理容師の給料・平均年収はどれくらい? 収入UPを目指せる4つの方法とは
理容業界で働く人のなかには、理容師の給料やキャリア形成についてくわしく知りたいという人もいるでしょう。
そこで今回は、理容師の月給・賞与・年収の目安や、理容師が給与をUPするための方法、仕事の探し方などを解説します。
理容師の給料はどれくらいなの?
理容師の給料は、働いている企業の規模・年齢・勤続年数などで変わるのが特徴です。ここでは、理容師の月給・賞与・年収はどのくらいなのか、令和4年賃金構造基本統計調査と求人サイト「リジョブ」の給与データ(※2024年1月集計)で確認しましょう。
なお、統計調査のデータは美容師も含めたものです。
引用元
令和4年賃金構造基本統計調査 結果の概況|厚生労働省
令和4年賃金構造基本統計調査 職種(小分類)、性別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(産業計)(役職者を除く)|e-Stat
令和4年賃金構造基本統計調査 短時間労働者の職種(小分類)別1時間当たり所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(産業計)(役職者を除く)|e-Stat
給料の相場はどれくらい?
令和4年賃金構造基本統計調査では、理容師・美容師の月給は以下のような結果でした。
・企業の従業員が10人以上:25万4,300円
・企業の従業員が100~999人:27万1,900円
また、リジョブデータにおける正社員理容師の給料は下記の通りです。
月給下限 | 月給上限 | 平均 | |
スタッフ | 254,864円 | 405,384円 | 330,124円 |
店長(候補) | 293,139円 | 422,861円 | 358,000円 |
賞与の相場はどれくらい?
上記と同じ令和4年賃金構造基本統計調査によると、理容師・美容師の賞与額は以下の通りです。
・従業員が10人以上の企業:6万9,300円
・従業員が100~999人の企業:11万2,500円
平均年収はどれくらい?
ここまでの統計調査結果から計算すると、理容師・美容師の年収は下記の通りです。
・従業員が10人以上の企業:312万900円
・従業員が100~999人の企業:337万5,300円
目安として、約310~340万円程度と考えておくとよいでしょう。
美容業界で目指せる! 給与UPに繋がる4つの方法を紹介!
美容業界で給与UPを実現するには、おもにキャリアを重ねてスキルを磨く方法と、働く場所を変える(転職する)などの方法があります。ここでは、理容師が給与UPを目指すにはどうすればいいのかを確認しておきましょう。
1. 長く勤務して経験を積む
理容業の給与は、勤続年数が長くなるほど高くなる傾向があります。上述した賃金構造基本統計調査から算出すると、10人以上規模の企業での年収は、20~24歳で約259万円、25~29歳で約328万円、30~34歳で約382万円、35~39歳で約387万円でした。
上記のデータが示すように、理容師は年代が上がるごとに年収がUPする傾向が強いです。そのため、長く勤務するだけ給与は高くなるということを理解しておきましょう。
引用元
令和4年賃金構造基本統計調査 職種(小分類)、年齢階級別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(産業計)|e-Stat
2. スキルを磨いて指名を増やす
美容業界には、「指名料」というものがあります。これは、お客様から指名を受けて仕事を受けたときに発生する料金で、そのままポケットマネーとして受け取ることが可能です。仮に毎日1名のお客様から指名を受けた場合、20日×1,000円となり、通常の月収に2万円が上乗せされます。
指名を受けて指名数を増やすには、ほかの理容師よりも秀でたスキルが求められるため、セミナーに参加するなどして技術を高めていくことが必要です。
3. 経験やスキルを活かして転職する
理容師としてのスキルや実績が向上すれば、よりよい待遇を受けられる新しい職場に転職することも可能です。つづいては、具体的な例を見ていきましょう。
有名店で働く
有名店は、ほかのお店よりも基本給や賞与が高く設定されています。有名店で働くには、非常に高いレベルのスキルが求められますが、自身の腕に自信があるならば有名店の採用情報をチェックし、転職してみるのもよいでしょう。
歩合制の店舗で働く
理容室によっては固定給ではなく、歩合制を導入しているところもあるようです。歩合制の場合、施術をおこなうお客様が多ければ多いだけ給与もUPします。
「固定給の給与では満足できない」「もっと自身の腕を活かして給与を上げたい」という人は、歩合制のお店に転職するのもひとつの方法です。
4. 独立開業して理容室のオーナーになる
独立開業した場合、年収は大幅に増加します。独立開業するということは、お店のオーナーになるということなので、利益のほとんどを自身の収入にすることが可能です。
ただし独立開業する場合は、単に理容師としての技術だけでなく、店舗経営におけるマネジメント能力が必要になります。
自分に合った理容師の仕事を探すには?
理容師が自分に合った職場を見つけるにはどうすればいいのか、2つの探し方を解説します。
就職・転職エージェントを利用する
まず、求職者の相談に乗りアドバイスや就職までの活動を支援してくれる、就職・転職エージェントを利用する方法です。さまざまなエージェントがありますが、ぜひ理美容業界が得意なエージェントを探してみましょう。
求人サイトで探す
もう1つ、ハローワークや民間企業などが提供しており多数の求人情報が掲載されている、WEB求人サイトを利用する方法があります。理容師には、「リジョブ」などの理美容に強い求人サイトが特におすすめです。
理容師の履歴書で押さえておきたいポイントとは?
つづいて、理容師が履歴書を作成する際に押さえておきたいポイントを見てみましょう。
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書く前に|基本的な書き方とは?
履歴書は丁寧な字で書きましょう。ミスや誤字があった場合、修正液などで消して書き直すのはNGです。下書きするなどして、間違わないように気をつけてください。
また、年を書く場合は西暦か和暦か統一すること、会社名や資格名などに略称は使わず、正式名称で書くこともポイントです。
志望動機に書くべきこととは?
理容師の履歴書で重視されやすい項目に志望動機があります。理容師を目指した理由・なぜその志望先でなければならないのか・自分のスキルや強みなどを、自分なりのエピソードを交えて書き、熱意をアピールしましょう。
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理容師の面接で好印象を与えるには?
最後に、理容師の面接の際に押さえておきたいポイントを紹介します。
身だしなみ・マナーを大切に
面接では、指定があればスーツ、私服の場合は清潔感のある服装を意識してください。5~10分前には到着し、挨拶や受け答えのときには面接官の目を見てハキハキ話す・適宜笑顔を向けるなどして、好印象を持ってもらいましょう。
志望動機・自己PRも重要
前述した志望動機とともに、自己PRも重要です。たとえば、理容師は施術技術とあわせてコミュニケーションスキルも必要なので、接客や人との会話が得意な人はぜひアピールしてみてください。
自分にできることから始めて給与UPを目指そう!
理容師がより活躍するには、なによりも「スキルと経験を積むこと」です。勤務年数が増えるごとに年収もUPする傾向にあります。
また、同じ店舗で長い期間働くことも給料面で重要。自分に合った収入UPの方法を見つけてください。
なお、理容師の職場探しには、転職満足度が98%※と非常に高い美容求人サイト「リジョブ」を利用してみてはいかがでしょうか。
豊富な求人から、「ボーナス・賞与あり」「年齢不問」「急募」など、希望の条件で検索できるので、ぜひリジョブで自分に合った職場に出会いましょう。
※ リジョブ経由で採用された1,242名を対象に実施した満足度自社調査より(実施期間:2023年2月8日〜2023年3月8日)