熱意×能力×考え方で成果を上げる『KAYAK by HONEY』
渋谷駅から徒歩3分ほど、シンプルな内観が印象的なヘアサロン『KAYAK by HONEY』。2018年7月にオープンして以来、企業にアプローチをかけ福利厚生の一環として利用してもらうなど世のなかの動きを捉えた経営戦略で業績を伸ばしています。また雑誌の撮影といった美容業界の仕事だけでなく、IT業界のイベントやネットテレビでのヘアメイクなどの異なる分野でも活躍中。
今回はそんな『KAYAK by HONEY』の店長、新井大介さんにインタビュー。後編では指導の際に意識していることや、今後の目標について伺いました。
熱意×能力×考え方
————サロン全体で共通して心掛けていることはありますか？
「前向きな考え方を意識することは、日頃のミーティングでよく経営陣から共有があります。仕事をするうえで大切なのは、熱意と能力と考え方です。この3つは足し算ではなく、かけ算されて成果に現れます。つまり、このなかのひとつでもマイナスになるとよい結果にならないんです。たとえば、やる気があって能力もあったとします。しかし目標に向かうための考え方が悪いと間違った筋道で努力することになり、どれだけがんばっても報われません。それぞれを磨かなければ効率よく成果をあげることができませんから、日々勉強することが大切です」
指導は後輩と同じ目線を持って
————指導の際に意識していることを教えてください。
「対等な立場になることを意識しています。怒るのではなく、後輩が悩んでいる課題について一緒に考えることが、役職を持つ美容師の仕事だからです。先輩が絶対的だった時代はもう終わったと思うので、年上だからといって偉そうな態度をとらず後輩が相談しやすい雰囲気づくりを日頃から心掛けています」
————今後の目標はありますか？
「ヘアメイクなど、興味があることに積極的に挑戦する集団を作りたいです。経営陣が現場の意見を聞いてくれる環境が整っていますから、それを個人個人が生かしていくことが大切だと思っています。過去には、アニメに関わりたいスタッフのためにプレスが動いてヘアメイクとしてアニメのイベントの撮影現場に携わる機会を作ってくれたこともありました。サロンワークにとどまらず、外部に飛び出して技術を試していきたいです」
日頃から楽しみを見つけることの大切さ
————最後に、美容師として長年活躍するために大切なことを教えてください。
「大きく2つ大切なことがあると思います。まず何よりもお客さまのために働くことです。そのためには、自分の理想を押し付けるのではなく、お客さまが求めていることを察知することが大切だと思います。たとえば『KAYAK by HONEY』のお客さまは会社員が大半です。時間に追われている方がほとんどですから、スピーディーな施術のほうが喜んでもらえます。しかし焦っている様子を見せるとリラックスできないので、ゆったりと接しながらも薬を準備するなど裏での仕事を早く終わらせることが重要なポイントです。次に日頃のサロンワークで自ら楽しみを見つけることが大切です。たとえ自分に合わないと思いサロンを移ったとしても、その先でも必ずつらいことはあります。そのなかでいかに楽しめるか、自分でおもしろさを作れるかが重要なんです。自分のテンションを高くキープする努力を続ければ、長年美容師として働くことができると思いますね」
時代を捉えた経営戦略が印象的だった『KAYAK by HONEY』。これからのさらなる飛躍に注目です。
▽前編はこちら▽
幅広い視野を持ったサロン運営に注目『KAYAK by HONEY』>>
