小中高とバスケ部キャプテン。子どもの頃からエースではなくまとめ役だった en hair growth 北口さやかさん#1
2025年10月、髪が育つ美容室en hair growthをオープンした北口さやかさん。高校生のときに美容院でアルバイトを始め、個人経営、中型サロン、業務委託、美容師だけでなく美容部員も経験。前編では、さまざまな業務形態で働いた美容師と美容部員のお仕事について伺います。
SAYAKA’S PROFILE
お名前 |
北口さやか |
|---|---|
出身地 |
神奈川県小田原市 |
出身校 |
鎌倉早見美容芸術専門学校 |
プライベートの過ごし方 |
愛犬とゆっくり散歩。推し活。 |
仕事へのこだわり |
お客様がホッと一息つけるような空間作りを心がけています。 |
アルバイトで入った個人経営の美容室から中型サロンへ転職
.jpg)
――まずは美容師になった理由を教えてください。
母が美容師見習いをしていたので、家に切れるハサミがあったんです。それで幼少期からリカちゃん人形の髪を切って遊んでいました。小学生になると友達の前髪も切るようになって、「うまいね!」なんて喜んでもらえるものだから、小中高とずっとヘアカットをしていました。
――高校生のときにすでに美容院でアルバイトをしていたそうですね。
高2のときに通っていた美容院でアルバイトを始めました。部活もやっていたので土日だけですが。
――どんなことをしていたのですか。
もう本当にお手伝いです。パーマのロットやペーパーを渡したり、あとはひたすらお掃除。
――美容院のアルバイトは楽しかったですか。
楽しかったですね。土日の数時間でしたが当時800円とかだったかな。めちゃくちゃ時給が低いとかでもなく、好きな空間にいられてお金をもらえていたので。
――バイト先にそのまま就職されたそうですね。
そこで働きながら通信の専門学校に通いました。定期的にレポートを提出して、夏休みと冬休みの時期には学校で技術の勉強をするスクーリングもありました。
――美容師免許が取れる前はどんなことをするのですか。
まだカットはできないので、シャンプーの練習をしたり、パ-マやカラーのヘルプに入ったり、ブローの練習をしたり。
――バイト先への就職はご自身の希望で?
お互いにですね。自分の親よりちょっと年上のご夫婦が経営する美容室だったので、お客様もご近所の年配の方が多くて、毎日6時には帰宅するような穏やかな日々でした(笑)。
――そこにはどれくらい勤めたのですか。
1年間お世話になりました。当時18歳。もっと若いお客様に接したいという気持ちが沸いてきて、小田原中心に10店舗ぐらい展開する中型サロンに転職しました。
――転職はスムーズでしたか。
はい、とても。3月に辞めて4月には次のところで働いていたので。
ヘルプにつかせてもらえないので朝練は必須
.jpg)
――転職先ではいかがでしたか。
生活がガラッと変わりました。先輩も後輩もたくさんいて、勉強会もたくさんあって。営業は10時から20時までですが、朝練しないとヘルプにつかせてもらえないので朝練は必須。閉店後も練習があり、帰宅するのは深夜12時が当たり前でした。
――かなりハードでしたね。
そうですね。就職してからシャンプーをすることが多かったので、ずっと手荒れに悩まされることに。調べたらわたしの場合、カラー剤にアレルギーがあり、手先だけでなく腕と足まで痒くて夜も眠れない時期がありました。手袋をして施術するなど対策はしていましたが、水に触れるのもしんどくて、もう美容師を辞めたいと思ってしまい5年で限界がきました。
――その後は?
「やっぱり好きな美容業界でやっていきたい」と店長に相談したら、大手化粧品会社の美容部員の方を紹介してくれたんです。それですぐにドラッグストアへの勤務が決まりました。
「会社員」をはじめて経験した美容部員時代
.jpg)
――美容部員のお仕事はいかがでしたか。
いわゆる「会社員」というものをはじめて経験しました。制服とヒール、髪の色にも決まりがあって、きっちり週休2日で有給も残業代も。先輩後輩は絶対でしたが、ちょっと個性が強いすごくできる先輩が担当だったので、商品知識から接客までいろいろなことを教えてもらいました。
――印象深いことは?
5年間の美容部員時代の中で、チーフという役職に就き、全国のチーフが集まる会議に参加できたことが印象深いですね。
――5年でチーフになれるのはスピード出世ですよね。なにか秘訣は?
ん~、まとめる力でしょうか。小中高とバスケ部のキャプテンだったんです。エースではなくてまとめ役のポジションが多かった気がします。
――チーフまで昇進したのに5年で辞めた理由は?
自分のお客様もついて仕事そのものは楽しかったですが、私がいなくても商品は売れるし、わたしが好きな仕事とはちょっと違うかも。やっぱり美容師に戻ろうかなと思ったのが29歳のときです。
ブランクがあったので半分アシスタント半分スタイリストとして秦野の美容院に転職しました。徐々に後輩育成も任されるようになり、朝から晩まで働く日々。繁忙期は友人の結婚式にも出れないような働き方に舞い戻ってしまいました。
――ちょっと疲れが出てしまいましたか。
そうですね。転職して2年過ぎた頃、業務委託になった先輩が「自分の時間も持てて、働いた分だけお給料がいただける」とすごく生き生きしていたんです。それを聞いて業務委託にシフトすることにしました。
――業務委託にシフトしてよかったですか。
自分には向いていましたね。業務委託では、シャンプーから仕上げまでマンツーマンなのでやりがいもありました。お客様の指名が増えたので独立を考えていたところに居抜きのお話をいただきました。すごくいいサロンだったんですが、金銭的な折り合いがつかずそのときは断念。
――そんなことがあったんですね。
はい。でも業務委託は性に合っていて結局7年続けました。お客様の悩みがデザインの相談から薄髪や抜け毛などの相談に変わってきたこともあり、勉強しなきゃと思いました。それに電車で通っていて地震などあったときに家まで辿りつけない…。愛犬に会えないのは無理!と思い、自宅の近くで働くことを決意。2025年10月、髪が育つ美容室en hair growthを秦野にオープンしました。
後編では、独立間もないのに2ヶ月先まで満席という好スタートについて詳しく伺います。
撮影/森末美穂
取材・文/永瀬紀子
Check it
en hair growth
住所:神奈川県秦野市今泉323-11今泉店舗101
.jpg?q=1)



%20(16).jpg?q=1)
.jpg?q=1)