幅広い視野を持ったサロン運営に注目『KAYAK by HONEY』
渋谷駅から徒歩3分ほど、シンプルな内観が印象的なヘアサロン『KAYAK by HONEY』。2018年7月にオープンして以来、企業にアプローチをかけ福利厚生の一環として利用してもらうなど世のなかの動きを捉えた経営戦略で業績を伸ばしています。また雑誌の撮影といった美容業界の仕事だけでなく、IT業界のイベントやネットテレビでのヘアメイクなどの異なる分野でも活躍中。
今回はそんな『KAYAK by HONEY』の店長、新井大介さんにインタビュー。前編では渋谷にサロンを構えた理由や、ターゲットの年齢層などについて伺いました。
渋谷にサロンを構えた理由とは
————まず新井さんが入社した経緯について教えてください。
「入社は2014年です。元々は弊社の1店舗目である表参道店で働いており、その後2018年の7月に『KAYAK by HONEY 渋谷店』がオープンしたタイミングで店長に就任しました。入社して感じたことは、HONEYグループはスタッフ間の上下関係がフラットで、現場で働く美容師の意見を経営陣が聞き入れてくれることです。また美容業界以外にも幅広い繋がりを持つプレスがいることも強みだと思います」
————プレスの方はどのような繋がりを持っているのでしょうか?
「とくにIT業界の知識が豊富でとても助かっています。そもそも渋谷にサロンを構えた理由は、Googleの本社が移転してくるなど、これからIT関係の企業がこの周りに集結すると考えているからです。街全体としても今後10年ほどのスパンをかけて都市開発され、人の層も変わると思います。今は若者が集まるイメージが強い街ですが、もう少し上の年齢層に好かれる場所になるはずです。サロンではIT業界で働く29歳の女性をターゲットにしており、そういった企業に声をかけて福利厚生の一環としてサロンを利用していただいています。こうした繋がりを作れたのは、専門性を持ったプレスがいたからです」
福利厚生が生み出す大きなメリット
————福利厚生としての利用について詳しく教えてください。
「社員の方は半額でサロンのメニューを受けることができます。たとえば、5,940円のカットの半額をお客さまがその場で支払い、後日企業から残りの半分の料金をいただているんです。福利厚生として利用いただくことはこちらにも大きなメリットがあり、まず個人ではなく企業にアプローチすることで一度に多くのお客さまにサロンを知っていただけます。また、お客さまはお得にご利用いただけますから失客もしにくくなる。他にも、大きな市場を狙えることも利点のひとつです」
ターゲットは一般のおしゃれを求める人たち
————大きな市場とは、どのような意味でしょうか?
「『一般的なおしゃれ』を求める方々を集客できるということです。美容業界のおしゃれと、一般の方が求めるおしゃれは大きく差があると思います。業界では、エッジが効いていて奇抜なスタイルをおしゃれと捉える傾向がありますが、一般の企業で勤めている方はそういったスタイルは求めていません。つまり業界内を相手にするよりも、IT企業で務めるOLさんなどに目を向けたほうが、より多くの方々を喜ばせることができるんです。また、それほど外見を整えることに興味がなかった人を華やかに変えるほうが、こちらもずっとやりがいを感じます」
系列店との交流など、サロン全体でのコミュニケーションの円滑さが印象的だった『KAYAK by HONEY』。後編では指導の際に意識していることや、今後の目標について伺いました。
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