独立を視野に入れての転職。面接で大切なのは目標を明確に伝えること「equal船橋」秋山亮さん

千葉県内に3店舗展開してる髪質改善特化型サロン「equal」。2023年に同店へ入社し、現在、船橋店でスタイリストとして活躍しているのが、今回お話を伺う秋山亮さんです。

前編では秋山さんが美容師を目指そうと思ったきっかけや、「equal」に応募するまでの経緯をお聞きしました。

後編では、秋山さんが実際に受けた「equal」の採用試験などについて伺います。終始、世間話のようなやわらかい雰囲気で面接が進んでいったと振り返る秋山さん。独立を叶えられる環境に転職すると決めていたからこそ、目標を明確に伝えることを大切にしていたといいます。

今回、お話を伺ったのは…

「equal船橋」スタイリスト

秋山亮さん

東京都出身。窪田理容美容専門学校を卒業後、都内サロンに入社。数年勤めたあと退職し、某飲食店で勤務。再び美容師を志して、2社経験したのちに「equal」へ入社。現在、船橋店で美容師として活躍。カットや縮毛矯正を得意としている。

入社前から独立宣言！面接は目標を語る場所

――実際に受けた「equal」の採用試験はどのような流れでしたか？

書類選考はなく、オーナーとマネージャーのふたりと2対1で行う個人面接のみでした。事前にサロンを見学していましたし、面接自体も世間話のようなカジュアルな会話で進んでいったので、あまり緊張せずに臨めましたね。

就職後、オーナーに聞いてみたところ、人間性の部分を引き出すためにあえて世間話を交わすようなスタイルをとっているとのことでした。

――印象に残っていることは何ですか。

オーナーからSNS集客についての考えを聞けたことです。当時の僕はSNS集客が難しいと感じていたので、さまざまな人の意見を聞きたいと思っていました。オーナーの意見を聞くなかで、共感や再認識、オーナー自身が何を優先して集客を行っているかがわかったのが印象に残っています。

───なるほど。面接で意識したことは？

目標を明確に伝えることを意識していました。繰り返しになりますが、僕は独立を見据えて「equal」への応募を決めていたので、「数年後に独立すると決めている」とオーナーにも伝えたんです。そこまで正直に言って大丈夫？と思うかもしれませんが、目標を持っているのであれば伝えたほうがいいと思います。しっかりと伝えて就職できれば、企業サイドが積極的に応援、サポートをしてくれるはずです。

───たしかにそうですね。採用試験までにどんなことを準備しましたか。

独立を見据えた入社に納得してもらうため、これまで目標実現のためにどんなアクションを起こしてきたのかを整理しました。発注や在庫整理、カリキュラム管理など裏方仕事、マネージャーとしての人材管理などに取り組んできたのですが、これらの効果的な伝え方も考えましたね。

自分に合っていると感じた、完全歩合の働き方

――入社してみてどのようなことを感じましたか？

完全歩合制が自分に合っていると感じました。もともとは収入が減少してしまうのではないかなど不安が多くあったんです。でも働きはじめてみると、すべて自分のがんばり次第である完全歩合のほうが気楽だと感じました。僕は基本給が設定されていると、それに見合った仕事をしなければならないと思うんです。分業制のような感覚で働けるのが、自分に合っていると感じています。

――振り返ってみて、学生時代に取り組んでおけばよかったと思うことは？

学生時代のうちから美容師の仕事にもっと興味を持ち、やりたいことを見つけておけばよかったと後悔しています。当時、目標が明確になっていれば就活の動きだしも早かったと思います。

目標があれば自ずと行動すべきこともみえてくるので、いま学生生活を送っている方には目の前のことに全力で取り組むだけでなく、将来を見据えた目標も考えてほしいと思います。

───やりたいことや目標を見つけるにはどうすればいいのでしょうか。

トライ&エラーを繰り返すといいかもしれません。とりあえず興味が湧いたことに挑戦していくと、失敗を繰り返すなかでとくに苦手だったり、悔しいと感じたりする技術分野や仕事が出てくるんです。それを改善することがやりがいや目標になると思います。実際に僕は、苦手だった縮毛矯正の上達を目標にして練習を繰り返してきた結果、強みとして打ち出すほどの得意分野になり、やりがいに変わっています。

迷っているなら転職。結果がみえてわかることもある

――転職活動期間に悩んだことは何ですか。

前社から「equal」への転職活動中に、どのような雇用形態で働くか決めることに悩みました。僕には家族がいるのでできるだけ多く収入がほしいし、独立実現のために自由に動ける環境もほしい。求めることを整理してみたのですが、フリーランス、業務委託、正社員雇用の3つの働き方で迷ったんです。そんななかで、そのどの働き方も実現できる「equal」と出合いました。結果的には、業務委託を選んだ形になります。

───転職活動で学んだことは？

決断を早くすることの大切さを学びました。決断が遅くなればなるほど準備や行動に費やせる時間が失われていくので、フィーリングでいいと感じたら即決するのが一番だと思います。

――最後に、転職を迷っている方へアドバイスをお願いします。

迷っているのであれば転職した方がいいかもしれません。アクションを起こさなければ結果は分かりませんし、失敗したとしてもその経験からみえてくることもあるはずです。実際できるかわかりませんが、失敗してしまったら頭を下げて前社に復帰しよう、そのくらいの気持ちでフットワークを軽くして動いたほうがいいと思います。

秋山さんが転職を成功させた3つのポイント

1.退職を経験して、以前よりも熱量を持って復職した

2.独立に向けて経験や学びが得られるサロンを選んだ

3.面接では過去の経験や実績、目標を整理して明確に伝えた

これまでの転職活動について、冷静な口ぶりで話してくださった秋山さん。ここまで目標実現に一生懸命になれているのは、美容業を離れた経験があるからなのかもしれないと感じました。転職を迷っている人は参考にしてみてくださいね！