボーナス・賞与あり」などの特徴からサロンを見つけることが可能。さらに細かい条件を指定したい場合、サロンが提供する施術内容や施設形態、休日や勤務体制、福利厚生などの項目にチェックを入れるだけで、こだわりのサロンを見つけられます。

条件を指定したら当てはまるサロン一覧が表示され、一目で給料や条件を確認できるのも便利です。気になる募集要項のサロンがあれば、ワンクリックで詳細を開くことができ、さらに詳しいインセンティブの条件や割合、勤務時間・休日・仕事内容・福利厚生・求める人物像などをチェックできます。

気に入ればマイページでキープしたり、そのままWeb上で応募することも可能です。またプロフィールを登録しておくことで、スカウトを受けるチャンスもあります。

スマホアプリ対応で隙間時間を有効活用

求人を探す場合、必ずしもパソコンで開くとは限りません。スマホでPCサイトを開こうとすると、容量が大きくなかなか開かなかったり見づらかったりして不便です。

リジョブはスマホ向けのアプリがあるため、隙間時間を活用してこまめにチェックすることができます。スマホアプリなので、スマホで見やすく操作しやすい設計になっており、電車やバスでの移動時間や休憩時間などにもチェックしやすいでしょう。

スカウトがきた場合も、アプリに通知がくるため見逃す心配もなく安心です。

自分に合ったサロンでセラピストをしよう

セラピストは体力や気力が必要なハードな一面もある一方で、お客様に癒しを提供し、自身が身につけたスキルでお客様に喜んでいただけるやりがいのある仕事です。しかし不満があるなかで仕事を続けるのは辛いもの。

辞めようと思ったのが一時の気の迷いなどではなく、それなりに考えた結果決めたことであれば、一歩を踏み出すことで人生が開けるかもしれません。

どんな職業でも、退職には体力を使います。長引けば長引くほど疲れてしまって、辞める気持ちがゆらいでしまうこともあります。

セラピストや美容系職種の求人を探すなら、美容系に特化した求人情報サイトのリジョブがおすすめです。リジョブは転職満足度が98%※と非常に高いサービスで、関東はもちろん地方の求人や個人店舗にも強いので、希望の求人が見つかる確率が高いでしょう。

ぜひリジョブを活用して、希望のサロンに就職するという夢を叶えてください。

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