活躍できなければ意味がない。負けず嫌いの性格で走り続けた新人時代「Agnos青山」本田結さん
東京・青山や表参道など、美容室激戦区に「Agnos青山」「kyli表参道」「lyann表参道」の3店舗を構える「KANOW GROUP」。トレンドをしっかりと押さえたスタイル提案や、スタイリッシュな内装で人気を集めるサロンです。
2020年に入社し、現在は「Agnos青山」で活躍しているのが本田結さん。本田さんはファッションショーを担当するヘアメイクに憧れていたそうですが、そういった仕事をしている人のほとんどが普段は美容師として働いていることを知り、美容師を目指すようになったそうです。
新卒で入社したのはヘアケアに力を入れる美容室。そこで経験を積みますが、なかなか新人へのチャンスがまわってこなかったため、今の会社への転職を決意したといいます。
今回、お話を伺ったのは…
「Agnos青山」/スタイリスト
本田結さん

美容専門学校卒業後、ヘアケアに力を入れるサロンに入社し2年ほど経験を積む。2020年に「KANOW GROUP」に中途入社。現在は「Agnos青山」所属のスタイリストとして、小顔ボブや小顔矯正カットを武器に活躍。実生活では2024年に出産も経験し、子育てと仕事の両立に奮闘する日々を送っている。
きっかけはヘアメイクへの憧れ。お客様との触れ合いが多い美容師の道へ

――美容師になろうと思ったきっかけは。
パリコレのショーを見て、バックステージのメイクさんに憧れて、元々はファッションショーや演劇などのステージメイクを担当するヘアメイクさんになりたいという思いがありました。でもいろいろと調べるうちに、そういったヘアメイクを担当している方のほとんどが、普段は美容師の仕事をしているということを知ったんです。
そこから美容師について調べ始めたところ、だんだんと美容師の仕事に興味を持つようになりました。元々、人と話すことが好きでしたし、接客業にも興味があったため、ヘアメイクよりも日常的にお客様と関わる美容師の仕事のほうが自分には向いていると思い、美容師を目指すことにしました。
――美容専門学校時代は、どんなことを感じましたか。
とても楽しかったですね。私はそこまで不器用な方ではないので、練習をして技術がどんどん身についていくのがとても楽しくて。放課後は毎日残って練習に取り組んでいましたが、クラスの友達と一緒だったのでモチベーションも持続しやすかったと思います。
楽しく取り組んでいたからか、自分でいうのもなんなのですが成績もよく、あまり美容師の壁を感じることはない学校時代でした。
本当の意味での美しさを提供できる。頭髪ケアに注力するサロンへ就職

――1社目に就職したのはどのようなサロンでしたか?
髪のケアについて積極的に取り組んでいる代官山のサロンでした。トレンドを発信するようなサロンに対する憧れもありましたが、髪の毛に対する知識がないとプロとしてお客様に情報を伝えることができないですし、本当の意味での美しさを提供することもできないと思ったんです。
そのサロンでは頭皮や髪質についての勉強会が定期的に開催されており、頭髪の知識を学べると聞き、その点に惹かれて入社を決めました。
――入社当時はどのようなことを感じましたか。
専門学校のときの純粋な学びとは異なり、仕事としての責任がついてくるので、楽しいことばかりではありませんでしたね(笑)。そのサロンは20年ほどの歴史があり、昔ながらの美容室という感じだったので、朝は早く出社して営業時間前に、営業時間後は終電まで練習をする日々で、拘束時間が長いのが辛かったです。
一方でデビューをするという明確な目標があったので、精神的にあまりぶれることはなく、自分の成長を感じながら前進できた時期でもあったと思います。今でもそうですが、私は負けず嫌いの性格で。だらだら仕事をしていても仕方がない、活躍できなければ意味がないという思いがあるので、この思いが自分の心の柱となって乗り越えることができたと思います。
また周囲の優しい先輩や同期の存在に支えられていたので、辛いことがあったとしてもくじけることはありませんでした。
スタイリストデビュー後に感じた不安。新天地への転職を決意

――入社後、壁に感じたことはありましたか。
スタイリストデビュー後のことになるのですが、お客様が自分につくのかという不安を抱えていました。私は入社から1年半ほどと比較的早くデビューすることができました。しかし当時勤めていたサロンは代官山という土地柄、お客様の年齢層が高かったのと、20年という歴史を持つサロンだったので、長く通ってくださっているお客様がほとんどで、新規のお客様があまりいない状況だったんです。
新規のお客様がいないということは、新人がつけるお客様もいないということになります。街の中でお声がけをして新規集客に成功することもありましたが、それでもそんなにたくさんのお客様を呼ぶことはできなかったので、スタイリストデビューは果たしたものの、先輩スタイリストのアシスタントとして働く日々が続きました。そのためずっとここで働いていていいのかと、悩んでいたんです。
――それはどのようにして乗り越えましたか。
結局、そのサロンでは乗り越えることができず、今の会社に転職しました。
ただこの転職活動も一筋縄ではいきませんでした。自分のスキルアップのため、新規集客に力を入れていて若手でも活躍できるサロンを探すことにしましたが、当時はコロナ禍の真っただなかだったため、営業をしていないサロンがほとんどだったんです。
実際、転職活動中に某有名サロンから内定をいただいたのですが、緊急事態宣言が出ると内定取り消しになってしまって。途方にくれていたときにみつけたのが、緊急事態宣言中もこのあたりで唯一営業していたこのサロンでした。
――どんな点に惹かれましたか。
新規集客に力を入れていることと、信頼できる会社だと思った点です。就職活動をしていると、新規集客に力を入れているサロンだという打ち出しの会社が多いのですが、実態が伴っていないサロンもあると聞きます。
ですがこのサロンでは、在籍しているスタイリストの売上を実際に見せてくれたんです。それを見て、本当に新規のお客様が入っているということがよく分かりましたし、「ここまで包み隠さず見せてくれるんだ」と、真摯な姿勢に感動したので、転職を決めました。
後編では「KANOW GROUP」に入社した本田さんの新人体験について伺います。「KANOW GROUP」では新規集客に力を入れているため、入社と同時にたくさんのお客様の担当を任せられるようになったという本田さん。急に忙しくなり戸惑うこともあったそうですが、美容師として活躍できるようになるためには必要なステップだと考え、前向きな日々を過ごしていたそうです。
一方で、経験豊富なスタイリストのなかに入り、お客様をつけることができるのかという不安を感じたこともあったといいます。そこで先輩と一緒にインスタグラムの戦略を立てたことで、徐々にお客様がつくようになったそうです。
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Agnos青山
住所:東京都港区南青山5-11-10 南青山511ビル3F
TEL:03-5469-3344

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